show ipv6 route database

モード: 非特権EXECモード
カテゴリー: IPv6 / 経路制御


> show ipv6 route database [TYPE]


IPv6経路表(RIB: Routing Information Base)を表示する。

IPv6経路表(RIB)は、IPv6転送表(FIB: Forwarding Information Base)のもとになるデータベース。RIB内に同一宛先への経路が複数存在している場合は、最適経路だけがFIBに登録される。FIBを表示させるにはshow ipv6 routeコマンドを使う。


パラメーター

TYPE 表示する経路を絞り込むときに指定する。次の値を指定できる
connected インターフェース経路(直結経路)だけを表示する
static スタティック経路だけを表示する


使用例

awplus> show ipv6 route database
IPv6 Routing Table
Codes: C - connected, S - static
       > - selected route, * - FIB route, p - stale info
Timers: Uptime

S*> 2001:db8:2::/48 [1/0] via fe80::1, vlan1, 00:39:46
S*> 2001:db8:2:3::/64 [1/0] via fe80::2, vlan1, 00:21:47
S*> 2001:db8:3::/48 [1/0] via fe80::1, eth1, 00:31:45
C*> 2001:db8:3c:10::/64 via ::, vlan1, 00:46:32
C*> 2001:db8:3c:20::/64 via ::, eth1, 00:31:16
S*> 2001:db8:3c:100::/64 [1/0] via 2001:db8:3c:10::1, vlan1, 00:41:24
S*> 2001:db8:3c:200::/64 [1/0] via 2001:db8:3c:10::1, vlan1, 00:41:01
C*  fe80::/64 via ::, eth1, 00:31:16
C*> fe80::/64 via ::, vlan1, 00:46:32

■ 各行の先頭に表示される「C」、「S」のような記号は、経路種別(経路の学習元)を示す。サポートしている経路種別には以下のものがある。
表 1:経路種別を表す記号
記号
経路種別
C インターフェース経路(直結経路)
S スタティック経路

また、宛先プレフィックスの前に表示される「*>」のような記号は、各経路の属性フラグを示す。それぞれの意味は次のとおり。

表 2:経路エントリーの属性フラグ
記号
属性フラグ
* FIB経路フラグ。該当経路がIPv6転送表(FIB:Forwarding Information Base)にも登録されていることを示す。「*」の付く経路には必ず次項の「>」が付くが、その逆は必ずしも真ではない
> 最適経路フラグ。該当経路がRIB内における該当プレフィックス宛ての最適経路であることを示す。

■ インターフェース経路(記号:C)の表示項目は次のとおり。
C*> 2001:db8:3c:10::/64 via ::, vlan1, 00:27:04

表 3:インターフェース経路の表示項目
C Connected route、すなわち、インターフェース直結経路であることを示す
*> 経路属性フラグ。詳細は別表を参照のこと。インターフェース経路はつねに最適経路であり(>)、FIBにも登録される(*)
2001:db8:3c:10::/64 宛先プレフィックス(ネットワークアドレス/プレフィックス長)
via :: 「C」の繰り返し。ネクストホップが「::」(未指定)、すなわち、直結経路であることを示す
vlan1 ネクストホップインターフェース(出力インターフェース)
00:27:04 該当経路の情報が最後に更新されてからの経過時間

■ スタティック経路(記号:S)の表示項目は次のとおり。
S*> 2001:db8:2::/48 [1/0] via fe80::1, vlan1, 00:20:18

表 4:スタティック経路の表示項目
S Static route、すなわち、スタティック経路であることを示す
*> 経路属性フラグ。詳細は別表を参照のこと
2001:db8:2::/48 宛先プレフィックス(ネットワークアドレス/プレフィックス長)
[1/0] 管理距離/メトリック。スタティック経路の管理距離は特に指定しないかぎり1となる。メトリックはスタティック経路では意味を持たないのでつねに0と表示される
via fe80::1 ネクストホップアドレス(転送先IPv6アドレス)
vlan1 ネクストホップインターフェース(出力インターフェース)
00:20:18 該当経路の情報が最後に更新されてからの経過時間


注意・補足事項

■ インターフェースがダウンしている場合、該当するインターフェース経路は表示されない。


関連コマンド

ipv6 address(インターフェースモード)
ipv6 route(グローバルコンフィグモード)
show ipv6 route(非特権EXECモード)
show ipv6 route summary(非特権EXECモード)



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