snmp-server

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: 運用・管理 / SNMP


(config)# [no] snmp-server [ip|ipv6]


SNMPエージェントを有効化し、SNMP要求への応答やSNMP通知メッセージの送信が可能な状態にする。
no形式で実行した場合はSNMPエージェントを無効にする。
初期設定では利用可能なすべてのプロトコルファミリー上で有効。


パラメーター

ip|ipv6 SNMPエージェントが使用するプロトコルファミリー(ここではIPバージョンの意味)。本オプションを指定した場合は、指定したプロトコルファミリー上でのSNMPエージェントの有効・無効だけを変更する。本オプションを指定しなかった場合は、利用可能なすべてのプロトコルファミリー上でのSNMPエージェントの有効・無効を変更する


使用例

■ SNMPエージェントをIPv4、IPv6の両方に対して無効化する。これにより、SNMP要求への応答、SNMP通知メッセージの送信はすべて行われなくなる。

awplus(config)# no snmp-server

■ IPv6経由でのSNMP要求には応答しないようにする。なお、通知メッセージの送信先としてIPv6ホストが設定されている場合は、IPv6経由での通知メッセージ送信は引き続き行われる。
awplus(config)# no snmp-server ipv6

■ IPv4経由でのSNMP要求には応答しないようにする。なお、通知メッセージの送信先としてIPv4ホストが設定されている場合は、IPv4経由での通知メッセージ送信は引き続き行われる。
awplus(config)# no snmp-server ip

■ 無効化したSNMPエージェントをIPv4、IPv6の両方に対して再度有効化する。
awplus(config)# snmp-server


注意・補足事項

■ SNMPエージェントは初期状態で有効だが、実際にSNMP要求に応答するためには、SNMPコミュニティー(SNMPv1/v2c)やユーザー認証関連(SNMPv3)の設定が必要。また、通知メッセージを送信するためには、送信する通知メッセージ種別の指定と送信先ホストの設定が必要。

■ 初期状態ではIPv4、IPv6の両方に対してSNMPエージェントが有効だが、この状態から「no snmp-server ip」あるいは「no snmp-server ipv6」のようにして、IPv4、IPv6のどちらか一方に対してのみSNMPエージェントを無効化した場合は、指定したプロトコルファミリー(IPバージョン)経由でのSNMP要求に対する応答だけが停止され、SNMP通知メッセージの送信は行える状態のままとなる。なお、「no snmp-server」とした場合はSNMPエージェントが完全に停止し、要求への応答、通知メッセージの送信ともに行えなくなる。また、「no snmp-server ip」と「no snmp-server ipv6」の両方を実行した場合も「no snmp-server」を実行したのと同じことになる。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- snmp-server(グローバルコンフィグモード)

関連コマンド

show snmp-server(特権EXECモード)
snmp-server community(グローバルコンフィグモード)
snmp-server enable trap(グローバルコンフィグモード)
snmp-server group(グローバルコンフィグモード)
snmp-server host(グローバルコンフィグモード)
snmp-server user(グローバルコンフィグモード)
snmp-server view(グローバルコンフィグモード)



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