platform silicon-profile

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: L2スイッチング / 一般設定


(config)# platform silicon-profile {profile1|profile2|profile3}

(config)# no platform silicon-profile


スイッチチップのメモリー割り当て(プロファイル)を変更する。
no形式で実行した場合はメモリー割り当てを初期設定に戻す。
初期設定はプロファイル指定なし。

本コマンド実行後は設定を保存して再起動する必要がある。

Note
以下ではアドバンスド ラインカードとラインカードを総称して「ラインカード」と記述しています。

本コマンドは次の (1) ~ (3) の構成でしか使用できない。
それ以外の構成では、本コマンドを実行していない初期設定(プロファイル指定なし)でのみ運用可能。

表 1:コントロールファブリックカード、ラインカードごとに使用可能なプロファイル
コントロールファブリックカード
ラインカード
silicon-profile
指定なし
(初期設定)
profile1
profile2
profile3
AT-SBx81CFC400
指定不可
AT-SBx81CFC960
指定不可
AT-SBx81GP24
-
-
-
AT-SBx81GT24
-
-
-
AT-SBx81GT40
-
-
AT-SBx81XS16
-
-
AT-SBx81GS24a
-
AT-SBx81XS6
-
AT-SBx81XLEM
-
-

本コマンドは機能間でのメモリー配分を変更するもので、関連する platform routingratioplatform fdb-l3-hostsコマンドの設定とあわせて、次に示すとおり各種登録数に影響する。
プロファイル指定なし
(AT-SBx81CFC400、AT-SBx81CFC960、AT-SBx81GT40、AT-SBx81GT24、AT-SBx81GP24、AT-SBx81GS24a、AT-SBx81XS6、AT-SBx81XS16、AT-SBx81XLEM)
Entry
platform routingratio設定
ipv4only unicast
ipv4only balanced
ipv4andipv6 unicast
ipv4andipv6 balanced
(初期設定)
MACアドレス登録数 16K 16K 16K 16K
IPv4ホスト登録数 3K ※1 2K ※1 3K ※1 2K ※1
IPv6ホスト登録数 - - 1526 ※2 1398 ※2
IPv4ルート登録数 12K ※1 ※9 11K ※1 ※9 6184 ※1 ※9 5672 ※1 ※9
IPv6ルート登録数 - - 1526 ※2 1398 ※2
Multicast 1K 2K 1K 2K
※1 IPv4ホスト登録数分、または、IPv4ルート登録数分を含んだ値。(例:ipv4only unicastの場合、IPv4ホスト登録数が3KのときのIPv4ルートの最大登録数は9Kとなる。また、IPv4ルートの最大登録数が10KのときのIPv4ホスト最大登録数は2Kとなる。)
※2 IPv6ホスト登録数分、または、IPv6ルート登録数分を含んだ値。(例:ipv4andipv6 balancedの場合、IPv6ルート登録数が1000のときのIPv6ホストの最大登録数は398となる。また、IPv6ホスト登録数が1000のときのIPv6ルートの最大登録数は398となる。)
profile1
(AT-SBx81CFC400、AT-SBx81CFC960、AT-SBx81GT40、AT-SBx81GS24a、AT-SBx81XS6、AT-SBx81XS16)
Entry
platform routingratio設定
ipv4only unicast
ipv4only balanced
ipv4andipv6 unicast
ipv4andipv6 balanced
(初期設定)
MACアドレス登録数 32K 32K 32K 32K
IPv4ホスト登録数 7K ※3 6K ※3 7168※3 6144※3
IPv6ホスト登録数 - - 1910 ※4 1782 ※4
IPv4ルート登録数 15K(推奨 13K)※3 ※9 14K(推奨 13K)※3 ※9 7720※3 ※9 7208※3 ※9
IPv6ルート登録数 - - 1910 ※4 1782 ※4
Multicast 1K 2K 1K 2K
※3 IPv4ホスト登録数分、または、IPv4ルート登録数分を含んだ値。(例:ipv4only unicastの場合、IPv4ホスト登録数が7KのときのIPv4ルート推奨登録数は6Kとなる。また、IPv4ルート登録数が5KのときのIPv4ホスト最大登録数は2Kとなる。)
※4 IPv6ホスト登録数分、または、IPv6ルート登録数分を含んだ値。(例:ipv4andipv6 balancedの場合、IPv6ホスト登録数が1000のときのIPv6ルートの最大登録数は782となる。また、IPv6ルート登録数が1000のときのIPv6ホスト最大登録数は782となる。)
profile2
(AT-SBx81CFC400、AT-SBx81GS24a、AT-SBx81XS6)
Entry
platform routingratio設定
ipv4only unicast
ipv4only balanced
ipv4andipv6 unicast
ipv4andipv6 balanced
(初期設定)
MACアドレス登録数 32K 32K 32K 32K
IPv4ホスト登録数 15356(推奨 13K)※5 14332(推奨 13K)※5 7664※5 7152※5
IPv6ホスト登録数 - - 1910 ※6 1782 ※6
IPv4ルート登録数 15K(推奨 13K)※5 ※9 14K(推奨 13K)※5 ※9 7720※5 ※9 7208※5 ※9
IPv6ルート登録数 - - 1910 ※6 1782 ※6
Multicast 1K 2K 1K 2K
※5 IPv4ホスト登録数分、または、IPv4ルート登録数分を含んだ値。(例:ipv4only unicastの場合、IPv4ホスト登録数が7KのときのIPv4ルート推奨登録数は6Kとなる。IPv4ルート登録数が6KのときのIPv4ホストの推奨登録数は7Kとなる。)
※6 IPv6ホスト登録数分、または、IPv6ルート登録数分を含んだ値。(例:ipv4andipv6 balancedの場合、IPv6ホスト登録数が1000のときのIPv6ルートの最大登録数は782となる。また、IPv6ルート登録数が1000のときのIPv6ホスト最大登録数は782となる。)
profile3(AT-SBx81XLEM ラージテーブルモード)
(AT-SBx81CFC960、AT-SBx81XLEM)
Entry
platform fdb-l3-hosts設定 ※7
-
-
L3ルーティングモード
(初期設定)
ホストモード
MACアドレス登録数 - - 128K 64K
IPv4ホスト登録数 - - 22K 64K
IPv6ホスト登録数 - - 22K 32K
IPv4ルート登録数 - - 100000 ※8 100000 ※8
IPv6ルート登録数 - - 50000 ※8 50000 ※8
Multicast - - 2K 2K
※7 profile3ではplatform routingratioコマンドを使用できないが、platform fdb-l3-hostsコマンドでルート登録数とホスト登録数のどちらを重視するか選択可能。
※8 BGPのみ使用した場合。OSPFのみ使用した場合は10000ルート。RIPのみ使用した場合は7000ルート。複数のプロトコルを併用した場合は、それぞれ半分の値となる。また、IPv6使用時は、IPv4使用時の半分の値となる。
※9 IPサブネットVLAN、ポリシーベースルーティング未使用時。IPサブネットVLANを使用した場合は52、ポリシーベースルーティングを使用した場合は4を引いた数となる。


パラメーター

profile1 AT-SBx81GT40、AT-SBx81XS16、AT-SBx81GS24a、AT-SBx81XS6で使用可能。組み合わせるコントロールファブリックカードの種類は問わない
profile2 AT-SBx81GS24a、AT-SBx81XS6で使用可能。組み合わせるコントロールファブリックカードは、AT-SBx81CFC400のみ使用可能
profile3 AT-SBx81XLEM ラージテーブルモード。AT-SBx81XLEMで使用可能。組み合わせるコントロールファブリックカードは、AT-SBx81CFC960のみ使用可能


注意・補足事項

■ 本機能の設定は、システム起動時にスタートアップコンフィグから読み込まれたときだけ有効となる。そのため、本コマンドの実行後は、設定をスタートアップコンフィグに保存して再起動する必要がある。

■ コントロールファブリックカードAT-SBx81CFC960使用時はprofile2使用不可(未設定、profile1、profile3のみ使用可能)。また、コントロールファブリックカードAT-SBx81CFC400使用時はprofile3使用不可(未設定、profile1、profile2のみ使用可能)。

■ 本コマンドでプロファイルを設定した場合、設定したプロファイルに対応していないラインカードは disabled ステータスとなり、使用不可となる。

■ 本コマンドで profile3(ラージテーブルモード)を指定する場合は、下記の制限および注意事項がある。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- platform silicon-profile(グローバルコンフィグモード)

関連コマンド

platform fdb-l3-hosts(グローバルコンフィグモード)
platform routingratio(グローバルコンフィグモード)
police counters(ポリシーマップ・クラスモード)
show card(特権EXECモード)
show card detail(特権EXECモード)
show platform(特権EXECモード)
storm-protection(ポリシーマップ・クラスモード)



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