delete

モード: 特権EXECモード
カテゴリー: 運用・管理 / ファイル操作


# delete [force] [recursive] PATHNAME


ローカルファイルシステム上のファイルまたはディレクトリーを削除する。


パラメーター

force 強制削除オプション。本オプションを指定した場合は、削除前の確認メッセージが出ない。また、指定したファイルやディレクトリーが存在しなくてもエラーメッセージが出ず、つねに処理成功のメッセージが表示される
recursive ディレクトリー再帰処理オプション。指定したディレクトリー以下をすべて削除するときに指定する。PATHNAMEにディレクトリーを指定する場合は必須。PATHNAMEにファイルを指定する場合は意味を持たない
PATHNAME 削除対象ファイルまたはディレクトリーのパス。ワイルドカード(*)も使用可能


使用例

■ カレントディレクトリーにあるファイルnumbers.txtを削除する。

awplus# delete numbers.txt
Delete flash:/numbers.txt? (y/n)[n]:y 
Deleting..
Successful operation

■ 通常は削除前に確認のプロンプトが出るが、forceオプションを指定した場合は確認なしにファイルが削除される。また、同オプション指定時は、指定したファイルが存在していなくても処理成功のメッセージが表示される。
awplus# delete force gomi.cfg
Deleting..
Successful operation

■ 指定したディレクトリー以下を一括削除するには、recursiveキーワードを指定する。
次の例ではカレントディレクトリーにあるtmpサブディレクトリーを削除している。ディレクトリーの内容を本当に削除してよいか確認のメッセージが出るので、削除するなら「y」を、削除をとりやめるなら「n」を入力してEnterキーを押すこと。
awplus# dir
        0 drwx Feb 28 2012 11:57:26  tmp/
        0 drwx Feb 22 2012 15:07:59  temp/
     2068 -rw- Feb 22 2012 09:39:39  basicip.cfg
     ...

awplus# delete tmp
% flash:/tmp is a directory. Use 'delete recursive' to delete a directory and i
ts contents.

awplus# delete recursive tmp
Delete flash:/tmp and all of its contents? (y/n)[n]:y 
Deleting..
Successful operation

■ ワイルドカード(*)を使って、カレントディレクトリーにあるコアダンプファイルを一括削除する例。ワイルドカードにマッチしたファイルの1つ1つに対して、本当に削除していよいか確認してくるので、削除するなら「y」を、削除をとりやめるなら「n」を入力してEnterキーを押すこと。
awplus# delete *.core
Delete flash:nsm-xxxxxxxx-X.Y.Z-1180494447.core? (y/n)[n]:y 
Deleting..
Delete flash:nsm-xxxxxxxx-X.Y.Z-1180496473.core? (y/n)[n]:y 
Deleting..
Delete flash:nsm-xxxxxxxx-X.Y.Z-1180504045.core? (y/n)[n]:y 
Deleting..
Delete flash:nsm-xxxxxxxx-X.Y.Z-1180917976.core? (y/n)[n]:y 
Deleting..
Successful operation

■ 削除確認が不要ならforceオプションを指定するとよい。ただし、意図しないファイルを削除してしまう可能性もあるので注意すること。
awplus# delete force *.core
Deleting..
Successful operation


注意・補足事項

■ スタートアップコンフィグの実体ファイル(boot config-fileコマンドで指定したファイル)、あるいは、初期設定の実体ファイル(flash:/default.cfg)を本コマンドで削除することはできない。スタートアップコンフィグの実体ファイルを削除するには、erase startup-configコマンドを使う。

■ ライトプロテクトされた外部メディア(USBメモリーなど)上のファイルを削除しようとすると、Deleting...と表示され続けたままになる。書き込み時はライトプロテクトを外すこと。

■ 本コマンドは、複数ノードを対象とするワーキングセットプロンプト(atmf working-set)では実行できない(下記メッセージが出てエラーになる)。1台のノードだけを対象とするワーキングセットプロンプトか、ローカルプロンプトから実行すること。

% Working set must contain only single node for this command

■ ファームウェアファイルを削除する場合は、delete force *.relで複数指定せず、1ファイルずつ削除する。

■ 4文字以上の拡張子を持つファイルは、本コマンド削除できないことがある。その場合は、forceオプションを指定すること。

■ 「flash:/log」ディレクトリーには永続ログ(permanentログ)が保存されているため、誤って削除しないよう注意すること。


関連コマンド

dir(特権EXECモード)
erase startup-config(特権EXECモード)
rmdir(特権EXECモード)
show file(特権EXECモード)



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