distance

モード: OSPFモード
カテゴリー: IP / 経路制御(OSPF)


(config-router)# distance <1-255>

(config-router)# distance ospf {intra-area <1-255> & inter-area <1-255> & external <1-255>}

(config-router)# no distance <1-255>

(config-router)# no distance ospf


OSPF経路の管理距離(経路選択時の優先度)を変更する。
「distance <1-255>」の形式で実行した場合は、すべてのOSPF経路に対して同一の管理距離を設定する。
「distance ospf ...」の形式で実行した場合は、経路種別(エリア内、エリア間、AS外部)ごとに異なる管理距離を設定できる。
「no distance <1-255>」の形式で実行した場合は、全OSPF経路に対する管理距離が初期値に戻る。
「no distance ospf」の形式で実行した場合は、経路種別ごとの管理距離設定が削除される。


パラメーター

<1-255> すべてのOSPF経路に対する管理距離(経路選択時の優先度)。値が小さいほど優先度が高い。全OSPF経路に対する管理距離の初期値は110
intra-area <1-255> OSPFエリア内経路に対する管理距離。初期状態では経路種別ごとの管理距離は設定されていない
inter-area <1-255> OSPFエリア間経路に対する管理距離。初期状態では経路種別ごとの管理距離は設定されていない
external <1-255> OSPF外部経路に対する管理距離。初期状態では経路種別ごとの管理距離は設定されていない


使用例

■ 全OSPF経路の管理距離を100に変更する。

awplus(config)# router ospf
awplus(config-router)# distance 100

■ 全OSPF経路の管理距離を初期値110に戻す。このno形式では管理距離値の指定は意味を持たないが、省略はできないので、何らかの値を指定すること。
awplus(config)# router ospf
awplus(config-router)# no distance 100

■ OSPFエリア内経路、エリア間経路、外部経路の管理距離をそれぞれ100、110、130に設定する。
awplus(config)# router ospf
awplus(config-router)# distance ospf intra-area 100 inter-area 110 external 130

■ OSPFエリア内経路、エリア間経路、外部経路の管理距離を初期値110に戻す。
awplus(config)# router ospf
awplus(config-router)# no distance ospf


注意・補足事項

■ 管理距離255を持つ経路は「信頼できない経路」と見なされ、FIB(IP転送表)に登録されない(IPパケットの転送には使われない)。


コマンドツリー

router ospf (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- distance(OSPFモード)

関連コマンド

show ip protocols ospf(非特権EXECモード)
show ip route(非特権EXECモード)
show ip route database(非特権EXECモード)



(C) 2015 - 2019 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: 613-002107 Rev.AA