IPv6マルチキャスト / 一般設定


スタティックIPv6マルチキャストルーティング


本製品は下記のIPv6マルチキャスト関連機能を実装しています。


ここでは、上記のうちスタティックルーティングの設定について解説します。
PIM-SMv6によるダイナミックルーティングについては「IPv6マルチキャスト」の「PIM」を、MLD機能については「IPv6マルチキャスト」の「MLD」を、MLD Snooping機能については「IPv6マルチキャスト」の「MLD Snooping」をご覧ください。

スタティックIPv6マルチキャストルーティング

IPv6のマルチキャストルーティングには、通常ダイナミックルーティングプロトコルのPIM-SMv6を使用しますが、ルーターが1台だけのシンプルな環境では、PIM-SMv6を使わずにスタティックルーティングを行うことも可能です。
Note
本機能はローカルルーティング環境のみサポート対象となります。
Note
本機能を使用するときは、必ずMLD Snoopingを併用してください(MLD Snoopingは初期状態で有効になっています)。

次に、以下の構成を例として基本設定を示します。


なお、以下の例では、VLANとIPv6ユニキャストルーティングの設定までは完了しているものとします。

VLANの設定については「L2スイッチング」の「バーチャルLAN」をご覧ください。また、IPv6インターフェースの基本設定については「IPv6」の「IPv6インターフェース」をご覧ください。

  1. IPv6マルチキャストルーティングを有効化します。これにはipv6 multicast-routingコマンドを使います。
    awplus(config)# ipv6 multicast-routing
    

  2. IPv6のマルチキャスト経路をスタティックに登録します。これには、ipv6 multicast routeコマンドを使います。
    同コマンドで指定する4つのパラメーターは、先頭から順に送信者のIPv6アドレス、マルチキャストグループアドレス、上流インターフェース、下流インターフェース(複数指定可)です。
    awplus(config)# ipv6 multicast route 2001:db8:10:10::feed ff1e::beef vlan10 vlan20,vlan30
    

  3. マルチキャストルーティングを行うすべてのインターフェース(スタティック経路登録時に指定したすべての上下流インターフェース)で、MLD機能を有効にします。これにはipv6 mldコマンドを使います。
    awplus(config)# interface vlan10,vlan20,vlan30
    awplus(config-if)# ipv6 mld
    awplus(config-if)# exit
    

設定は以上です。

■ IPv6マルチキャスト経路表はshow ipv6 mrouteコマンドで確認します。

■ IPv6マルチキャストインターフェースの情報はshow ipv6 mifコマンドで確認します。

■ IPv6マルチキャスト受信者の情報はshow ipv6 mld groupsコマンドで確認します。


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