ip igmp ssm-map static

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: IPマルチキャスト / IGMP


(config)# [no] ip igmp ssm-map static {LISTNUM|LISTNAME} A.B.C.D


IGMPのSSM(Source Specific Multicast)マッピングテーブルにエントリーを追加する。
no形式で実行した場合は指定したエントリーを削除する。

本コマンドでは、標準IPアクセスリストで指定したマルチキャストグループに対し、任意の送信者アドレスを関連付けることができる。


パラメーター

LISTNUM|LISTNAME 標準IPアクセスリスト。マッピング対象のマルチキャストグループアドレスをpermitするよう設定しておくこと
LISTNUM := {<1-99>|<1300-1999>}
  標準IPアクセスリスト番号
LISTNAME 標準IPアクセスリスト名
A.B.C.D マルチキャスト送信者のIPアドレス


使用例

■ マルチキャストグループ232.10.10.0~232.10.10.255をマルチキャスト送信者192.168.10.5に関連付け、マルチキャストグループ232.10.20.0~232.10.20.255をマルチキャスト送信者192.168.20.5に関連付けるSSMマッピングエントリーを作成する。なお、別途IGMPの有効化(ip igmp)と、SSMマッピング機能の有効化(ip igmp ssm-map enable)が必要。

awplus(config)# access-list 10 permit 232.10.10.0 0.0.0.255
awplus(config)# access-list 20 permit 232.10.20.0 0.0.0.255
awplus(config)# ip igmp ssm-map static 10 192.168.10.5
awplus(config)# ip igmp ssm-map static 20 192.168.20.5
これにより、IGMPバージョン1/2による 232.10.10.X へのグループ参加要求 (*,232.10.10.X) Join は、IGMPバージョン3の送信元指定付きグループ参加要求 (192.168.10.5, 232.10.10.X) Join として扱われる。
また、同様にIGMPバージョン1/2による 232.10.20.X へのグループ参加要求 (*,232.10.20.X) Join は、IGMPバージョン3の送信元指定付きグループ参加要求 (192.168.20.5, 232.10.20.X) Join として扱われる。


注意・補足事項

■ 本コマンドで指定するマルチキャストグループアドレスは、SSMレンジ内のアドレスでなくてはならない。標準のSSMレンジは232.0.0.0/8だが、ip igmp ssmコマンド、ip pim ssmコマンドで変更することも可能なので注意。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- ip igmp ssm-map static(グローバルコンフィグモード)

関連コマンド

access-list standard(グローバルコンフィグモード)
access-list(standard)(グローバルコンフィグモード)
ip igmp(インターフェースモード)
ip igmp ssm(グローバルコンフィグモード)
ip igmp ssm-map enable(グローバルコンフィグモード)
ip pim sparse-mode(インターフェースモード)
ip pim ssm(グローバルコンフィグモード)
show ip igmp groups(非特権EXECモード)



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