IPマルチキャスト / IGMP
IGMP(Internet Group Management Protocol)は、LAN上のマルチキャスト対応ルーターとホストがメッセージを交換しあい、LAN上にどのマルチキャストグループのメンバーがいるかを把握するためのプロトコルです。
ルーターはIGMPを通じて得た情報をもとに、他のルーターから受け取ったマルチキャストパケットを配下のLANに転送するかどうか判断したり、他のルーターに対して特定グループ宛てのパケットを配送してくれるよう依頼したりします。
以下では、本製品でIGMPを使用する場合の設定について解説します。
なお、以下の説明では、VLANとIPの基本設定は完了しているものとします。VLANの設定については「L2スイッチング」の「バーチャルLAN」をご覧ください。また、IPインターフェースの基本設定については「IP」の「IPインターフェース」を、静的な経路設定については「IP」の「経路制御」をご覧ください。
基本設定
単独使用時
■ IGMP Querier機能を単独で有効化するには、対象インターフェースでip igmpコマンドを実行します。
awplus(config)# interface vlan1 ↓
awplus(config-if)# ip igmp ↓
共通項目
IGMP Querierの動作パラメーターを調整する方法や設定を確認する方法は、マルチキャスト経路制御プロトコルと併用する場合でも、単独で使用する場合でも同じです。
■ 使用するIGMPのバージョンは、インターフェースごとにip igmp versionコマンドで指定します。初期設定はバージョン3です。
awplus(config)# interface vlan10 ↓
awplus(config-if)# ip igmp version 2 ↓
■ グループメンバーをスタティック登録するには、ip igmp static-groupコマンドを使います。
awplus(config)# interface vlan10 ↓
awplus(config-if)# ip igmp static-group 239.1.4.7 interface port1.0.8 ↓
■ IGMPグループメンバーシップの情報は、show ip igmp groupsコマンドで確認できます。
■ インターフェースのIGMP設定は、show ip igmp interfaceコマンドで確認できます。
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