ipv6 route

モード: グローバルコンフィグモード
カテゴリー: IPv6 / 経路制御


(config)# ipv6 route [vrf VRFNAME] X:X::X:X/M {GATEWAY & IFNAME | null} [<1-255>] [description TEXTLINE]

(config)# no ipv6 route [vrf VRFNAME] X:X::X:X/M [{GATEWAY & IFNAME | null} [<1-255>]]


IPv6経路表にスタティック経路を追加する。


パラメーター

vrf VRFNAME 経路の追加先となるVRFインスタンス名。省略時はグローバルVRFインスタンスに経路を追加する
X:X::X:X/M 宛先ネットワークアドレス。IPv6アドレスとプレフィックス長で指定する。なお、デフォルト経路を追加する場合は、宛先ネットワークアドレスとして「::/0」(「0:0:0:0:0:0:0:0/0」の省略形)を指定する
GATEWAY := X:X::X:X [IFNAME]
転送先(ネクストホップ)のIPv6アドレス。詳細は書式パターンを参照
IFNAME 出力インターフェース名。詳細は書式パターンを参照
null ブラックホール経路を登録する場合に指定する特殊なインターフェース名。nullを指定した場合、該当経路宛てのパケットは転送されずに破棄される
<1-255> 管理距離(異種経路間における経路選択時の優先度)。また、同じサブネット長のスタティック経路を複数登録する場合に、それらの間で優先順位を付けたい場合にも本値を使用可能(フローティングスタティックルートの利用)。値が小さいほど優先度が高い。省略時はスタティック経路のデフォルト値である1となる
description TEXTLINE 説明文。TEXTLINEは行末までがその値と見なされるため、スペースを含んでいてもよい


使用例

■ 2001:db8:2::/48へのスタティック経路を登録する。

awplus(config)# ipv6 route 2001:db8:2::/48 2001:db8:1:10::1

■ 2001:db8:2::/48へのスタティック経路を登録する。ネクストホップをリンクローカルアドレスで指定するときは、送出インターフェースの指定が必須なので注意すること。
awplus(config)# ipv6 route 2001:db8:2::/48 fe80::1 vlan10

■ デフォルト経路をvlan10上のfe80::2に向ける。
awplus(config)# ipv6 route ::/0 fe80::2 vlan10


注意・補足事項

■ L2TPv3トンネルインターフェースを使用してルーティングを行う場合は、他のトンネルインターフェースと異なりネクストホップアドレスを明確にする必要がある。そのため、本コマンドでスタティック経路を登録するときは、L2TPv3トンネルインターフェースを送出インターフェースとして指定するのではなく、ネクストホップアドレスを明示的に指定すること。

■ 経路追加時の書式には次のパターンがある。

Note
以下の説明において、「非ポイントツーポイントインターフェース」とは、次のインターフェースを指します(802.1Qサブインターフェースを含む)。
また、「ポイントツーポイントインターフェース」とは、次のインターフェースを指します。

非VRF環境


VRF環境

VRFインスタンス内経路
宛先(DESTINATION)が同一VRFインスタンス内にある場合は、vrfパラメーターを除き、非VRF環境と同じ。詳細はVRFの解説編を参照。

VRFインスタンス間経路
VRFインスタンスをまたぐスタティック経路、すなわち宛先(DESTINATION)が他のVRFインスタンスに存在する経路を登録する場合は、次のパターンがある。詳細はVRFの解説編を参照。


コマンドツリー

configure terminal (特権EXECモード)
    |
    +- ipv6 route(グローバルコンフィグモード)

関連コマンド

ip vrf(グローバルコンフィグモード)
show ipv6 route(非特権EXECモード)
show ipv6 route database(非特権EXECモード)
show ipv6 route summary(非特権EXECモード)



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