2018.02.20 投稿者: ブログチーム
“米ゼブラ・テクノロジーズは、製造業の今後5年間の展望に関する「製造業ビジョン調査2017」を発表した。調査対象企業の3分の1以上がスマートファクトリーの導入を検討しており、その件数は2020年までに2倍になる見通しだ。”
(「製造業の今後5年間の展望、スマートファクトリー件数は2倍になる見通し」2017年11月17日 MONOist)
スマートファクトリーでは、インターネットによる正確かつ安定した情報収集が求められます。そのため、バックボーンとなるネットワークシステムも安定稼働とハイパフォーマンスが要求されることになります。
こうした動きが広がると、当然セキュリティ上の問題も避けられません。各工場は物理的なセキュリティに加え、ネットワークセキュリティへの対策、コンティジェンシープラン(緊急時の対応計画)の見直しも求められることが予想されます。
スマートファクトリーには、「見える化(モニタリング)」「制御」「最適化」「自律化」の導入工程がありますが、日本の現状では「見える化」がまだ主流です。制御や最適化、自律化に向けてはAI活用などが必要となり、さまざまなノウハウや専門的なスキルを持った人材も必要になるなど課題は多く、もうしばらく時間はかかるでしょう。
しかし、日本では「見える化」の実現だけでも効果は大きいと考えます。日本の製造業の生産現場には、より良い製品を開発し続ける「改善」の活動が定着しており、海外でも「Kaizen」としてその概念が普及しているほどです。
ゆえに、日本の工場では海外よりもさらに品質の向上が優先されるほか、経営層からのトップダウンよりも現場からの要件が重視されます。こうしたことを鑑みれば、「見える化」の推進は、日本のモノづくりの改善力をさらに押し上げるでしょう。
スマートファクトリーによる、日本製品のクオリティ向上への貢献に期待しています。アライドテレシスは最新のテクノロジーで日本の、世界のスマートファクトリーを支えます。