運用・管理 / NETCONF
NETCONFは、ネットワーク機器のコンフィグデータの取得/操作を行うネットワークマネージメントプロトコルです。RESTCONFは、NETCONFと同様の機能を有するネットワークマネージメントプロトコルですが、通信の転送・操作をHTTP over TLS上で行います。NETCONF、RESTCONF共に、クライアント(PC上で動作する管理ソフト等)がサーバー(ネットワーク機器)に要求(コマンド)を送り、サーバーがこれに応じた動作を行ってクライアントに応答を返す、リクエスト・レスポンス型のプロトコルです。本製品は、サーバーとして使用されます。
基本設定
NETCONF
NETCONFサーバー機能を利用するためには、NETCONFクライアントから接続可能なIPアドレスを本製品に設定しておく必要があります。以下の説明では、本製品のIPアドレスは設定済みであると仮定しています。
ユーザーを追加します。username コマンドを使用します。NETCONFサーバーへのアクセスには、特権レベル15のユーザーを指定する必要があります。
awplus(config)# username netconf_user privilege 15 password netconf_pw ↓
NETCONFによる通信の可否を指定します。通信を許可するユーザーは、netconf allow-users コマンド、拒否するユーザーはnetconf deny-users コマンドを使用します。
awplus(config)# netconf allow-users netconf_user ↓
NETCONFサーバーを有効化します。service netconf コマンドを使用します。
awplus(config)# service netconf ↓
■ 許可リストへの登録時にアクセス元のホスト/IPアドレスを限定するには、以下のように指定します。
awplus(config)# netconf allow-users netconf_user 10.0.0.5 ↓
■ NETCONFメッセージのログオプションを指定するには、netconf log コマンドを使います。
awplus(config)# netconf log get ↓
■ NETCONFの接続状況を確認するには、show netconf session コマンドを使用します。
awplus# show netconf session ↓
■ NETCONFの統計情報を確認するには、show netconf counters コマンドを使用します。
awplus# show netconf counters ↓
RESTCONF
ユーザーを追加します。username コマンドを使用します。RESTCONFサーバーへのアクセスには、特権レベル15のユーザーをNETCONFと同様に指定する必要があります。
awplus(config)# username restconf_user privilege 15 password restconf_pw ↓
HTTPサービス(Webサーバー機能)を有効化します。service http コマンドを使用します。
awplus(config)# service http ↓
本製品の仕様
NETCONF
SSH 830番ポートを使用します。ポートの変更はできません。また、他のサービスがSSH 830番ポートを使用することはできません。
NETCONFセッション数は、1から10の範囲で任意に指定できます。デフォルト値は4です。
ランニングコンフィグのみのサポートとなります。
NETCONFクライアントは、RPCと呼ばれるXMLメッセージを用いてコンフィグデータの取得/操作を行います。本製品において使用可能なRPCは以下の通りです。
表 1
operation
内容
<get>
ランニングコンフィグとデバイス情報を取得します
<get-config>
特定のコンフィグデータストアの全てまたは一部を取得します
<edit-config>
コンフィグデータの作成、削除、マージ、置換等の編集を行います
<lock>
コンフィグデータストアをロックします
<unlock>
<lock>コマンドにより以前にロックされたコンフィグデータストアのロックを解除します
<close-session>
NETCONFセッションの終了をリクエストします
<kill-session>
NETCONFセッションを強制終了します
RESTCONF
HTTPS上で通信を行います。
データ形式はJSONのみサポートです(XMLは未サポート)
ランニングコンフィグのみのサポートとなります。
衝突検出・防止メカニズムとして timestamp、entity-tag をサポートします。
ietf-restconf-monitoringをサポートします。
Event notification streamingは未サポートです。
RESTCONFクライアントは、HTTPメソッドを用いて各種リソースにアクセスすることで、コンフィグデータの取得/操作、状態情報の取得を行います。本製品において使用可能なリソース、メソッド、クエリーパラメーターは以下の通りです。
リソース:data、yang-library-version
メソッド:GET、DELETE、HEAD、OPTIONS、PATCH、POST、PUT
クエリーパラメーター:content、depth、fields、with-defaults
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