ip summary-address rip

モード: インターフェースモード
カテゴリー: IP / 経路制御(RIP)


(config-if)# [no] ip summary-address rip A.B.C.D/M


対象インターフェースにRIPバージョン2の集約経路エントリーを追加する。
no形式で実行した場合は対象インターフェースから指定した集約経路エントリーを削除する。
初期設定では集約経路エントリーは存在しない。

集約経路エントリーは、RIPバージョン2パケットを送信するインターフェースにおいて、指定したネットワークの範囲におさまる、より具体的な外部経路を1つにまとめるもの。たとえば、集約経路エントリー「192.168.0.0/19」(192.168.0.0~192.168.31.255)を作成すると、この範囲におさまる個別の経路エントリー「192.168.10.0/24」「192.168.20.0/24」「192.168.30.0/24」は、1つの経路エントリー「192.168.0.0/19」に集約された上で対象インターフェースから通知される。


パラメーター

A.B.C.D/M 集約後のネットワークアドレス(プレフィックス)。A.B.C.D/Mに包含される個々の経路エントリーは1つの経路A.B.C.D/Mに集約される


使用例

■ vlan10インターフェースにおいて、10.0.0.0~10.255.255.255の範囲に含まれる個々の経路エントリーを10.0.0.0/8に集約してから通知するよう設定する。

awplus(config)# interface vlan10
awplus(config-if)# ip summary-address rip 10.0.0.0/8

■ vlan10インターフェースにおいて、集約経路エントリー「10.0.0.0/8」を削除し、10.0.0.0~10.255.255.255の範囲に含まれる経路エントリーを個別に通知するよう設定する。
awplus(config)# interface vlan10
awplus(config-if)# no ip summary-address rip 10.0.0.0/8


注意・補足事項

■ 本コマンドで設定する集約経路は、対象インターフェースからRIPバージョン2で経路情報を通知(送信)するときのみ有効。

■ 本コマンドはRIPバージョン2でのみ有効。RIPバージョン1の動作には影響を与えない。

■ 1つのインターフェースに設定可能な集約経路エントリーは最大100件。

■ 集約経路のメトリックは、集約対象になっている個別経路の最小メトリックとなる。

■ 集約経路は、指定したアドレス範囲内におさまる個別経路が1つでも存在している間有効。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- ip summary-address rip(インターフェースモード)

関連コマンド

show ip protocols rip(非特権EXECモード)
show ip rip(非特権EXECモード)



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