ip directed-broadcast

モード: インターフェースモード
カテゴリー: IP / IPインターフェース


(config-if)# ip directed-broadcast [LISTNUM|LISTNAME]

(config-if)# no ip directed-broadcast


対象IPインターフェース配下のネットワークに対して、他インターフェースからのディレクティドブロードキャストパケットを転送するよう設定する。
no形式で実行した場合は、対象IPインターフェース配下のネットワークに対して、他インターフェースからのディレクティドブロードキャストパケットを転送しないよう設定する。
初期設定は転送しない。


パラメーター

LISTNUM|LISTNAME 標準IPアクセスリスト。ディレクティドブロードキャストの送信元を限定したい場合に指定する。当該アクセスリストでは転送を許可したい送信元をpermitするよう設定しておくこと。アクセスリストを指定していない場合は送信元を制限しない
LISTNUM := {<1-99>|<1300-1999>}
  標準IPアクセスリスト番号
LISTNAME 標準IPアクセスリスト名


使用例

■ 他のインターフェースからvlan10へのディレクティドブロードキャストパケットを転送するよう設定する。たとえば、vlan10配下のネットワークが172.16.20.0/24なら、vlan10へのディレクティドブロードキャストパケットは、終点IPアドレス172.16.20.255を持つIPパケットとなる。

awplus(config)# interface vlan10
awplus(config-if)# ip directed-broadcast

■ ディレクティドブロードキャストパケットの送信元を制限したいときは、本コマンドを実行する際に転送を許可したい送信元をpermitする標準アクセスリストを指定する。たとえば前の例と同じ構成において、172.16.10.5からのみディレクティドブロードキャストの転送を許可したいときは次のように設定する。
awplus(config)# access-list standard allow-dbcast permit 172.16.10.5/32
awplus(config)# interface vlan10
awplus(config-if)# ip directed-broadcast allow-dbcast

■ vlan10にディレクティドブロードキャストパケットを転送しないよう設定する。
awplus(config)# interface vlan10
awplus(config-if)# no ip directed-broadcast


注意・補足事項

■ 本コマンドで指定しているアクセスリストを削除する場合は、事前にディレクティドブロードキャストの転送を無効にするか、アクセスリストの指定がない設定に変更すること。
なお、ディレクティドブロードキャストの転送を有効にしたままアクセスリストの指定だけを解除することはできない。アクセスリストを指定している状態から指定なしの設定に変更したいときは、いったんno形式でディレクティドブロードキャストの転送を無効にしてから、アクセスリストの指定なしで本コマンドを再実行する必要がある。


コマンドツリー

interface (グローバルコンフィグモード)
    |
    +- ip directed-broadcast(インターフェースモード)

関連コマンド

access-list standard(グローバルコンフィグモード)
access-list standard(list)(グローバルコンフィグモード)
access-list(standard)(グローバルコンフィグモード)
access-list(standard)(list)(グローバルコンフィグモード)
ip address(インターフェースモード)



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