area stub

モード: OSPFモード
カテゴリー: IP / 経路制御(OSPF)


(config-router)# [no] area AREAID stub [no-summary]


指定したOSPFエリアをスタブエリアとして設定する。あるいは、スタブエリアのオプションを変更する。
no形式でオプションを指定しなかった場合は、該当エリアを標準エリアに戻す。
no形式でオプションを指定した場合は、該当エリアはスタブエリアのままで、指定したオプションだけをオフにする。

スタブエリアはAS外部への出口(ASBR)を持てない(ASBRを配置できない)エリア。
他エリアのASBRが生成したAS外部経路(タイプ5LSA)もスタブエリア内には通知されず、代わりにデフォルト経路のタイプ3LSAが通知される。

通常のスタブエリアでは、他エリアへの経路情報(タイプ3LSA)は個別に通知されるが、オプションで他エリアへの経路も通知しないよう設定できる(完全スタブエリア)。


パラメーター

AREAID OSPFエリアID。次のいずれかの形式で指定する
<0-4294967295> 単一10進数形式(例:1)
A.B.C.D IPアドレス形式(例:0.0.0.1)
no-summary (ABRでのみ有効)他エリアへの経路(タイプ3LSA)をスタブエリア内に通知したくない場合に指定する(完全スタブエリアの設定)。


使用例

■ エリア2をスタブエリアにする。該当エリアに所属するすべてのルーターに同じ設定を行うこと。

awplus(config-router)# area 2 stub

■ エリア2を完全スタブエリアにする。完全スタブエリアには、他エリアで生成されたAS外部経路(タイプ5LSA)だけでなく、他エリアへの経路(タイプ3LSA)も通知されない。結果的に、完全スタブエリアからエリア外への通信はすべてデフォルト経路を用いて行われることになる。


■ エリア2を完全スタブエリアから通常のスタブエリアに戻す。その場合はABRにだけ次の設定をすればよい。
awplus(config-router)# no area 2 stub no-summary

■ エリア2を標準エリアに戻す。該当エリアに所属するすべてのルーターに同じ設定をすること。
awplus(config-router)# no area 2 stub


注意・補足事項

■ スタブエリアの基本設定(例:area 2 stub)は該当エリアに所属するすべてのルーターに対して行う必要がある。ただし、オプション(no-summary)はABRにだけ設定すればよい。


コマンドツリー

router ospf (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- area stub(OSPFモード)

関連コマンド

area default-cost(OSPFモード)
show ip ospf(非特権EXECモード)
show ip ospf interface(非特権EXECモード)
show ip ospf neighbor(非特権EXECモード)



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