crypto pki export pkcs12

モード: 特権EXECモード
カテゴリー: 運用・管理 / ローカルCA


# crypto pki export NAME pkcs12 ca FILEPATH

# crypto pki export NAME pkcs12 USERNAME FILEPATH


ローカルCAの証明書(ルートCA証明書)と秘密鍵をPKCS#12形式のファイルに書き出す。
あるいは、ローカルCAの証明書レポジトリーに格納されている発行済みのユーザー証明書と秘密鍵をPKCS#12形式のファイルに書き出す。
CA証明書の書き出し時にはパスフレーズを設定する必要がある。

CA証明書ファイルは、機器交換時などローカルCAを別の機器に移行するときに、crypto pki import pkcs12コマンドでインポートして使う。
一方、ユーザー証明書ファイルは、802.1X認証のSupplicantなどにインストールして使う。


パラメーター

NAME ローカルCAのトラストポイント名。radius-server localコマンドの初回実行時に自動でセットアップされる「local」を指定すること
ca ローカルCA証明書
USERNAME ユーザー名。ローカルCAの証明書レポジトリーに格納されている証明書の発行対象ユーザー名を指定する
FILEPATH 書き出し先のファイルパス。リモートホスト上のファイルパスをURLで指定することも可能(URLの詳細についてはcopyコマンドのREMOTESRCパラメーターの説明を参照)


使用例

■ ローカルCAの証明書と秘密鍵をフラッシュメモリー上のファイルflash:/cakeycert.p12に書き出す。
秘密鍵を暗号化するためのパスワードを聞かれるので、2回同じものを入力すること。
また、このパスワードはcrypto pki import pkcs12コマンドでの取り込み時に入力する必要があるため、忘れないようにすること。

awplus# crypto pki export local pkcs12 ca flash:/cakeycert.p12
Enter an export passphrase, or "abort" to cancel.
XXXXXXXX ↓(実際には表示されません)
Enter the export passphrase again.
XXXXXXXX ↓(実際には表示されません)
Copying...
Successful operation

■ ローカルCAの証明書と秘密鍵をTFTPサーバー172.16.10.70上のファイルcakeycert.p12として書き出す。
秘密鍵を暗号化するためのパスワードを聞かれるので、2回同じものを入力すること。
また、このパスワードはcrypto pki import pkcs12コマンドでの取り込み時に入力する必要があるため、忘れないようにすること。
awplus# crypto pki export local pkcs12 ca tftp://172.16.10.70/cakeycert.p12
Enter an export passphrase, or "abort" to cancel.
XXXXXXXX ↓(実際には表示されません)
Enter the export passphrase again.
XXXXXXXX ↓(実際には表示されません)
Copying...
Successful operation
awplus# 

■ ローカルCAが発行したユーザーuser1の証明書と秘密鍵をフラッシュメモリー上のファイルflash:/user1.p12に書き出す。
awplus# crypto pki export local pkcs12 user1 flash:/user1.p12
Copying..
Successful operation

■ ローカルCAが発行したユーザーuser1の証明書と秘密鍵をTFTPサーバー172.16.10.70上のファイルuser1.p12として書き出す。
awplus# crypto pki export local pkcs12 user1 tftp://172.16.10.70/user1.p12
Copying..
Successful operation


注意・補足事項

■ 本コマンドで書き出したPKCS#12形式CA証明書ファイル内の秘密鍵は、コマンド実行時に入力したパスワードで暗号化されている。
CA証明書ファイルをcrypto pki import pkcs12コマンドで別の機器にインポートするときは、本コマンド実行時に指定したパスワードを入力する必要がある。

■ 本コマンドで書き出したPKCS#12形式ユーザー証明書ファイル内の秘密鍵は、crypto pki enroll userコマンド、crypto pki enroll local-radius-all-usersコマンド実行時に指定したパスワードで暗号化されている。
ユーザー証明書ファイルをユーザーに渡す場合は、発行時に指定したパスワードも安全な方法で伝えること。

■ トラストポイント名(NAME)は「local」のみサポート。


関連コマンド

crypto pki enroll local-radius-all-users(特権EXECモード)
crypto pki enroll user(特権EXECモード)
crypto pki import pkcs12(特権EXECモード)
show crypto pki certificates(特権EXECモード)
show radius local-server user(非特権EXECモード)
user(RADIUSサーバーモード)



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