ip igmp mroute-proxy

モード: インターフェースモード
カテゴリー: IPマルチキャスト / IGMP


(config-if)# ip igmp mroute-proxy IFNAME

(config-if)# no ip igmp mroute-proxy


対象インターフェースをIGMPプロキシーの下流インターフェース(マルチキャスト受信者が存在する側)に設定すると同時に、上流インターフェース(マルチキャストルーターが存在する側)を指定する。
no形式で実行した場合は、IGMPプロキシーの下流インターフェースとしての設定を削除する。

IGMPプロキシーの下流インターフェースは、同インターフェースに接続されているマルチキャスト受信者(IGMPホスト)に対して、IGMP Querierとして動作する。

なお、IGMPプロキシー機能を使用するためには、ip multicast-routingコマンドでマルチキャストルーティング機能を有効化しておく必要がある。また、本コマンドで下流インターフェースを有効にする前に、ip igmp proxy-serviceコマンドで上流インターフェースを有効にしておく必要もある。さらに、IGMPプロキシーの各インターフェース(上流・下流とも)では、ip igmpコマンドでIGMPを明示的に有効化する必要もある。


パラメーター

IFNAME IGMPプロキシーの上流インターフェース(マルチキャストルーターが存在する側)。


使用例

■ vlan20を上流インターフェース、vlan10を下流インターフェースとするIGMPプロキシーの設定例。

awplus(config)# ip multicast-routing
awplus(config)# interface vlan20
awplus(config-if)# ip igmp proxy-service
awplus(config-if)# ip igmp
awplus(config)# interface vlan10
awplus(config-if)# ip igmp mroute-proxy vlan20
awplus(config-if)# ip igmp


注意・補足事項

■ IGMPプロキシー機能を使用するインターフェースでは、マルチキャスト経路制御プロトコルを有効化しないこと。

■ IGMPプロキシー機能では、1つの上流インターフェースに対し、複数の下流インターフェースを関連付けることができる。

■ 下流インターフェースはIPアドレスを設定しないで運用することも可能。その場合はIGMP SnoopingのIGMP Querier機能(ip igmp snooping querierコマンド)を有効にすること。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- ip igmp mroute-proxy(インターフェースモード)

関連コマンド

ip igmp(インターフェースモード)
ip igmp proxy-service(インターフェースモード)
ip igmp snooping querier(インターフェースモード)
ip igmp version(インターフェースモード)
ip multicast-routing(グローバルコンフィグモード)
show ip igmp groups(非特権EXECモード)
show ip igmp interface(非特権EXECモード)
show ip mroute(非特権EXECモード)



(C) 2012 - 2021 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: 613-001763 Rev.AQ