area range

モード: OSPFモード
カテゴリー: IP / 経路制御(OSPF)


(config-router)# area AREAID range A.B.C.D/M [advertise] [cost <0-16777215>]

(config-router)# area AREAID range A.B.C.D/M not-advertise

(config-router)# no area AREAID range A.B.C.D/M


(ABRでのみ有効)エリア間経路(タイプ3LSA)の集約設定(集約経路エントリー)を追加する。
no形式で実行した場合は、集約経路エントリーを削除する。

エリア間経路の集約経路エントリーは、指定したネットワークの範囲におさまる、より具体的なエリア内経路を1つにまとめるもの。たとえば、集約経路エントリー「192.168.0.0/19」(192.168.0.0~192.168.31.255の範囲に相当)を作成すると、この範囲におさまるエリア内経路「192.168.10.0/24」「192.168.20.0/24」「192.168.30.0/24」は、1つのネットワークサマリーLSA(タイプ3LSA)「192.168.0.0/19」に集約された上で他のエリアに通知される(広告しない設定も可能)。


パラメーター

AREAID OSPFエリアID。次のいずれかの形式で指定する
<0-4294967295> 単一10進数形式(例:1)
A.B.C.D IPアドレス形式(例:0.0.0.1)
A.B.C.D/M 集約後のネットワークアドレス(プレフィックス)。A.B.C.D/Mに包含される個々のエリア内経路は1つの経路A.B.C.D/Mに集約される
advertise A.B.C.D/Mに包含されるエリア内経路を1つのタイプ3LSA「A.B.C.D/M」に集約してから他のエリアに通知する。advertise、not-advertiseのどちらも指定しなかった場合はadvertiseを指定したものとみなされる
cost <0-16777215> 集約経路のコスト(メトリック)。自動計算された値ではなく、任意の値を使いたいときに指定する
not-advertise A.B.C.D/Mに包含されるエリア内経路を他エリアに通知しない


使用例

■ エリア2のABRにおいて、エリア2内の経路情報を172.16.0.0/18に集約してから他エリアに通知するよう設定する。

awplus(config-router)# area 2 range 172.16.0.0/18


コマンドツリー

router ospf (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- area range(OSPFモード)

関連コマンド

compatible rfc1583(OSPFモード)
show ip ospf database summary(非特権EXECモード)
show ip ospf route(非特権EXECモード)
summary-address(OSPFモード)



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