ip name-server

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: 運用・管理 / システム


(config)# ip name-server SERVER [suffix-list LISTNAME]

(config)# no ip name-server SERVER [suffix-list]


DNSサーバーリストにサーバーを追加する。
no形式で実行した場合は、リストからサーバーを削除する。
初期状態ではDNSサーバーリストは設定されていない。


パラメーター

SERVER := {A.B.C.D|X:X::X:X}
DNSサーバーのIPアドレスまたはIPv6アドレス
suffix-list LISTNAME ドメインリスト名(ip dns forwarding domain-listコマンド。大文字小文字を区別する)。指定したDNSサーバーを特定ドメインの問い合わせにだけ使用させたい場合に指定する。no形式でsuffix-listパラメーターを指定した場合は、DNSサーバーの登録は削除せずに、DNSサーバーとドメインリストの関連付けのみを削除する。


使用例

■ DNSサーバーリストに172.17.28.1と172.17.22.10を追加する。

awplus(config)# ip name-server 172.17.28.1
awplus(config)# ip name-server 172.17.22.10

■ DNSリレー機能(ip dns forwarding)において、ドメインリストexample_jpにマッチするドメインの問い合わせはDNSサーバー172.16.10.1に、それ以外のドメインの問い合わせはDNSサーバー192.168.1.10に転送するよう設定する。
(ドメインリストは、別途ip dns forwarding domain-listコマンドで作成してあるものと仮定)
awplus(config)# ip name-server 172.16.10.1 suffix-list example_jp
awplus(config)# ip name-server 192.168.1.10
awplus(config)# ip dns forwarding


注意・補足事項

■ DHCPクライアント機能(ip address dhcpコマンド)やPPP接続時のIPCPネゴシエーション(ppp ipcp dnsコマンド)で動的に学習したDNSサーバーアドレスは、本コマンドで手動設定したDNSサーバーアドレスよりも前に追加され、優先的に使用される。DHCPとIPCPの両方が有効な場合は、先に学習したほうが優先される。なお、ip name-server preferred-orderコマンドを使用すれば、手動設定したDNSサーバーを動的学習したDNSサーバーより優先的に使用させる設定も可能。

■ DNSサーバーへの問い合わせは、リストへの追加順に行われる。DNSサーバーから約10秒間応答がない場合は、次のDNSサーバーに問い合わせる。登録可能なDNSサーバーは3台まで。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- ip name-server(グローバルコンフィグモード)

関連コマンド

ip address dhcp(インターフェースモード)
ip dns forwarding(グローバルコンフィグモード)
ip dns forwarding domain-list(グローバルコンフィグモード)
ip domain-lookup(グローバルコンフィグモード)
ip name-server preferred-order(グローバルコンフィグモード)
ppp ipcp dns(インターフェースモード)
show dhcp lease(特権EXECモード)
show hosts(非特権EXECモード)
show ip name-server(非特権EXECモード)



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