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フラッグシップオフィス 京橋イノベーションセンター

フラッグシップオフィス“京橋イノベーションセンター”新たなオフィスの概念「Gathering Space」とは

第3回 オフィスの概念のその先を見据える京橋イノベーションセンター

京橋イノベーションセンターは、2019年11月末に開所したアライドテレシスのフラッグシップオフィスだ。フリーアドレスに最先端のITを備えたスマートオフィス、京橋イノベーションセンターについて紹介する連載の第3回。今回はIoTや位置情報の活用、京橋イノベーションセンターの成果、今後の展望などを、引き続き、アライドテレシス株式会社 取締役 永野 忍に聞いた。

目 次

アライドテレシス株式会社 取締役 永野 忍

IoTセンサーや位置情報の活用も実施

京橋イノベーションセンターではIoTのデモンストレーションも行っているそうですね。

センター内に温度/湿度、人感/在室検知、PM2.5/PM10、熱中症警戒度(WBGT)のセンサーを設置しています。例えば、人感センサーなら机の下などに設置しています。

机の下のセンサー

環境データは何に使っているのでしょうか?

運用支援サービスの「Net.Monitor」では、オプションとして「IoT監視」を提供しています。センサーで環境データを収集して、可視化するサービスです。
実際にどのような環境データを収集できているのかを、見ていただくことができます。
例えば、人感センサーを活用すれば、社員の在席確認なども容易にできるようになります。あるいは温度/湿度のセンサーとエアコンを連動して室温を一定に、などということも可能です。

さらに、無線LANアクセスポイントを利用して位置情報も取得可能になっていますね。

こちらではデモ主体になっていますが、例えば医療機関で医療機器の位置情報を取得して使い方を最適化したり、端末の移動導線を確認してオフィスの配置を最適化したりと、使い所は様々に考えられます。

色々な使い道と可能性がありそうですね。

そうですね。位置情報を活用したサービス提供をしているパートナーさんと組んで、デモをお見せすることなどもしています。
IoTも位置情報の活用も、これからさらに拡大していく分野なので、力を入れていきたいですね。

こぼれ話BluetoothではなくWi-Fiを選んだ理由

位置情報の活用という話ですと、Wi-FiではなくBluetooth1のビーコン2のほうが効率的では?という話をいただくことがよくあります。
どちらにもメリット・デメリットがあって、一概に言えない面はあります。ですが色々と調べていくとビーコンを入れたはいいけど、1年はもつと言われていた電池が半年もたなかったという話もありました。
当社ではWi-Fiを利用した位置情報の取得を推してはいますが、決して押し付けているわけではありません。京橋イノベーションセンターはお客様にアイデアやヒントを掴んでもらう場所という位置付けです。もちろん、それで何かお話がつながれば嬉しいわけですが。

用語解説
  • 1

    Bluetooth:電波を発するデジタル機器に搭載されている近距離無線通信規格の一つ。十メートル程度までの距離で通信が行え、情報のやり取りを行うことができる。無線接続するイヤホンやキーボードなどの接続に使用される。

  • 2

    ビーコン:Bluetoothの電波を利用し、位置情報を取得・活用するシステム、もしくは端末をいう。たとえば移動の多い車いすなどにビーコンを付けた場合、その位置や動きを把握することが可能となる。本来は「無線標識」などの意味を持つ英語で、航空機や船舶、自動車などの移動体に設置し、位置情報を把握するために活用されることが多い。

京橋イノベーションセンターの成果

数値化するのは難しい面もあると思いますが、開所して2年半が経ちました。成果や効果についてはいかがですか。

そうですね。もともとの目的である、フロントの人員を増やして売上を増やす、という意味では、人員も増え売上も堅調に伸びています。
また雰囲気を変えるという面では、ある程度モチベーションの向上に寄与しているのではないかなと思っています。
売上の伸びと雰囲気の変化、そして京橋イノベーションセンターの因果関係は証明できませんが、京橋で雰囲気が変わり、それが売上に好影響を与えているとも考えられます。
それから、想定以上のお客様に来社いただき見学してもらっていますので、そういう意味でも良かったと言えます。

モチベーションは数字で表せませんね。

そうですね。ただ、物件を探している段階で、多くの企業さんにお声がけしてお話を伺ってきた中で、2年に1回必ずオフィスの移転を行うという企業さんのエピソードを聞きました。
働く人のモチベーションが移転によって大きく更新されるので、モチベーションアップのために2年ごとに移転するというお話でした。非常に驚きですよね。でもそれによって成果が出ているというお話でしたから、環境の刷新にモチベーションを上げる効果があるのだと思います。

なかなかできませんよね。他に目に見える成果はありますか。

あとは、コロナ禍でオンラインイベントやオンライン発表会が広がりましたが、京橋イノベーションセンターの広くて綺麗なショールームを利用することで、会場費などが抑えられています。
綺麗で最先端のオフィスなので、著名人の方をゲストにお呼びしやすくなった面もあるかもしれません。

ショールームから配信したExchange2021の様子

拡大していくイノベーションセンター戦略

関西や東海にも同様のイノベーションセンターを開所すると聞きました。

京橋イノベーションセンターでの2年半の動きを見て、関西、東海でも同じように欲しいという声を受け、関西ではすでに2022年3月30日に開所し、東海でも開所予定です。
京橋と同様のコンセプトで、お客様との接点として、関西圏、中部圏のコミュニケーションをさらに活性化させていきます。

関西イノベーションセンター 開設のご案内

関西イノベーションセンター外観

東海イノベーションセンター 開設のご案内

東海イノベーションセンター外観

関西や東海では新しい取り組みなどありますか?

関西は顔認証を入れています。セキュリティドアも無い、という京橋とはコンセプトが違うのかと思われるかもしれませんが、顔認証はセキュリティ強化のためというより、さらに色々な技術と連携して可能性を広げていくためのものです。例えば、顔を認証して、よく来ていただけるお客様であれば、座った席のシンクライアントを自動的にインターネットに接続する、なんてこともできるかもしれません。こうした新しい取り組みは京橋でも積極的にやっていきたいと思います。

楽しみですね。最後にこんなこともやってみたい、など展望ございますか?

やはり会社的にはサイバーセキュリティ、セキュリティ対策の部分にこれからも力を入れて訴えていくところですので、京橋を始めとしたイノベーションセンターでどう見せていくかを考えています。
セキュリティに関連して言うと、ゼロトラスト3もこれからコンサルティングを含めてお客様に提案していく方向です。実際社内でも積極的にゼロトラストを取り入れ始めているので、そこで得た知見・ノウハウをコンサルやサービスとして提供していくわけです。
IDaaS4やSIEM5、SASE6など、ゼロトラストに関連したさまざまな技術、サービスが出始めています。そうしたものをここで実践しながら、サービスを作り、提供していく流れを加速していきます。

用語解説
  • 3

    ゼロトラスト:「信頼しない(ゼロトラスト)」ことを前提とするセキュリティ対策の考え方。モバイル端末の活用拡大、テレワークなどの働き方の変化により、これまでの「社内ネットワークの端末は安全」という境界型ではなく、全ての通信を信頼しない前提でさまざまなセキュリティ対策を行うことが必要となっている。

  • 4

    IDaaS(アイダース):Identity as a Serviceの略。クラウド上の各種サービスで利用されるID情報などの統合管理と認証基盤を提供し、シングルサインオンを可能とするクラウドサービスのひとつ。

  • 5

    SIEM(シーム):Security Information and Event Managementの略。セキュリティ情報イベント管理。ファイアウォールなど複数のセキュリティ機器から情報を一元的に集めて分析を行い、同時に監視と驚異の検出、通知を行う仕組みもしくはその方法をさす。

  • 6

    SASE(サシー、サッシー):従来の社内ネットワークとインターネットの境界線にファイアウォールやUTMなどを置いて通信を監視する従来方式に対し、ネットワーク管理やセキュリティ機能などをクラウド上に統合して管理するという考え方。2019年に調査会社ガートナーが提唱した新しいネットワークセキュリティのモデル。

こぼれ話ゼロトラストはコストメリットも

ゼロトラストの一環として、持ち出し用にセキュリティポリシーを満たしたノートPCを使っていますが、持ち出し時だけでなく、普通にオフィスでの業務用にも同じノートPCを利用しています。
業務用のPCと持ち出し用のPCを一緒にできれば、会社としては2台用意する必要がなくなり、コスト削減にもなります。そういう意味で、ゼロトラストはセキュリティ強化のためにただコストがかかるというわけではなく、コスト削減に繋げることができる場合もあります。

ゼロトラストセキュリティ

これまであまり聞けなかったことなど、色々なお話を伺えました。ありがとうございました。

京橋イノベーションセンターは、来社したくなる“Gathering Space”です。
オフィス移転やリニューアル、フリーアドレス導入は、会社の雰囲気を変え、社員のモチベーションを高め、コミュニケーションによるイノベーションを生み出すための効果的な施策であると思います。
アライドテレシスでは、オフィス見学/デモツアーを行っており、「働き方改革」×「営業活動の効率化」をテーマに、ショールーム化したオフィス空間をご覧いただけます。非セキュリティ区間+フリーアドレス空間の設備、ネットワークをぜひ体感してください。

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  • 本記事の内容は公開日時点の情報です。(2023年1月6日に一部の情報を更新しました)
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