VPN / トンネルインターフェース


トンネルインターフェースの作成
トンネルインターフェースがUPになる条件


トンネルインターフェースは、パブリックネットワーク上にプライベートネットワークのトラフィックを通す、いわゆるVPN(Virtual Private Network)を構成するときに使う仮想的なインターフェースです。

トンネルインターフェースでは、IPv4/IPv6パケット(デリバリーパケット)のデータ部分に別プロトコルのパケット(ペイロードパケット)を格納して送信し、受信時にはデリバリーパケットのデータ部分からペイロードパケットを取り出して処理(転送など)を行います。この動作をトンネリングと呼びます。

トンネリングに使う仮想インターフェースをトンネルインターフェースと呼び、インターフェース名として「tunnelX」を使います(X = 0~999)。

本製品はパブリッククラウドサービス上で使用することが可能ですが、その場合にパブリッククラウドサービスが提供するVPNゲートウェイを介さず、ユーザーネットワークと本製品を直接VPN接続するための機能として、以下のトンネリング方式(VPNプロトコル)をサポートしています。また、これらの機能は本製品を仮想化環境(vSphere/XenServer/Hyper-V)上で直接実行する場合にも使用可能です。
これらは、弊社 AlliedWare Plus ルーター製品(AR4050Sなど)に実装されているのと同等の機能を提供します。

トンネルインターフェースの作成

グローバルコンフィグモードのinterfaceコマンドでインターフェース名「tunnelX」を指定したとき、該当インターフェースが存在していなければトンネルインターフェースが新規に作成され、該当トンネルインターフェースの設定を行うためのインターフェースモードに移動します。
awplus(config)# interface tunnel0
awplus(config-if)# 

なお、同コマンドでトンネルインターフェースを作成したら、下記のコマンドでトンネルの種類(動作モード)を指定し、その後トンネル種類に応じた必須および任意の設定を行います。
トンネルインターフェースの種類
動作モード設定コマンド
IPsecトンネルインターフェース tunnel mode ipsec
L2TPv3トンネルインターフェース tunnel mode l2tp v3

作成したトンネルインターフェースを利用して、対向装置との間にトンネルを張るための設定や、トンネルインターフェースへのアドレス設定や経路設定など、ネットワーク構成に依存する部分については、トンネル種別ごとに設けられた下記の解説編やその他のページをご覧ください。

トンネルインターフェースがUPになる条件

トンネルインターフェースの状態はshow ip interfaceコマンドで確認できます。
トンネルインターフェースに必要な設定が行われていれば、対向装置と通信が確立できているかどうかに関係なく状態はUP(running)となります。

以下、UPとなるために必要な設定です。


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