[index] CentreCOM x320シリーズ コマンドリファレンス 5.5.1
モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: IP / 経路制御
(config)# [no] ip route DESTINATION {GATEWAY | null} [<1-255>]
IP経路表にスタティック経路を追加する。
no形式で実行した場合は指定したスタティック経路を削除する。
DESTINATION |
宛先ネットワークアドレス。次のいずれかの形式で指定する。なお、デフォルト経路を追加する場合は、宛先ネットワークアドレスとして0.0.0.0/0または0.0.0.0 0.0.0.0を指定する | ||||
A.B.C.D/M |
IPアドレスとプレフィックス長で指定する形式 | ||||
A.B.C.D W.X.Y.Z |
IPアドレスとサブネットマスクで指定する形式 | ||||
GATEWAY := |
A.B.C.D |
||||
転送先(ネクストホップ)のIPアドレス。詳細は書式パターンを参照 | |||||
null |
ブラックホール経路を登録する場合に指定する特殊なインターフェース名。nullを指定した場合、該当経路宛てのパケットは転送されずに破棄される。詳細は書式パターンを参照 | ||||
<1-255> |
管理距離(異種経路間における経路選択時の優先度)。また、同じサブネット長のスタティック経路を複数登録する場合に、それらの間で優先順位を付けたい場合にも本値を使用可能(フローティングスタティックルートの利用)。値が小さいほど優先度が高い。省略時はスタティック経路のデフォルト値である1となる |
■ 172.20.53.0/24へのスタティック経路を登録する。
awplus(config)# ip route 172.20.53.0/24 172.17.28.254 ↓
awplus(config)# ip route 172.20.53.0 255.255.255.0 172.17.28.254 ↓
awplus(config)# ip route 0.0.0.0/0 172.17.28.32 ↓
awplus(config)# ip route 10.0.0.0/8 null ↓
■ 管理距離255を持つ経路は「信頼できない経路」と見なされ、FIB(IP転送表)に登録されない(IPパケットの転送には使われない)。
■ RIPでスタティック経路を通知している場合、そのスタティック経路を削除した後で他の機器から同一のRIP経路を受け取ってしまうと、スタティック経路を削除してから2分間は経路の更新ができない。スタティック経路の削除後、即座に経路を切り替えたい場合はclear ip rip routeコマンドのinvalid-routesオプションを使用すること。
■ 経路追加時の書式には次のパターンがある。
ip route DESTINATION GATEWAY [<1-255>]
ip route DESTINATION null [<1-255>]
configure terminal (特権EXECモード) | +- ip route(グローバルコンフィグモード)
show ip route(非特権EXECモード)
show ip route database(非特権EXECモード)
show ip route summary(非特権EXECモード)
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