[index] AT-AR2050V/AT-AR3050S/AT-AR4050S コマンドリファレンス 5.4.9
モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: 運用・管理 / ログ
(config)# [no] log DESTINATION {level LEVEL & facility FACILITY & program PROGRAM & msgtext TEXTLINE}
指定したログ出力先定義にメッセージフィルターのエントリーを追加し、ログメッセージの出力条件を指定・変更する。
no形式で実行した場合は、ログ出力先定義からメッセージフィルターのエントリーを削除する。
メッセージフィルターの各エントリーでは、出力条件としてlevel、facility、program、msgtextの4つのパラメーターから少なくとも1つ以上を必ず指定する。各エントリーにおいて指定しなかったパラメーターは「すべてマッチ」(any)となる。
logコマンドでログ出力先を定義または有効化しても、メッセージフィルターのエントリーが設定されていないと、該当出力先にはメッセージが出力されないので注意。
DESTINATION |
ログメッセージの出力先。hostログとemailログの場合は、logコマンドで定義した出力先を指定すること | ||||
buffered |
ランタイムメモリー | ||||
permanent |
フラッシュメモリー | ||||
monitor |
ターミナルモニター(terminal monitorコマンド) | ||||
console |
コンソールポート | ||||
host {A.B.C.D|X:X::X:X} |
syslogサーバー。サーバーのIPv4アドレス(A.B.C.D)またはIPv6アドレス(X:X::X:X)を指定する | ||||
email TOADDRESS |
電子メールアドレス。TOADDRESSにメールアドレスを指定する | ||||
external |
外部メディア(USBメモリー・SDHCカード)上のファイル(logコマンドのexternalパラメーターで指定したファイル) | ||||
level LEVEL |
メッセージのレベル(重要度)。各出力先には、指定したレベル以上のメッセージだけが出力される。LEVEL には以下の名称または番号を指定する。省略時はすべてのレベルが出力対象となる |
||||
emergencies |
レベル0。システムが使用不能であることを示す | ||||
alerts |
レベル1。ただちに対処を要する状況であることを示す | ||||
critical |
レベル2。重大な問題が発生したことを示す | ||||
errors |
レベル3。一般的なエラーメッセージ | ||||
warnings |
レベル4。警告メッセージ | ||||
notices |
レベル5。エラーではないが、管理者の注意を要するかもしれないメッセージ | ||||
informational |
レベル6。通常運用における詳細情報 | ||||
debugging |
レベル7。きわめて詳細な情報 | ||||
<0-7> |
レベル番号。0~7は、上記のemergencies(0)~debugging(7)に対応しており同じ意味。0がもっとも重要度が高く、7がもっとも低い | ||||
facility FACILITY |
メッセージのファシリティー。各出力先には、指定したファシリティーのメッセージだけが出力される。FACILITY には以下のいずれかを指定する。省略時はすべてのファシリティーが出力対象となる |
||||
auth |
認証サブシステム | ||||
authpriv |
認証サブシステム(機密性の高いもの) | ||||
cron |
定期実行デーモン(crond) | ||||
daemon |
システムデーモン | ||||
ftp |
ファイル転送サブシステム | ||||
kern |
カーネル | ||||
local5 |
UTM関連機能 | ||||
lpr |
プリンタースプーラーサブシステム | ||||
mail |
メールサブシステム | ||||
news |
ネットニュースサブシステム | ||||
syslog |
syslogデーモン(syslogd) | ||||
user |
ユーザープロセス | ||||
uucp |
UUCPサブシステム | ||||
program PROGRAM |
メッセージの生成元プログラム。各出力先には、指定したプログラムの生成したメッセージだけが出力される。省略時はすべてのプログラムが出力対象となる。プログラム名の一覧・詳細はコマンドラインの「?」ヘルプで確認すること | ||||
WORD |
プログラム名。show logコマンド、show log permanentコマンドなどで<program>欄に表示される。大文字小文字を区別する | ||||
bgp |
Border Gateway Protocol (BGP) | ||||
lacp |
Link Aggregation Control Protocol (LACP) | ||||
ospf |
Open Shortest Path First (OSPF) | ||||
pim-sm |
Protocol Independent Multicast - Sparse Mode (PIM-SM) | ||||
rip |
Routing Information Protocol (RIP) | ||||
ripng |
Routing Information Protocol - next generation (RIPng) | ||||
rstp |
Rapid Spanning Tree Protocol (RSTP) | ||||
stp |
Spanning Tree Protocol (STP) | ||||
msgtext TEXTLINE |
メッセージの内容。各出力先には、指定した文字列を含むメッセージだけが出力される。大文字小文字を区別する。省略時はメッセージの内容には関知しない。TEXTLINE は行末までがその値と見なされるため、スペースを含んでいてもよい(本パラメーターはコマンドラインの最後に指定すること) |
■ syslogサーバー10.100.10.100宛てのhostログを定義し、さらにメッセージフィルターを作成して、すべてのメッセージを出力するよう設定する。すべてのメッセージを出力させるには「level debugging」を指定すればよい。
awplus(config)# log host 10.100.10.100 ↓ awplus(config)# log host 10.100.10.100 level debugging ↓
awplus(config)# log host 192.168.10.2 ↓ awplus(config)# log host 192.168.10.2 level errors ↓ awplus(config)# log host 192.168.10.2 facility local5 ↓
awplus(config)# no log host 192.168.10.2 facility local5 ↓
awplus(config)# log email admin@example.com ↓ awplus(config)# log email admin@example.com msgtext FAILED LOGIN ↓
configure terminal (特権EXECモード) | +- log(filter)(グローバルコンフィグモード)
log(グローバルコンフィグモード)
log exclude(グローバルコンフィグモード)
show log config(特権EXECモード)
terminal monitor(特権EXECモード)
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