運用・管理 / トリガー


基本設定


トリガー機能は、決められた時刻や特定のイベントが発生したときに、任意のスクリプトを自動実行する機能です。この機能を利用すれば、時間帯によって設定内容を変えたり、再起動時にメールで管理者に通知したりすることができます。

トリガーには次の種類があります。

表 1
種類
説明
CPUトリガー CPUの使用率がしきい値を越えたときに起動される
インターフェーストリガー インターフェースのリンクステータスが変化したときに起動される
メモリートリガー メモリーの使用率がしきい値を越えたときに起動される
定期実行トリガー 一定の間隔(たとえば1時間ごと)で繰り返し起動される
Pingポーリングトリガー Pingポーリングの監視対象機器への到達性が喪失または回復したときに起動される
再起動トリガー システム起動(再起動)時に起動される
スタックディセーブルマスタートリガー VCSグループの構成メンバーがディセーブルマスター(Disabled Master:全スイッチポートを無効にしている一時的なマスター状態)になったときに起動される
スタックマスターフェイルトリガー VCSグループのマスター切り替えが発生したときに起動される
スタックメンバートリガー VCSグループの構成メンバーが変化(参加・離脱)したときに起動される
スタックリンクトリガー スタックポート(スタックモジュールAT-StackXS/1.0またはAT-StackOP/0.3、AT-StackOP/9.0上のポート)のリンクステータスが変化したときに起動される
定時トリガー 決められた時刻に起動される
USBメモリートリガー USBメモリーの挿入または取り外しが起こったときに起動される
AMFノードトリガー AMFネットワークにAMFノードが参加、離脱したときに起動する
ログメッセージトリガー 指定した文字列(正規表現)を含むnoticesレベル以上のログメッセージが出力されたときに起動される

各トリガーには複数のスクリプトを関連付けることができます。また、トリガーの実行回数に制限を設けることも可能です(たとえば、5回実行されたらトリガーを無効にするなど)。

基本設定

■ トリガーを作成するには、triggerコマンドで番号を割り当て、各種typeコマンドで種類を指定し、scriptコマンドで自動実行するスクリプトファイルを指定します。以下、トリガーの種類ごとに例を示します。


■ テストなどのため、トリガーを手動で起動するにはtrigger activateコマンドを使います。
awplus# trigger activate 1

■ トリガーにスクリプトを追加するには、scriptコマンドを使います。たとえば、トリガー「2」の2番目のスクリプトとしてflash:/2nd.scpを追加するには、次のようにします。
awplus(config)# trigger 2
awplus(config-trigger)# script 2 flash:/2nd.scp

scriptコマンドでは、複数のスクリプトを一度に指定することもできます。たとえば、前述のトリガー「2」に対し、3番目のスクリプトとしてflash:/3rd.scpを、4番目のスクリプトとしてflash:/4th.scpを追加するには次のようにします。
awplus(config)# trigger 2
awplus(config-trigger)# script 3 flash:/3rd.scp 4 flash:/4th.scp

■ トリガーからスクリプトを削除するには、scriptコマンドをno形式で実行します。たとえば、トリガー「2」から3番目のスクリプトを削除するには、次のようにします。
awplus(config)# trigger 2
awplus(config-trigger)# no script 3

■ トリガーを削除するには、triggerコマンドをno形式で実行します。
awplus(config)# no trigger 2

■ トリガーの情報を確認するには、show triggerコマンドを使います。


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