power-inline rps boost

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: インターフェース / Power over Ethernet


(config)# [no] power-inline rps boost [member <1-8>]


PoE給電機能のブーストモードを有効にする。
no形式で実行した場合はブーストモードを無効にする。
初期設定は無効。

AT-PWR800-70またはAT-PWR1200-70/AT-PWR1200 v2-70を2台装着している時にブーストモードを有効にすると、電源ユニット2台分の電力をPoE給電に使用できるようになり、装置全体のPoE供給電力が増加する。

Note
電源冗長性を持ったネットワークを構築する場合は、上記の電源ユニットを 2 台装着し、ブーストモード無効(初期設定)で使用してください。ブーストモードが有効に設定されている場合、PoE 電源の冗長化はできませんのでご注意ください。


パラメーター

member <1-8> スタックメンバーID


使用例

■ ブーストモードを有効にする。

awplus(config)# power-inline rps boost

■ ブーストモードを無効にする。
awplus(config)# no power-inline rps boost


注意・補足事項

■ 本コマンドはPoE給電対応機種でのみ有効です。PoE給電対応機種については「インターフェース」/「Power over Ethernet」を参照してください。

■ AT-PWR150-70、AT-PWR250-70、AT-PWR250-80 は PoE 給電には使用できない。これらの電源ユニットを装着している場合、製品自体への電力供給にのみ使用され、PoE 受電機器への電力供給は行われない。

■ 本コマンドを有効に設定している場合は、仕様により電源交換時に優先度low、high のポートで給電が一時停止する(優先度critical のポートでは停止しない)。

■ ブートローダーのバージョンが3.1.2 よりも古い場合は下記の現象が発生するため、必要に応じて受電機器(PD)を接続しているポートの給電優先度をpower-inline priorityコマンドでcritical に設定すること。

なお、本件はブートローダーのバージョンが3.1.2 以降の場合には発生しない(ブートローダーのバージョンはshow system コマンドの「Bootloader version」欄で確認できる)。
Note
ブートローダーのバージョンアップにつきましては弊社窓口までご連絡ください。
Note
ブートローダーのバージョンが3.1.2 以降であっても、本コマンドを有効に設定している場合は、前項の仕様により電源交換時に優先度low、high のポートで給電が一時停止します(優先度critical のポートでは停止しません)。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- power-inline rps boost(グローバルコンフィグモード)

関連コマンド

power-inline usage-threshold(グローバルコンフィグモード)
show power-inline(非特権EXECモード)



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