access-list standard(seq entry)

モード: 名前付き標準IPアクセスリストモード
カテゴリー: トラフィック制御 / アクセスリスト


(config-ip-std-acl)# [<1-65535>] {deny|permit} SRCIP

(config-ip-std-acl)# no <1-65535>

(config-ip-std-acl)# no {deny|permit} SRCIP


対象名前付き標準IPアクセスリスト(シーケンス番号対応)にエントリーを新規追加または変更する。
no形式で実行した場合は指定したエントリーを削除する。

名前付き標準IPアクセスリストは複数のエントリーから構成されるリストで、検索はシーケンス番号によって指定したエントリーの並び順に行われる。検索時には、最初にマッチしたエントリーで処理(permitかdeny)が行われるか結果(permitかdeny)が返され、マッチした時点で検索は終了する。どのエントリーにもマッチしなかった場合はdenyとなる。


パラメーター

<1-65535> シーケンス番号。対象アクセスリスト内におけるエントリーの位置を指定する。エントリーの新規追加時にシーケンス番号を省略した場合は、リストの最後尾にエントリーが追加され、既存の最後尾エントリーより大きい直近の4の倍数が新規エントリーの番号として自動採番される(最初にシーケンス番号なしで作成したエントリーの番号は4になる。また、最後尾エントリーの番号が99の状態でシーケンス番号を指定せずに新規エントリーを追加した場合は100になる)。なお、設定を保存して再起動した場合、各エントリーのシーケンス番号は保持されず、4, 8, 12のような4刻みの値に変更される
deny|permit 条件に合致した場合のアクション。拒否(deny)、許可(permit)のどちらかを指定する
SRCIP IPアドレス(通常始点IPアドレス)。次のいずれかの形式で指定する
A.B.C.D/M [exact-match] IPアドレスとマスク長。マスク長Mは、対象アドレスとA.B.C.Dの先頭何ビットを比較するかを指定する
any すべてのIPアドレスに合致させる場合に指定する。「0.0.0.0/0」と同義


使用例

■ 192.168.10.2と192.168.20.2にだけアクセスを許可する名前付き標準IPアクセスリスト「n1」を作成する。

awplus(config)# access-list standard n1
awplus(config-ip-std-acl)# permit 192.168.10.2/32
awplus(config-ip-std-acl)# permit 192.168.20.2/32

■ 192.168.30.0/24からのアクセスを拒否し、その他は許可する名前付き標準IPアクセスリスト「n2」を作成する。
awplus(config)# access-list standard n2
awplus(config-ip-std-acl)# deny 192.168.30.0/24
awplus(config-ip-std-acl)# permit any


注意・補足事項

■ 名前付き標準IPアクセスリストの末尾には「deny any」、すなわち、すべてをdenyする暗黙のエントリーが存在している。


コマンドツリー

access-list standard(list) (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- access-list standard(seq entry)(名前付き標準IPアクセスリストモード)

関連コマンド

access-list(standard)(グローバルコンフィグモード)
ip igmp access-group(インターフェースモード)
show access-list(非特権EXECモード)
show ip access-list(非特権EXECモード)



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