ip tcp adjust-mss

モード: インターフェースモード
カテゴリー: IP / IPインターフェース


(config-if)# ip tcp adjust-mss {<64-1460> | pmtu}

(config-if)# no ip tcp adjust-mss


対象インターフェースを通過するTCPパケットのMSS値書き換えを有効にする。
no形式で実行した場合はMSS値書き換えを無効にする。
初期設定は無効。

本製品は、本機能が有効なインターフェースでTCPのSynおよびSyn+Ackパケットを監視し、該当TCPパケットのMSSオプション値が本コマンドの指定値を超えていた場合は、指定値に書き換える。MSS値が指定値以下の場合は書き換えない。
なお、対象インターフェースがブリッジ(brX)の場合は、TCPパケットをブリッジするときにMSSを書き換える動作となる。


パラメーター

<64-1460> 書き換え後のTCP MSS値(バイト)
pmtu 書き換え後のTCP MSS値(バイト)をインターフェースのMTU - 40に自動調整する


使用例

■ ppp0インターフェースを通過するIPv4 TCPパケットのMSS値を1414に書き換えるよう設定する。

awplus(config)# interface ppp0
awplus(config-if)# ip tcp adjust-mss 1414

■ ppp0インターフェースを通過するIPv4 TCPパケットのMSS値書き換えを無効にする。
awplus(config)# interface ppp1
awplus(config-if)# no ip tcp adjust-mss


注意・補足事項

■ 本コマンドはPPPインターフェース(pppX)、Ethernetインターフェース(ethX)、トンネルインターフェース(tunnelX)、ブリッジインターフェース(brX)でのみ有効。

■ pmtuオプションはPPPインターフェース(pppX)でのみサポート。

■ PPPインターフェースなどで書き換え後のTCP MSS値として指定すべき値が不明な場合は、いったん本コマンドなしでインターフェースの設定を行って接続を確立した後に「show interface IFNAME」(IFNAMEはインターフェース名)を実行し、表示された「mtu 値 - 40」以下の値をMSS値として設定する。なお、PPPインターフェースの場合は、本コマンドでpmtuオプションを指定すれば「MTU - 40」への自動調整が行われる。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- ip tcp adjust-mss(インターフェースモード)

関連コマンド

ipv6 tcp adjust-mss(インターフェースモード)
mtu(インターフェースモード)
show interface(非特権EXECモード)



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