2018.03.27 投稿者: ブログチーム
“自律走行車や拡張現実、仮想現実を利用したアプリのように、即座にコンピューターがデータを処理する必要があるサーヴィスには、クラウドコンピューティングの巨大データセンターは向いていない。そこで求められているのが、「エッジコンピューティング」である。この仕組みは社会に何をもたらすのか。”
(「『クラウドの先』へと向かうコンピューティングの新時代──『エッジネットワーク』が新しい体験をもたらす」2018年1月25日 WiRED)
現在、多くのWebサービスの主流は、集中型データセンターに見られるような巨大なサーバー群による大量の演算装置・計算力を提供するサービス(クラウドサービス)です。
しかし、これから伸びて行くテクノロジーであるIoTやAR・VR技術、自動走行自動車などの新技術提供においては、通信距離が長くなるために遅延が発生しやすくなるという問題があります。その解決策として注目されているのがエッジコンピューティング*という手法です。
*エッジコンピューティングとは、ユーザーに物理的に近い位置に置いたエッジサーバーに処理を分散させ、データセンターとの通信量の節約や距離の短縮を実現する技術です。
産業用ネットワーク機器市場はIoTの活用によって市場拡大が見込まれていますが、こうしたエッジネットワークへの対応もひとつのテーマになる見通しです。すでにAmazonやマイクロソフトなどクラウドコンピューティング大手や、オンラインゲーム大手なども通信遅延解決のためにエッジコンピューティングの導入を始めています。
(2)へつづく