バーチャルシャーシスタック(VCS) / 応用
スレーブのファイルを操作する
VCS構成時には、以下のコマンドを使用してスレーブのファイルシステムを操作できます。
スレーブ上のファイルを指定するときは、通常のローカルファイルパスの代わりに、次の形式を使用してください。前述のコマンドにおいてローカルファイルパスを指定できる箇所なら、どこでもこの形式を使用できます。
<VCSHOSTNAME>-<MEMBERID>.<SLOTID>/<ABSOLUTEPATH>
ここで、<VCSHOSTNAME>はVCSグループのホスト名(未設定時はawplus)を、<MEMBERID>はスレーブのスタックメンバーID(1~2)を、<SLOTID>はコントロールファブリックカード(CFC)の装着されているスロット番号(5~6)を、<ABSOLUTEPATH>は該当メンバーのファイルシステムにおける絶対パス(デバイス名を含む完全なパス)を表します。
<ABSOLUTEPATH>にUSB(デバイス名「usb」)上のパスを指定することはできません。詳しくは次の「注意・補足事項」をご覧ください。
たとえば、VCSグループのホスト名がvcgで、スレーブのIDが2のとき、スレーブのスロット5に搭載されているCFC上のファイルflash:/backup/config/sample.cfgは次のように表します。
vcg-2.5/flash:/backup/config/sample.cfg
なお、<MEMBERID>にマスターのIDを、<SLOTID>にアクティブCFCが搭載されているスロット番号を指定した場合は、単に<ABSOLUTEPATH>を指定したのと同じ扱いとなります。
その他の動作や表示内容については、単体構成時と同じです。
ファイル操作の詳細については、「運用・管理」の「ファイル操作」をご覧ください。
注意・補足事項
ファイル操作コマンドにおいて、<ABSOLUTEPATH>にUSB(デバイス名「usb」)を指定することはできません。スレーブに装着されたUSB上のファイルを操作したい場合は、remote-loginコマンドで該当スレーブメンバーにログインしてから操作してください。
たとえば、スレーブ(ID=2)のスロット5に搭載されているCFCに装着されたUSB上のファイルoncard.cfgをVCSグループ全体で使用したいときは、次のようにします。
- remote-loginコマンドでスレーブ上のCFCにログインし、同CFC上でUSBからフラッシュメモリーにファイルをコピーします。
vcg# remote-login 2.5 ↓
Type 'exit' to return to vcg.
AlliedWare Plus (TM) 5.4.9 xx/xx/xx xx:xx:xx
vcg-2.5> enable ↓
vcg-2.5# copy usb:/oncard.cfg flash:/ ↓
- exitコマンドでマスターに戻り、スレーブ上のCFCのフラッシュメモリーからマスター(VCSグループ)にファイルをコピーします。
vcg-2.5# exit ↓
vcg# copy vcg-2.5/flash:/oncard.cfg flash:/ ↓
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