class-map

モード: グローバルコンフィグモード --> クラスマップモード
カテゴリー: トラフィック制御 / Quality of Service


(config)# [no] class-map NAME


クラスマップを作成し、その内容を指定するためのクラスマップモードに移動する。あるいは、既存クラスマップの内容を編集するため、クラスマップモードに移動する。
no形式で実行した場合は指定したクラスマップを削除する。この場合はグローバルコンフィグモードのまま移動しない。

クラスマップは、パケットをトラフィッククラスに分類するための条件を定義する一種のフィルターエントリー。

クラスマップは、1つ以上のmatch節とアクションで構成される。


クラスマップのアクションは次のようにして決まる。

  1. match節にmatch access-group節が含まれている場合、match access-group節で指定したアクセスリストのアクションがクラスマップのアクションとなる
  2. match節にmatch access-group節が含まれていない場合、クラスマップのアクションはpermitとなる

なお、ポリシーマップには、どのクラスマップにもマッチしなかったトラフィックを扱うデフォルトのクラスマップ「default」が暗黙のうちに存在しているが、デフォルトクラスマップのmatch節をユーザーが設定することはできない。これは、デフォルトクラスマップの分類条件が、「ユーザー定義のクラスマップにマッチしなかったパケット」で固定されているため。一方、デフォルトクラスマップのアクションは初期値がpermitだが、これはポリシーマップごとにdefault-actionコマンドで変更できる。

クラスマップモードからグローバルコンフィグモードに戻るにはexitコマンド(空行でCtrl/Dを押しても同じ)を、特権EXECモードに戻るにはendコマンド(Ctrl/Zキー)を使う。


パラメーター

NAME クラスマップ名。63文字以下。大文字小文字を区別する。ただし「default」およびそれに先頭一致するような名称(「d」、「def」、「defaul」など)は、デフォルトクラスマップ用に予約されているクラスマップ名と重複するため、大文字小文字いずれであっても使用できない


使用例

■ クラスマップfilecopyを作成する。

awplus(config)# class-map filecopy
awplus(config-cmap)# 


注意・補足事項

■ クラスマップに追加するアクセスリストの名前は20文字以内にすること。

■ 本コマンドを実行するには、あらかじめQoS機能を有効にしておく必要がある(mls qos enableコマンド)。

■ ポリシーマップにmatch節が設定されていないクラスマップを関連付けないこと。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- class-map(グローバルコンフィグモード)
         |
         +- match access-group(クラスマップモード)
         +- match cos(クラスマップモード)
         +- match dscp(クラスマップモード)
         +- match eth-format protocol(クラスマップモード)
         +- match inner-cos(クラスマップモード)
         +- match inner-vlan(クラスマップモード)
         +- match ip-precedence(クラスマップモード)
         +- match mac-type(クラスマップモード)
         +- match tcp-flags(クラスマップモード)
         +- match vlan(クラスマップモード)

関連コマンド

class(ポリシーマップモード)
end(任意のコンフィグモード)
exit(任意のモード)
mls qos enable(グローバルコンフィグモード)
policy-map(グローバルコンフィグモード)
service-policy input(インターフェースモード)
show class-map(非特権EXECモード)
show policy-map(非特権EXECモード)



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