アライドテレシスマネージメントフレームワーク(AMF) / はじめに
アライドテレシスマネージメントフレームワーク(AMF)は、スイッチ製品間で管理専用ネットワークを自動構成し、スイッチやネットワークの管理・保守作業を効率化する技術です。
本章「アライドテレシスマネージメントフレームワーク(AMF)」では、AMFの使用方法について解説します。
対象機種とファームウェアバージョン
他の章とは異なり、本章は下記のAMF対応機種共通の内容になっています。対象となるファームウェアバージョンは5.4.8系列(5.4.8-0.1以降)です。
- AT-DC2552XS(ファームウェアバージョン5.4.4A-0.1以降でサポート。ただし、マスターは5.4.4-1.1以降を推奨)
- AMF Cloud(ファームウェアバージョン5.4.6-0.1以降でサポート)
- SwitchBlade x8100
- CentreCOM x930シリーズ(ファームウェアバージョン5.4.5-0.1以降でサポート。マスターも5.4.5-0.1以降を推奨)
- SwitchBlade x908
- SwitchBlade x908 GEN2(ファームウェアバージョン5.4.7B-1.1以降でサポート。マスターは5.4.7-1.1以降を推奨。SBx908 GEN2がマスターの場合、メンバーは5.4.4-0.4以降を推奨。)
- CentreCOM x900シリーズ
- CentreCOM x610シリーズ
- CentreCOM x550シリーズ(ファームウェアバージョン5.4.7A-0.1以降でサポート。マスターは5.4.7-0.1以降を推奨)
- CentreCOM x510シリーズ
- CentreCOM x510Lシリーズ(ファームウェアバージョン5.4.5-0.1以降でサポート。マスターも5.4.5-0.1以降を推奨)
- AT-IX5-28GPX
- CentreCOM x310シリーズ(ファームウェアバージョン5.4.4-1.1以降でサポート。マスターも5.4.4-1.1以降を推奨)
- CentreCOM x230シリーズ(ファームウェアバージョン5.4.4-1.1以降でサポート。マスターも5.4.4-1.1以降を推奨)
- CentreCOM x220シリーズ(ファームウェアバージョン5.4.8-0.1以降でサポート。マスターも5.4.8-0.1以降を推奨)
- CentreCOM x210シリーズ(ファームウェアバージョン5.4.4-0.4以降でサポート。ただし、マスターが5.4.4-1.1の場合は、x210シリーズも5.4.4-1.1以降が必要)
- CentreCOM x200シリーズ(ファームウェアバージョン5.4.4-0.4以降でサポート。ただし、マスターが5.4.4-1.1の場合は、x200シリーズも5.4.4-1.1以降が必要)
- CentreCOM IE210Lシリーズ(ファームウェアバージョン5.4.8-0.1以降でサポート。マスターも5.4.8-0.1以降を推奨)
- CentreCOM IE200シリーズ(ファームウェアバージョン5.4.6-0.1以降でサポート。マスターも5.4.6-0.1以降を推奨)
- AT-AR4050S(ファームウェアバージョン5.4.5-0.1以降でサポート。マスターも5.4.5-0.1以降を推奨)
- AT-AR3050S(ファームウェアバージョン5.4.5-0.1以降でサポート。マスターも5.4.5-0.1以降を推奨)
- AT-AR2050V(ファームウェアバージョン5.4.5-2.1以降でサポート。マスターも5.4.5-2.1以降を推奨)
- AT-AR2010V(ファームウェアバージョン5.4.6-0.1以降でサポート。マスターも5.4.6-0.1以降を推奨)
- CentreCOM Secure HUB SH510シリーズ(ファームウェアバージョン5.4.5-1.3以降でサポート。ただし、マスターは5.4.5-2.1以降を推奨)
- CentreCOM Secure HUB SH310シリーズ(ファームウェアバージョン5.4.5-1.3以降でサポート。ただし、マスターは5.4.5-2.1以降を推奨)
- CentreCOM Secure HUB SH230シリーズ(ファームウェアバージョン5.4.5-1.3以降でサポート。ただし、マスターは5.4.5-2.1以降を推奨)
- CentreCOM Secure HUB SH210シリーズ(ファームウェアバージョン5.4.5-1.3以降でサポート。ただし、マスターは5.4.5-2.1以降を推奨)
- CentreCOM Secure HUB XS900MXシリーズ(ファームウェアバージョン5.4.6-0.1以降でサポート。マスターも5.4.6-0.1以降を推奨)
- CentreCOM Secure HUB GS900MX/GS900MPXシリーズ(ファームウェアバージョン5.4.6-0.1以降でサポート。マスターも5.4.6-0.1以降を推奨)
CentreCOM Secure HUB FS980Mシリーズ(ファームウェアバージョン5.4.6-1.5以降でサポート。マスターも5.4.6-1.1以降を推奨)
AMFノードのファームウェアを5.4.3系列から5.4.4系列にバージョンアップするときは、最初にすべてのAMFメンバーを5.4.4系列にバージョンアップしてから、最後にAMFマスターをバージョンアップしてください(atmf working-setで「group all」を指定し、atmf reboot-rollingで一括バージョンアップする場合は、自動的にこの順序(メンバー → マスターの順)でバージョンアップを行います)。先にAMFマスターをバージョン5.4.4系列にバージョンアップした場合、バージョン5.4.3-3.7より前(5.4.3-2.x以前)のAMFメンバーがAMFネットワークに参加できなくなりますのでご注意ください。
本章の構成と読み進め方
本章は下記の5部構成になっており、それぞれ以下のことがらを取り扱っています。
- 第1部 概要編では、AMFの特長と基本概念について簡単に説明した後、AMFの機能や動作、使用感をつかんでいただくための「クイックツアー」をご紹介します。
- 第2部 導入編では、AMFの運用を開始するために必要な準備や初期設定について、新規ネットワークへの導入と既存ネットワークへの導入にわけて解説します。
また、AMFで管理可能なスイッチの機種や台数、ネットワーク構成上の注意点など、AMFの導入前にご確認いただきたいAMFの基本仕様についても説明しています。
- 第3部 運用編では、AMF導入後の運用方法について説明します。設定変更や状態監視などの日常的な作業に加え、機器の交換や追加、ファームウェアの更新など、メンテナンス作業の手順についても解説します。
- 第4部 応用編では、導入編と運用編で紹介できなかったAMFのより高度な使い方を実例付きで紹介します。
- 第5部 コマンド編は、AMF関連コマンドのリファレンスです。
本章は、おおよそ以下の順序で読み進めていただくことを想定しています。
- 初めてAMFに触れる方は、最初に概要編でAMFの概要をつかんでいただき、その後、導入編で要件を確認しながらAMFの導入を進めてください。
- AMF導入後の日常作業の基本的な手順については、運用編をご覧ください。また、コマンドの仕様については、各コマンドのリファレンスページをご覧ください。
- 運用編に掲載されている基本的な手順では解決できない事柄がある場合や、AMFのより高度な使い方を知りたい場合は、応用編をご覧ください。
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PN: 613-002312 Rev.J