switchport atmf-crosslink

モード: インターフェースモード
カテゴリー: アライドテレシスマネージメントフレームワーク(AMF) / コマンド


(config-if)# [no] switchport atmf-crosslink


対象スイッチポートまたはトランクグループ(saX、poX)をAMFクロスリンクに設定する。
no形式で実行した場合はAMFクロスリンクとしての設定を解除する。

AMFクロスリンクで接続したノード同士は同一のAMFドメインを形成し、同一のNode Depth値(マスターからの距離。show atmf nodesコマンドで確認可能)を持つ。


使用例

■ ポート1.0.1をAMFクロスリンクに設定する。

FSW244(config)# interface port1.0.1
FSW244(config-if)# switchport atmf-crosslink


注意・補足事項

■ AT-AR2010V、AMF Cloudはスイッチポートを持たないため、本コマンドは使用できない。

■ AT-AR4050S/AT-AR3050S/AT-AR2050V、AT-AR1050Vにおいて、本コマンドはLANポートでのみ有効。

■ SH510、SH310、SH230、SH210、XS900MX、GS980MX、GS980M、GS900MX/GS900MPX、FS980MのAMFメンバー機能はエッジノード向けの限定版であり、クロスリンクがサポート対象外のため、本コマンドは使用できない。

■ 本コマンドを実行すると、対象ポートまたはトランクグループ(saX、poX)はタグ付きポート(トランクポート)に自動設定され、ドメインVLAN(初期設定ではvlan4091)とマネージメントVLAN(初期設定ではvlan4092)にだけ所属する状態となる。これらの設定はランニングコンフィグに現れないが、本コマンドを実行すると自動的にこの状態となるので、手動設定する必要はない。また、AMF接続ポートではトポロジー管理のためタグなしのL2予約済みマルチキャストパケット(宛先MACアドレス:01-80-c2-00-00-2e)を送受信するが、このパケットはスパニングツリーのポート状態がブロッキングでも送受信が可能であり、また他のポートには転送されない。さらに、AMF接続ポートのネイティブVLAN(switchport trunk native vlanコマンド)をなしに設定してもこのパケットの送受信には影響しない。

■ タグなしポートとして運用中のポートに対して本コマンドを実行すると、タグなしVLANの設定が失われるため、本コマンド実行後にネイティブVLAN(タグ付きポートで受信したタグなしパケットの所属VLAN)を再設定すること。
たとえば、次の設定がしてあるポート1.0.1をAMF接続ポートに設定する場合を考える。

interface port1.0.1
 switchport mode access
 switchport access vlan 10
ここでポート1.0.1をAMF接続ポートに設定すると、このポートはタグ付きポートとなり、タグなしパケットはネイティブVLANの初期設定値であるvlan1として扱われるようになるので、タグなしパケットをvlan10として扱えるよう、switchport trunk native vlanコマンドでネイティブVLANをvlan10に再設定すること。
FSW244(config)# interface port1.0.1
FSW244(config-if)# switchport atmf-link
FSW244(config-if)# switchport trunk native vlan 10

■ AMF接続ポート(AMFリンク、AMFクロスリンク)に設定済みのポートを後からスタティックチャンネルグループに束ねることはできない。先にスタティックチャンネルグループを作成し、該当スタティックチャンネルグループをAMF接続ポートとして設定すること。

■ AMF接続ポート(AMFリンクまたはAMFクロスリンク)でループガード機能(LDF検出、MACアドレススラッシングプロテクション)を使用する場合、ループ検出時のアクションとしてport-disableやlink-downを使用すると、アクション実行時に該当ポートにおけるAMFの接続が切れるため注意すること(LDF検出のアクションはloop-protection actionコマンド、MACアドレススラッシングプロテクションのアクションはthrash-limitingコマンドで設定する)。なお、非AMF接続ポートではループ検出時のアクションに関する制限はない。

■ 1つのAMF接続ポートに接続できるAMFノードは1台だけ。HUBなどを介して1つのAMF接続ポートに複数のAMFノードを接続することはできない。

■ 1つのAMFネットワークにマスターを2台設置する場合は、必ずマスター同士をAMFクロスリンクで接続すること。マスター間のクロスリンクは何本あってもよいが、AMFプロトコルのループ回避機能により、アクティブな1本を除きすべてブロッキング状態となる。

■ 同じNode Depth値を持つノード同士を接続する場合は、必ずAMFクロスリンクで接続すること。通常のAMFリンク(switchport atmf-linkコマンド)で接続した場合は、show atmf linksコマンドで表示される該当ポートのAMFステータスがIncompatibleとなり、AMFの接続が確立しないため注意。

■ AMFクロスリンクは、1ノードあたり2ポートまでしか設定できない。

■ LACPチャンネルグループ(poX)をAMFクロスリンクに設定した状態でAMFの設定変更を行うとAMFノードの離脱が発生する。このような環境での設定変更は、AMFノードの離脱が発生してもよい状態で実施すること。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- switchport atmf-crosslink(インターフェースモード)

関連コマンド

show atmf links(特権EXECモード)
show atmf links statistics(特権EXECモード)
show atmf nodes(特権EXECモード)
switchport atmf-link(インターフェースモード)



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