無線LANコントローラー(AWC対応) / WDS接続設定


設定手順
構成例
注意事項
設定の流れ
無線LANコントローラー機能の有効化(全体設定)
セキュリティー設定の作成
無線ネットワーク設定の作成
AP共通設定(APプロファイル)の作成
APの登録(AP個別設定)
ルートAPの登録
サテライトAPの登録
WDS接続設定の作成
ルートAPの接続
サテライトAPへのWDS接続設定
サテライトAPへのログイン
WDSのSSID・セキュリティーの設定
チャンネルの選択
サテライトAPの有効化


WDS接続設定は管理下APが構築するWDS(Wireless Distribution System)の設定を定義する要素です。
WDSは無線通信によってLAN間(アクセスポイント間)を接続(ブリッジ)する機能であり、有線でLAN間を接続できないような場合に便利です。

WDSの設定、確認にかかわるコマンドは次のとおりです。
WDSの具体的な設定手順は以下の「設定手順」をご覧ください。
Note
AT-MWS APシリーズはWDSに対応していないため、WDS接続設定は未サポートです。
実施内容
初期設定
コマンド
設定コマンド
WDS接続設定の作成   wds(無線LANコントローラーモード)
 WDSを構成するAPペア 未指定  peer(WDS設定モード)
 WDSで使用するセキュリティー設定 未指定  security(WDS設定モード)
 WDS接続の有効・無効 無効  enable(WDS設定モード)
 WDSで使用するSSID 未指定  ssid(WDS設定モード)
確認コマンド
WDS接続設定の表示   show wireless wds(非特権EXECモード)

設定手順

WDSを使用するために必要な設定の流れを具体的な例をあげて説明します。

構成例

ここでは、次の構成を例にします。

表 2:無線LANコントローラー
管理IPアドレス(VLAN ID) 192.168.1.1(1)
NTPサーバー機能 有効
DHCPサーバー機能 有効
表 3:アクセスポイント
番号
機種名
IPアドレス(VLAN ID)
MACアドレス
1 AT-TQ5403 192.168.1.101(1) 0000.5e00.5301
2 AT-TQ5403 192.168.1.102(1) 0000.5e00.5302
表 4:有線ネットワーク
VLAN ID
IPサブネット
備考
1 192.168.1.0/24 無線LANコントローラーと管理下APの通信に使用する管理用VLAN
表 5:無線ネットワーク
番号
SSID
VLAN ID
セキュリティー設定
番号
セキュリティー方式
WPAバージョン
暗号プロトコル
セキュリティーキー
1 not_for_use1 1 1 WPAパーソナル WPA2 CCMP(AES) passphrase_for_wnet1
2 user1 1 1 WPAパーソナル WPA2 CCMP(AES) passphrase_for_wnet1
表 6:WDS
番号
SSID
ルートAP
サテライトAP
セキュリティー番号
番号
無線
番号
無線
1 wds_connection 1 1 2 1 1

なお、以下の項目については事前に設定が済んでいるものとします。
Note
ファイアウォール併用時は、無線LANコントローラー・管理下AP間の通信が遮断されないようにご注意ください。許可ルールが必要な場合は、無線LANコントローラー・管理下AP間の通信を表す事前定義済みアプリケーション「awc」を使用すると便利です。
Note
無線AP単独でのIPアドレス設定については、各APのリファレンスマニュアルをご参照ください。

注意事項

WDSには、以下の制限があります。

WDSでは、無線LANコントローラー管理下のネットワークに直接接続された無線APをルートAP、WDS接続を経由して無線LANコントローラー管理下のネットワークと通信を行う無線APをサテライトAPと呼びます。
Note
AT-MWS APシリーズはWDSに対応していないため、WDS接続設定は未サポートです。

設定の流れ

無線LANコントローラーの設定は、概要編で説明した各設定要素を作成し、関連付けることで行います。各要素の作成順序は任意ですが、要素間には参照する側と参照される側の関係があるため、おおむね以下の順序で作成するとスムーズに設定を行うことができます。
  1. 無線LANコントローラー機能の有効化(全体設定)
    無線LANコントローラーの管理IPアドレスを指定し、同機能を有効化します。

  2. セキュリティー設定の作成
    無線ネットワークごとにセキュリティー方式やキーを定義します(例:WPAパーソナルでキーはxxxx)。

  3. 無線ネットワーク設定の作成 → セキュリティー設定を指定
    SSID、VLAN、セキュリティーなどを定義し、WDSを使用する無線APに適用するための専用ネットワークを作成します。

  4. AP共通設定(APプロファイル)の作成 → VAPごとに無線ネットワーク設定を指定
    WDS専用のネットワークを指定して作成します。

  5. 無線APの登録(AP個別設定) → AP共通設定(APプロファイル)を指定
    ルートAPとサテライトAPを登録します。(ここでは、サテライトAPの登録情報はまだ有効化しません)。

  6. WDS接続設定の作成
    WDS接続を構成するAPペアを定義します。

  7. ルートAPの接続
    ルートAPを有線ネットワークに接続して、無線LANコントローラーの管理下に入れます。

  8. サテライトAPへのWDS接続設定
    無線APのWeb管理画面を使用してサテライトAPにWDS接続設定を行います。

  9. サテライトAPの有効化
    手順5で設定したサテライトAPの登録情報を有効化します。

無線LANコントローラー機能の有効化(全体設定)

無線LANコントローラーの設定を行うには、最初に無線LANコントローラーがAPとの通信に使うIPアドレス(管理IPアドレス)を指定し、同機能を有効にする必要があります。
  1. 無線LANコントローラー機能の全体設定を行うため、グローバルコンフィグモードからwirelessコマンドを実行して無線LANコントローラーモードに入ります。
    Controller(config)# wireless
    

  2. 同モードのmanagement addressコマンドで無線LANコントローラーの管理IPアドレス(APとの通信に使用するIPアドレス)を指定します。
    管理IPアドレスには、本製品のインターフェースに設定されているIPアドレスの中で、APとの通信が可能なアドレスを指定してください。
    Controller(config-wireless)# management address 192.168.1.1
    

  3. enableコマンドで無線LANコントローラー機能を有効にします。
    Controller(config-wireless)# enable
    
以上で無線LANコントローラー機能の有効化は完了です。

■ 無線LANコントローラーの全体設定はshow wirelessコマンドで確認できます。
Controller> show wireless
Wireless Controller Mode ........ Enable
Management IP Address ........... 192.168.1.1
Rogue AP Detection .............. Enable

セキュリティー設定の作成

セキュリティー設定では、それぞれの無線ネットワークで使用するセキュリティー方式やセキュリティーキーを定義します。

セキュリティー設定の作成を開始するには、使用するセキュリティー方式に応じて以下のいずれかのコマンドを実行し、各方式に対応するサブモードに入ります。このとき、個々のセキュリティー設定を識別するための番号として1~65535の範囲から任意の数字を指定します。

  1. 本例ではWPAパーソナルを使うため、security mode wpa-personalコマンドを実行してWPAパーソナル設定モードに入ります。
    Controller(config-wireless)# security 1 mode wpa-personal
    

  2. keyコマンドでセキュリティーキーを指定します。
    Controller(config-wireless-sec-wpa-psnl)# key passphrase_for_wnet1
    

  3. 管理フレーム保護(MFP)を無効にします。これにはmanagement-frame-protection enableコマンドをno形式で実行します。
    Controller(config-wireless-sec-wpa-psnl)# no management-frame-protection enable
    Controller(config-wireless-sec-wpa-psnl)# exit
    
以上でセキュリティー設定は完了です。
WPAバージョン、暗号化アルゴリズムはそれぞれデフォルトでWPA2、CCMP(AES)に設定されているため本例では設定不要です。

■ セキュリティー設定はshow wireless securityコマンドで確認できます。briefオプションによって次のような一覧表示も可能です。
Controller> show wireless security brief
ID    Mode           Assigned cnt.
----- -------------- -------------
1     wpa-personal    1

無線ネットワーク設定の作成

無線ネットワーク設定では、各無線ネットワークのSSID、VLAN、セキュリティーなどを定義します。

無線ネットワーク設定の作成を開始するには、無線LANコントローラーモードのnetworkコマンドを実行し、無線ネットワークモードに入ります。このとき、個々のネットワーク設定を識別するための番号として1~65535の範囲から任意の数字を指定します。
  1. networkコマンドで無線ネットワーク「not_for_use1」(ID=1)の設定を作成し、同設定を編集するための無線ネットワークモードに入ります。
    Controller(config-wireless)# network 1
    

  2. ssidコマンドでSSIDを指定します。
    Controller(config-wireless-network)# ssid not_for_use1
    

  3. vlanコマンドで所属VLANを指定します。
    Controller(config-wireless-network)# vlan 1
    

  4. securityコマンドでセキュリティーを指定します。ここで指定するのは、前の手順で作成済みのセキュリティー設定番号です。
    Controller(config-wireless-network)# security 1
    Controller(config-wireless-network)# exit
    

  5. 同様にして無線ネットワーク「user1」(ID=2)の設定を作成します。
    Controller(config-wireless)# network 2
    Controller(config-wireless-network)# ssid user1
    Controller(config-wireless-network)# vlan 1
    Controller(config-wireless-network)# security 1
    Controller(config-wireless-network)# exit
    
以上で無線ネットワーク設定は完了です。

■ 無線ネットワーク設定はshow wireless networkコマンドで確認できます。briefオプションによって次のような一覧表示も可能です。
Controller> show wireless network brief
ID    VLAN SSID                             Hide  Sec ID MAC-Auth Web-Auth
----- ---- -------------------------------- ----- ------ -------- --------
    1    1 not_for_use1                         -      1        -        -
    2    1 user1                                -      1        -        -

AP共通設定(APプロファイル)の作成

AP共通設定(APプロファイル)は、同一製品シリーズかつ同一ネットワークに所属する複数APに共通して適用可能な設定をまとめて定義する仕組みです。
具体的には、適用対象の製品シリーズ、使用する無線モード、所属先無線ネットワークなどを定義します。
APプロファイルはAPの台数が多いときに特に威力を発揮しますが、適用対象が1台であってもAPプロファイルの作成は必須です。

APプロファイルの作成を開始するには、無線LANコントローラーモードのap-profileコマンドを実行し、APプロファイルモードに入ります。このとき、個々のAPプロファイルを識別するための番号として1~65535の範囲から任意の数字を指定します。

ここではWDSを使用する無線AP用のAPプロファイルを作成します。
  1. ap-profileコマンドでAP「1」と「2」(AT-TQ5403)に適用するためのAPプロファイル「1」を作成し、同プロファイルの内容を編集するためのAPプロファイルモードに入ります。
    Controller(config-wireless)# ap-profile 1
    

  2. hwtypeコマンドでAPプロファイルの適用対象機種を指定します。
    Controller(config-wireless-ap-prof)# hwtype at-tq5403
    

  3. radioコマンドで無線インターフェース「1」(2.4GHz帯)の設定を行うためのAPプロファイル・無線モードに入り、enableコマンドで無線電波の送受信を有効にします。
    また、WDS接続用のVAP「0」を作成します。このVAPは無線クライアントのアクセスを行わず、WDS専用に設定するためのダミー設定です。
    Controller(config-wireless-ap-prof)# radio 1
    Controller(config-wireless-ap-prof-radio)# enable
    Controller(config-wireless-ap-prof-radio)# vap 0 network 1
    Controller(config-wireless-ap-prof-radio)# exit
    
    Note
    各無線インターフェースにおいては必ずVAP「0」を設定する必要があります。

  4. 同様に無線インターフェース「2」(5GHz帯)にユーザー用のVAP「0」を作成します。
    Controller(config-wireless-ap-prof)# radio 2
    Controller(config-wireless-ap-prof-radio)# enable
    Controller(config-wireless-ap-prof-radio)# vap 0 network 2
    Controller(config-wireless-ap-prof-radio)# exit
    
以上でAP共通設定(APプロファイル)の作成は完了です。

■ APプロファイルの設定はshow wireless ap-profileコマンドで確認できます。briefオプションによって次のような一覧表示も可能です。
Controller# show wireless ap-profile brief
ID    Description                      HWTYPE         Radio 1 Radio 2 Radio 3
----- -------------------------------- -------------- ------- ------- -------
    1                                  at-tq5403      Enable  Enable  Disable

APの登録(AP個別設定)

AP共通設定(APプロファイル)の作成が完了したら、WDS接続を行うAPを無線LANコントローラーの管理下に登録します。
登録にはAPのIPアドレスとMACアドレスが必要です。

APの登録を開始するには、無線LANコントローラーモードのapコマンドを実行し、AP登録モードに入ります。このとき、個々の管理下APを識別するための番号として1~65535の範囲から任意の数字を指定します。

ルートAPの登録

最初にルートAPを登録して有効化します。
  1. apコマンドでAP「1」を登録するためのAP登録モードに入ります。
    Controller(config-wireless)# ap 1
    

  2. ip-addressコマンドとmac-addressコマンドでAP「1」のIPアドレスとMACアドレスを指定します。
    Controller(config-wireless-ap)# ip-address 192.168.1.101
    Controller(config-wireless-ap)# mac-address 0000.5e00.5301
    

  3. profileコマンドでAP「1」に適用するAP共通設定(APプロファイル)を指定します。
    Controller(config-wireless-ap)# profile 1
    

  4. radioコマンドで無線「1」のAP登録・無線モードに入り、channelコマンドでチャンネルを選択します。
    初期値のautoを使用せず、必ず候補チャンネルの中から明示的に指定してください。
    Controller(config-wireless-ap)# radio 1
    Controller(config-wireless-ap-radio)# channel 9
    Controller(config-wireless-ap-radio)# exit
    

  5. enableコマンドでAP「1」の登録を有効にします。
    Controller(config-wireless-ap)# enable
    

サテライトAPの登録

次にサテライトAPを同様の手順で登録します。
ただし、サテライトAPの場合、ここではまだ有効化を行いません。
  1. apコマンドでAP「1」を登録するためのAP登録モードに入ります。
    Controller(config-wireless)# ap 2
    

  2. ip-addressコマンドとmac-addressコマンドでAP「2」のIPアドレスとMACアドレスを指定します。
    Controller(config-wireless-ap)# ip-address 192.168.1.102
    Controller(config-wireless-ap)# mac-address 0000.5e00.5302
    

  3. profileコマンドでAP「2」に適用するAP共通設定(APプロファイル)を指定します。
    Controller(config-wireless-ap)# profile 1
    

  4. radioコマンドで無線「1」のAP登録・無線モードに入り、channelコマンドでチャンネルを選択します。
    必ずルートAPと同じチャンネルを指定してください。
    Controller(config-wireless-ap)# radio 1
    Controller(config-wireless-ap-radio)# channel 9
    Controller(config-wireless-ap-radio)# exit
    

以上でAPの登録は完了です。

■ 登録したAPの情報はshow wireless apコマンドで確認できます。briefオプションによって次のような一覧表示も可能です。
Controller# show wireless ap brief
ID    Description Status  Prof  IP Address      MAC Address
----- ----------- ------- ----- --------------- --------------
    1             Enable      1 192.168.1.101   0000.5e00.5301
    2             Disable     1 192.168.1.102   0000.5e00.5302

WDS接続設定の作成

WDS接続を構成するSSIDやセキュリティー、APペアを定義します。
WDS接続設定を開始するには、無線LANコントローラーモードのwdsコマンドを実行し、WDS設定モードに入ります。
このとき、個々のWDS接続設定を識別するための番号として1~65535の範囲から任意の数字を指定します。
  1. wdsコマンドでWDS設定モードに入ります。
    Controller(config-wireless)# wds 1
    

  2. peerコマンドでWDS接続を構成する親機と子機を指定します。
    Controller(config-wireless-wds)# peer ap 1 radio 1 ap 2 radio 1
    

  3. securityコマンドで、セキュリティーを選択します。
    ダミーAP共通設定で作成したAPプロファイルに定義されているセキュリティーを使用します。
    Controller(config-wireless-wds)# security 1
    

  4. ssidコマンドで、WDS接続設定で使用するSSIDを設定します。
    無線ネットワーク設定時に登録したSSIDとは異なるIDを定義します。
    Controller(config-wireless-wds)# ssid wds_connection
    
    Note
    本コマンドはAT-TQ5403、AT-TQm5403、AT-TQ5403e、AT-TQ1402、AT-TQm1402でWDS接続を行う場合のみ有効です。
    Note
    AT-TQ4600/4400e/4400/3600/3400/3200/2450におけるWDS接続用のSSIDは無線APのWeb管理画面から確認してください。

  5. enableコマンドでWDS「1」の登録を有効にします。
    Controller(config-wireless-wds)# enable
    
以上でWDS接続設定は完了です。

■ 登録したAPの情報はshow wireless wdsコマンドで確認できます。briefオプションによって次のような一覧表示も可能です。
Controller# show wireless wds brief
ID    Status  Peer 1st AP    R Peer 2nd AP    R Security
----- ------- -------------- - -------------- - --------
    1 Enable  1              1 2              1 1

ルートAPの接続

設定が完了したら、ルートAPを無線LANコントローラー配下の有線ネットワークに接続します。

■ ルートAPが無線LANコントローラーの管理下に入るとshow wireless ap statusコマンドで以下のように表示されます。
Controller# show wireless ap status
ID    Model        FW ver     Manage rup Config   c Clnt Uptime
----- ------------ ---------- ---------- ---------- ---- ---------------
    1 AT-TQ5403    5.4.0.B04  Managd --- Succeed  -    0            2227

サテライトAPへのWDS接続設定

サテライトAP本体へWDS設定を行います。
WDS設定が完了していない場合、サテライトAPは無線LANコントローラーの管理対象として表示できません。サテライトAP側のネットワークに配備する前に、またはサテライトAP側のネットワークで、無線APのWeb設定画面から設定を行う必要があります。
本項目では、AT-TQ5403の設定例を記載しています。その他の無線APのWeb設定画面での設定方法は、各無線APのドキュメントをご覧ください。

サテライトAPへのログイン

  1. サテライトAPと設定用コンピューターをPoEスイッチを介して接続します。
    Note
    無線APがACアダプター(別売)に対応した機種でACアダプターをご使用の場合は、無線APのLANポートと設定用コンピューターを直接接続することができます。詳しくは、無線APのユーザーマニュアルを参照してください。

  2. インターネットブラウザーを使用して、サテライトAPのIPアドレスにアクセスします。
    Note
    コンピューターのIPアドレスは192.168.1.100/255.255.255.0など、本製品と同じネットワークに設定しておく必要があります。
    Note
    設定に使用しているネットワークにDHCPサーバーが存在しない場合に、本製品のIPアドレスは「192.168.1.230」となります。DHCPサーバーが存在すると、本製品はDHCPサーバーからIPアドレスを取得します。

  3. 管理者のユーザー名、パスワードを使用して、ログインします。
    Note
    AT-TQシリーズ無線APの初期設定時における管理者のユーザー名は「manager」、パスワードは「friend」です。

WDSのSSID・セキュリティーの設定

WDSの設定を行います。
WDSの暗号化方式として「WPAパーソナル」を使用するために、「VAP/セキュリティー」画面で「WPAパーソナル」を選択します。該当の無線APはWDS専用として動作させ、無線クライアントに接続サービスを提供しません。
  1. 「設定」/「VAP/セキュリティー」画面を開きます。
  2. 「無線1」タブ、「VAP0」タブをクリックします。
  3. 「バーチャルアクセスポイント」タブをクリックし、「モード」設定欄をクリックします。
  4. ドロップダウンボックスから「WDS(子機)」を選択します。
  5. 「SSID」設定欄にWDSで使用するVAP(以下、WDS VAP)のSSIDを設定します。
    ここには、CLIのWDS接続設定で指定したSSIDを入力します。今回のSSIDは「wds_connection」です。
  6. 「VLAN ID」設定欄に、WDS VAPのVLAN IDを設定します。ここには無線LANコントローラーでWDS用に指定したVLAN IDを入力します。今回のVLAN IDは「1」です。
  7. 「セキュリティー」タブをクリックし、「モード」設定欄をクリックします。
  8. ドロップダウンボックスから「WPAパーソナル」を選択します。
  9. 「キー」設定欄にWDS VAPのセキュリティーキーを入力します。今回は「passphrase_for_wnet1」と入力します。
  10. 「保存&適用」ボタンをクリックします。

チャンネルの選択

  1. メニューから「設定」/「無線LAN」をクリックします。
  2. 「無線1」タブをクリックします。
  3. 「チャンネル」設定欄をクリックし、ルートAPでWDS用に選択したチャンネルに合わせて、「チャンネル」を設定します。ここでは「2」を選択します。
  4. 「ステータス」設定欄をクリックし、ドロップダウンリストから「有効」を選択します。
  5. 「保存&適用」ボタンをクリックします。
以上で、無線APのWeb管理画面によるサテライトAPの設定は完了です。

サテライトAPの有効化

WDS接続設定が完了したら、無線LANコントローラーにてサテライトAPの登録情報を有効化します。

■ サテライトAP「2」をenableコマンドで設定を有効にします。
Controller(config)# wireless
Controller(config-wireless)# ap 2
Controller(config-wireless-ap)# enable

■ サテライトAPが無線LANコントローラーの管理下に入るとshow wireless ap statusコマンドで以下のように表示されます。
Controller# show wireless ap status
ID    Model        FW ver     Manage rup Config   c Clnt Uptime
----- ------------ ---------- ---------- ---------- ---- ---------------
    1 AT-TQ5403    5.4.0.B04  Managd --- Succeed  -    1            3282
    2 AT-TQ5403    5.4.0.B04  Managd --- Succeed  -    0            1228


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