[index] AT-AR3050S/AT-AR4050S/AT-AR4050S-5G コマンドリファレンス 5.5.4
モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: IP / 経路制御
(config)# ip route [vrf VRFNAME] DESTINATION {GATEWAY & IFNAME | null} [<1-255>] [weight <1-255>] [description TEXTLINE]
(config)# no ip route [vrf VRFNAME] DESTINATION {GATEWAY & IFNAME | null} [<1-255>] [weight <1-255>]
IP経路表にスタティック経路を追加する。
no形式で実行した場合は指定したスタティック経路を削除する。
vrf VRFNAME |
経路の追加先となるVRFインスタンス名。省略時はグローバルVRFインスタンスに経路を追加する | ||||
DESTINATION |
宛先ネットワークアドレス。次のいずれかの形式で指定する。なお、デフォルト経路を追加する場合は、宛先ネットワークアドレスとして0.0.0.0/0または0.0.0.0 0.0.0.0を指定する | ||||
A.B.C.D/M |
IPアドレスとプレフィックス長で指定する形式 | ||||
A.B.C.D W.X.Y.Z |
IPアドレスとサブネットマスクで指定する形式 | ||||
GATEWAY := |
A.B.C.D |
||||
転送先(ネクストホップ)のIPアドレス。詳細は書式パターンを参照 | |||||
IFNAME |
出力インターフェース名。詳細は書式パターンを参照 | ||||
null |
ブラックホール経路を登録する場合に指定する特殊なインターフェース名。nullを指定した場合、該当経路宛てのパケットは転送されずに破棄される。詳細は書式パターンを参照 | ||||
<1-255> |
管理距離(異種経路間における経路選択時の優先度)。また、同じサブネット長のスタティック経路を複数登録する場合に、それらの間で優先順位を付けたい場合にも本値を使用可能(フローティングスタティックルートの利用)。値が小さいほど優先度が高い。省略時はスタティック経路のデフォルト値である1となる | ||||
weight <1-255> |
該当経路のウェイト(重み付け)。本パラメーターはGATEWAY で転送先(ネクストホップ)のIPアドレスを指定している場合のみ利用可能(出力インターフェースを指定するときは利用できない)。同一宛先への最適経路が複数登録されている場合、該当宛先へのIPv4パケットはフロー単位でこれらの各経路にロードバランスされるが、その際各経路を使用するフローの数が各経路に設定されたウェイトの比になるよう調整される。なおロードバランス可能な経路数はmaximum-pathsコマンドの設定値が上限となる。本パラメーター省略時のウェイトは1 |
||||
description TEXTLINE |
説明文。TEXTLINEは行末までがその値と見なされるため、スペースを含んでいてもよい |
■ 172.20.53.0/24へのスタティック経路を登録する。
awplus(config)# ip route 172.20.53.0/24 172.17.28.254 ↓
awplus(config)# ip route 172.20.53.0 255.255.255.0 172.17.28.254 ↓
awplus(config)# ip route 0.0.0.0/0 172.17.28.32 ↓
awplus(config)# ip route 0.0.0.0/0 ppp0 ↓
awplus(config)# ip route 10.0.0.0/8 null ↓
■ 管理距離255を持つ経路は「信頼できない経路」と見なされ、FIB(IP転送表)に登録されない(IPパケットの転送には使われない)。
■ 非ポイントツーポイントのトンネルインターフェースを使用してルーティングを行う場合は、ポイントツーポイントのトンネルインターフェースと異なりネクストホップアドレスを明確にする必要がある。そのため、本コマンドでスタティック経路を登録するときは、該当トンネルインターフェースを送出インターフェースとして指定するのではなく、ネクストホップアドレスを明示的に指定すること。
■ RIPでスタティック経路を通知している場合、そのスタティック経路を削除した後で他の機器から同一のRIP経路を受け取ってしまうと、スタティック経路を削除してから2分間は経路の更新ができない。スタティック経路の削除後、即座に経路を切り替えたい場合はclear ip rip routeコマンドのinvalid-routesオプションを使用すること。
■ 経路追加時の書式には次のパターンがある。
Note以下の説明において、「非ポイントツーポイントインターフェース」とは、次のインターフェースを指します(802.1Qサブインターフェースを含む)。
また、「ポイントツーポイントインターフェース」とは、次のインターフェースを指します。
- VLANインターフェース
- Ethernetインターフェース
- ブリッジインターフェース
- L2TPv3トンネルインターフェース
- OpenVPN Tap(L2)トンネルインターフェース
- マルチポイントGREトンネルインターフェース
- PPPoE/PPPインターフェース
- トンネルインターフェース(前記「非ポイントツーポイントインターフェース」に含まれるものを除く)
ip route DESTINATION GATEWAY [<1-255>]
ip route DESTINATION IFNAME [<1-255>]
ip route DESTINATION null [<1-255>]
ip route [vrf VRFNAME] DESTINATION GATEWAY [<1-255>]
ip route [vrf VRFNAME] DESTINATION IFNAME [<1-255>]
ip route [vrf VRFNAME] DESTINATION null [<1-255>]
ip route [vrf VRFNAME] DESTINATION IFNAME [<1-255>]
ip route [vrf VRFNAME] DESTINATION GATEWAY IFNAME [<1-255>]
ip route [vrf VRFNAME] DESTINATION null [<1-255>]
configure terminal (特権EXECモード) | +- ip route(グローバルコンフィグモード)
ip vrf(グローバルコンフィグモード)
show ip route(非特権EXECモード)
show ip route database(非特権EXECモード)
show ip route summary(非特権EXECモード)
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