boot system

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: 運用・管理 / システム


(config)# boot system {FILEPATH|backup FILEPATH}

(config)# no boot system [backup]


通常用またはバックアップ用ファームウェアのイメージファイルを指定する。
no形式で実行した場合は、通常用またはバックアップ用ファームウェアの指定を削除する(ファームウェアの指定がないと通常起動できなくなるので注意)。


パラメーター

FILEPATH 通常用ファームウェアのイメージファイルのパス。イメージファイルは、フラッシュメモリーまたはUSBメモリーのルートディレクトリー(flash:/またはusb:/)になくてはならない。また、拡張子は「.rel」でなくてはならない
backup FILEPATH バックアップ用ファームウェアのイメージファイルのパス。イメージファイルは、フラッシュメモリーのルートディレクトリー(flash:/)に置かなくてはならない。また、拡張子は「.rel」でなくてはならない。本パラメーターで指定したバックアップ用ファームウェアは、通常用ファームウェアをロードできなかった場合に使用される


使用例

■ フラッシュメモリー上のx510-5.5.1-1.2.relを通常用ファームウェアに指定する。これにより、次回起動時からこのイメージファイルがロードされるようになる。

awplus(config)# boot system flash:/x510-5.5.1-1.2.rel

■ USBメモリー上のx510-5.5.1-1.2.relを通常用ファームウェアに指定する。これにより、次回起動時からこのイメージファイルがロードされるようになる。
awplus(config)# boot system usb:/x510-5.5.1-1.2.rel
Note
5.5.1-1.2は説明上使用している架空のファームウェア。5.5.1-1.1リリース時点では実際にはリリースされていないため注意。


注意・補足事項

■ イメージファイルの設定は、本コマンド実行時にシステムファイルに保存されるため、copyコマンドやwrite fileコマンド、write memoryコマンドなどでコンフィグに保存する必要はない。

■ USBメモリー上のイメージファイルを起動用ファームウェアに指定するには、USB 2.0かつFAT32でフォーマットされている必要があります。ご使用の際には、お客様の使用環境で事前に検証を行った上で導入してください。

■ USBメモリー上のイメージファイルを起動用ファームウェアに指定するには、あらかじめフラッシュメモリー上のイメージファイルをバックアップ用ファームウェアとして設定しておく必要がある。

■ 本コマンドは、複数ノードを対象とするワーキングセットプロンプト(atmf working-set)では実行できない(下記メッセージが出てエラーになる)。1台のノードだけを対象とするワーキングセットプロンプトか、ローカルプロンプトから実行すること。

% Working set must contain only single node for this command

■ 次の通常起動時にロードされる通常用ファームウェアのイメージファイルがUSBメモリー上にある状態でVCSグループに加入し、そのファームウェアがVCSマスターのものと異なると、次の緊急起動時にロードされるバックアップ用ファームウェアのイメージファイルが、USBメモリーではなくフラッシュメモリーにあるものとして指定されてしまう。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- boot system(グローバルコンフィグモード)

関連コマンド

dir(特権EXECモード)
reboot(特権EXECモード)
reload(特権EXECモード)
show boot(特権EXECモード)
show system(非特権EXECモード)



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