loop-protection action-delay-time

モード: インターフェースモード
カテゴリー: インターフェース / スイッチポート


(config-if)# loop-protection action-delay-time <0-86400>

(config-if)# no loop-protection action-delay-time


対象スイッチポートにおけるLDF検出機能のアクション遅延時間を設定する。
no形式で実行した場合は初期値に戻る。
初期値は0(遅延なし)。

アクション遅延時間の設定は、複数のスイッチでLDF検出を使用している環境において、ループ発生箇所にもっとも近いスイッチでのみアクションを実行させたい場合に有効。

例として、次の構成を考える。


上記構成でループが発生したとき、スイッチ2が先にLDFを送信していれば、スイッチ2のポートでのみLDF検出のアクションが実行されるため、ループ発生後もスイッチ1・スイッチ2間の通信が可能だが、タイミングによりスイッチ1のほうが先にLDFを送信した場合は、スイッチ1のポートでもアクションが実行されるため、スイッチ1・2間の通信ができなくなる可能性がある。

このとき、スイッチ1のポートにアクション遅延時間を設定しておけば、スイッチ1側ポートのアクション実行を遅らせ、先にスイッチ2側のポートでアクションを実行させることができるため、スイッチ1・スイッチ2間で不要なアクションが実行されることを防げる。

ただし、アクション遅延時間を設定したポートでは、未設定(遅延なし)のポートよりもループ発生からアクション実行までの時間が長くなるため、設定には注意が必要。

アクション遅延時間の推奨値は、接続先スイッチのLDF送信間隔(loop-protectionコマンドのldf-intervalパラメーター設定値)。
この推奨値は、上記構成において、スイッチ1が最初にループを検出してからアクションを実行するまでの間に、スイッチ2がLDFを検出してアクションを実行し、スイッチ1側でループが解消されることを前提としている。

アクション遅延の動作仕様は次のとおり。
  1. 自身が送信したLDFを受信した場合、アクションの実行をaction-delay-time秒間待つ。
    また、action-delay-time秒間待機中はLDFを送信しない。
  2. action-delay-time秒経過後、LDFを再度送信する。
  3. ふたたびLDFを受信した場合はループと判断し、指定したアクションをただちに実行する。


パラメーター

<0-86400> LDFアクション遅延時間。LDFによるループ検出後、アクションを実行するまでの待機時間(秒)。初期値は0


使用例

■ アクション遅延時間を10秒に設定する。

awplus(config)# interface port1.0.1-1.0.8
awplus(config-if)# loop-protection action-delay-time 10


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- loop-protection action-delay-time(インターフェースモード)

関連コマンド

loop-protection(グローバルコンフィグモード)
loop-protection action(インターフェースモード)
show loop-protection(非特権EXECモード)



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