[index] SwitchBlade x908 GEN3 コマンドリファレンス 5.5.5
Note
- VCS機能はデフォルト無効です。スタックメンバーの初期設定時に有効化してください。
- デフォルトではスタックポートが設定されていないため、初期設定時に「スタックポートとして使用するポートの指定」を参照し、スタックポートとして使うポートを指定してください。
- メンバーあたりの最大スタックポート数と通信速度は以下の通りです。
ポート 通信速度 スタックポート数 SFPスタックモジュール(AT-XEM3-12YS) 1Gbps 最大8ポート 100/1000/2.5G/5G/10GBASE-Tポート(AT-XEM3-12XTm) 10Gbps 最大8ポート SFP+スタックモジュール(AT-XEM3-12YS) 10Gbps 最大8ポート SFP28スタックモジュール(AT-XEM3-12YS) 25Gbps 最大8ポート QSFP+スタックモジュール(AT-XEM3-8CQ) 40Gbps 最大4ポート QSFP28スタックモジュール(AT-XEM3-8CQ/AT-XEM3-2DQ) 100Gbps 最大2ポート QSFP-DDスタックモジュール(AT-XEM3-2DQ) 400Gbps 最大2ポート
- スタックモジュール間は直結してください。
スタックモジュール間に他のネットワーク機器を接続することはできません。
- VCSグループ内では、すべてのスタックリンクの帯域幅、および、メンバー間で使用するポートの数を統一する必要があります。
- 各スタックリンクは同一速度・同一メディアタイプのポートで構成してください。
- 1つのVCSグループ内で、カッパーのリンクとファイバーのリンク、または、伝送距離の異なるファイバーリンクを混在させることができます。
- 2台構成時、スタックポートは各メンバー1ポートずつ(スタックリンク 1本)でも動作しますが、スタックリンクに冗長性を持たせ、耐障害性を高めることと、帯域確保を目的として通常は2ポートずつ使ってスタックリンクをリング状に接続することをおすすめします。
- スタックモジュールとして使用するSFP/SFP+/SFP28/QSFP+/QSFP28/QSFP-DDモジュールはホットスワップ対応のため、取り付け・取りはずしの際に、本体の電源を切る必要はありません。
ただし、VCS構成時における拡張モジュール(※)のホットスワップは未サポートです。拡張モジュールの取り付け・取りはずしは電源を切ってから行ってください。
※スタックモジュールとして使用しているものだけでなく、通常のネットワーク接続に使用しているものも含みます。
- レジリエンシーリンクを使用する場合は、各メンバーのマネージメントポート(eth0)か任意のスイッチポート1ポートをレジリエンシーリンクに設定し、適切なケーブルで接続します。
- 3台以上の構成でeth0をレジリエンシーリンクとして使う場合、および、eth0をレジリエンシーリンクだけでなく、通常のマネージメントポートとしても利用したい場合は、eth0間にリピーターHUBをはさむ必要があります。そのため、UTPケーブルを2本以上必要なだけ用意してください(スタックメンバーの台数分+管理端末などの接続用)。なお、スイッチポートをレジリエンシーリンクに設定する場合は、該当スイッチポートはレジリエンシーリンク専用となり、他の用途には使用できません。
- 2台構成でeth0をレジリエンシーリンク専用として使う場合、リピーターHUBは不要です。eth0間をUTPケーブルで直結してください。
NoteスレーブメンバーがVCSグループに加入しようとしているときにコンフィグを変更すると、再加入したスレーブメンバーにコンフィグが反映されないことがあります。スレーブメンバーが加入中に設定の変更はしないでください。
| コンフィグファイル | ○ ※1 | |
| スクリプトファイル | ○ | |
| テキストファイル | × ※2 | |
| HTMLファイル | × ※2 | |
| cssファイル | × ※2 | |
| GIFファイル | × ※2 | |
| Javaアプレットファイル | ○ | |
| リモートSSHユーザーの公開鍵 | × ※2 | |
| ルートCA証明書(ローカルRadius) | ○ | |
| ユーザ証明書(ローカルRadius) | ○ | |
| ローカルユーザパスワードファイル | ○ | |
| DHCPリース関連ファイル | ○ | |
| DHCPリースバックアップファイル | ○ | |
| GUIファイル | ○ | |
| GUIファイル | ○ |

| Force-Authorized | Authenticated |
| Force-Unauthorized | Down |
Failed to send ATL CPG msg (udt_data 0) - result -23この場合、スタックメンバーに一部のハードウェアパケットフィルターが適用されていないため、ハードウェアアクセスリスト(シーケンス番号対応)などを利用して、各スイッチポートに適用するaccess-groupコマンドの行数を減らしてください。
awplus> enable ↓ awplus#
awplus# show boot ↓ Boot configuration -------------------------------------------------------------------------------- Current software : SBx90xGEN3-5.5.5-1.1.rel Current boot image : flash:/SBx90xGEN3-5.5.5-1.1.rel (file exists) Backup boot image : Not set Default boot config: flash:/default.cfg Current boot config: flash:/default.cfg (file exists) Backup boot config : Not set Autoboot status : disabled
awplus# copy startup-config StandaloneConfig.cfg ↓ Copying.. Successful operation
awplus# configure terminal ↓ awplus(config)# stack enable ↓ % Automatically enabling 'stack virtual-mac' to minimize disruption from failovers. % Please check that the new MAC 0000.cd37.03b0 is unique within the network. % Save the config and restart the system for this change to take effect.
NoteバーチャルMACアドレス機能は、stack enableコマンドでVCS機能を有効化すると自動的に有効化されます。stack virtual-macコマンドをno形式で実行することにより無効化もできますが、VCS使用時は必ずバーチャルMACアドレス機能を有効にした状態で運用してください。無効状態での運用はサポート対象外となります。
awplus(config)# stack 1 renumber 2 ↓
awplus(config)# end ↓ awplus# copy running-config startup-config ↓
awplus# show boot ↓ Boot configuration -------------------------------------------------------------------------------- Current software : SBx90xGEN3-5.5.5-1.1.rel Current boot image : flash:/SBx90xGEN3-5.5.5-1.1.rel (file exists) Backup boot image : Not set Default boot config: flash:/default.cfg Current boot config: flash:/default.cfg (file exists) Backup boot config : Not set Autoboot status : disabled
Noteフィーチャーライセンスが適用された機器でVCS 構成を利用する場合は、各VCS メンバーに同一の「License issue date」を持つフィーチャーライセンスがインストールされている必要があります。各VCS メンバー間でフィーチャーライセンスの「License issue date」が異なる場合には、ライセンスパスワードを更新する必要がありますので、弊社窓口までご連絡ください。フィーチャーライセンスの「License issue date」は、show licenseコマンドでご確認いただけます。
Noteスタック接続に使用できるポート、モジュール、ケーブルについては、基本仕様をご参照ください。
Note以下の説明では、すでにスタートアップコンフィグの確認・バックアップ・消去、ファームウェアバージョン、フィーチャーライセンスの確認と統一は完了しているものとします。
awplus> enable ↓ awplus# configure terminal ↓ Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. awplus(config)#
Noteスタックメンバー分の設定が必要です。
awplus(config)# switch 1 provision sbx908gen3 ↓ awplus(config)# switch 2 provision sbx908gen3 ↓
awplus(config)# interface port1.1.1,port1.1.5 ↓ awplus(config-if)# stackport ↓ % Save the config and restart the system for this change to take effect. awplus(config-if)# exit ↓ awplus(config)# interface port2.1.1,port2.1.5 ↓ awplus(config-if)# stackport ↓ % Save the config and restart the system for this change to take effect. awplus(config-if)# end ↓
awplus# write ↓ Building configuration... [OK]
Notestackportコマンドによる設定は、設定を保存し、機器を再起動するまで有効になりません。
Noteデフォルトではスタックポートが設定されていないため、必ずスタックポートを設定してください。
Note表示される内容は機種やファームウェアのバージョンによって異なります。下記はあくまでも一例ですので、ご了承ください。
awplus# show stack detail ↓ Virtual Chassis Stacking detailed information ... Stack member 1: ------------------------------------------------------------------ ... Stack port1.1.x status Learnt neighbor 2 Stack port1.1.y status Learnt neighbor 2 Stack member 2: ------------------------------------------------------------------ ... Stack port2.1.X status Learnt neighbor 1 Stack port2.1.Y status Learnt neighbor 1
Note表示される内容は機種やファームウェアのバージョンによって異なります。下記はあくまでも一例ですので、ご了承ください。
awplus# show interface ↓ ... Interface port1.1.x ... Hardware is Stackport Ethernet, address is e01a.ea46.0554 ... Interface port1.1.y ... Hardware is Stackport Ethernet, address is e01a.ea46.0554 ...
Note表示される内容は機種やファームウェアのバージョンによって異なります。下記はあくまでも一例ですので、ご了承ください。
awplus# show interface brief ↓ Interface Status Protocol ... port1.1.x admin up stackport running port1.1.y admin up stackport running ...
Note表示される内容は機種やファームウェアのバージョンによって異なります。下記はあくまでも一例ですので、ご了承ください。
awplus> show interface status ↓ Port Name Status Vlan Duplex Speed Type ... port1.1.x notconnect stackport auto auto not present port1.1.y notconnect stackport auto auto not present ... port2.1.X notconnect stackport auto auto 10GBASE-T port2.1.Y notconnect stackport auto auto 10GBASE-T ...
Note表示される内容は機種やファームウェアのバージョンによって異なります。下記はあくまでも一例ですので、ご了承ください。
awplus# show running-config interface ↓ ... ! interface port1.1.x,1.1.y stackport ! ...
Note本図は接続可能なポートの組み合わせ例を示したものです。
使用するポートの種類(通信速度)によってはA、B、C、Dすべてを同時に接続できない場合もあります。
メンバーあたりの最大スタックポート数と通信速度は こちらをご覧ください。


Noteスタックを組む場合、スタックポート間に他の装置をはさまず、スタックポート同士を直接接続してください。

Noteスタックリンクに冗長性を持たせ、耐障害性を高めるため、通常はスタックケーブルをリング状に接続することをおすすめします。これ以降の説明はすべて、リング状に接続していることを前提としています。

Noteeth0をレジリエンシーリンクだけでなく、通常のマネージメントポートとしても利用したい場合は、eth0間にリピーターHUBをはさんでください。スイッチポートをレジリエンシーリンクに設定する場合は、該当スイッチポートはレジリエンシーリンク専用となり、他の用途には使用できません。なお、リピーターHUBとの接続方法については、リピーターHUBのマニュアルをご参照ください。また、以降の説明ではeth0同士をUTPケーブルで直結しているものと仮定しています。




| L/A | 緑 | 点灯 | 2.5/5/10Gbpsでリンクが確立しています。 |
| 点滅 | 2.5/5/10Gbpsでパケットを送受信しています。 | ||
| 橙 | 点灯 | 1000Mbpsでリンクが確立しています。 | |
| 点滅 | 1000Mbpsでパケットを送受信しています。 | ||
| - | 消灯 | リンクが確立していません。 | |
| LED ON/OFFボタンによってLED OFFに設定されています。 |
| L/A | 緑 | 点灯 | 25Gbpsでリンクが確立しています。 |
| 点滅 | 25Gbpsでパケットを送受信しています。 | ||
| 橙 | 点灯 | 1000M/10Gbpsでリンクが確立しています。 | |
| 点滅 | 1000M/10Gbpsでパケットを送受信しています。 | ||
| - | 消灯 | リンクが確立していません。 | |
| LED ON/OFFボタンによってLED OFFに設定されています。 |
| L/A | 緑 | 点灯 | 100Gbpsでリンクが確立しています。 |
| 点滅 | 100Gbpsでパケットを送受信しています。 | ||
| 橙 | 点灯 | 40Gbpsでリンクが確立しています。 | |
| 点滅 | 40Gbpsでパケットを送受信しています。 | ||
| - | 消灯 | リンクが確立していません。 | |
| LED ON/OFFボタンによってLED OFFに設定されています。 |
| L/A | 緑 | 点灯 | 400Gbpsでリンクが確立しています。 |
| 点滅 | 400Gbpsでパケットを送受信しています。 | ||
| 橙 | 点灯 | 100Gbpsでリンクが確立しています。 | |
| 点滅 | 100Gbpsでパケットを送受信しています。 | ||
| - | 消灯 | リンクが確立していません。 | |
| LED ON/OFFボタンによってLED OFFに設定されています。 |

awplus> enable ↓ awplus#
awplus# configure terminal ↓ Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. awplus(config)# stack 2 renumber cascade ↓ Any existing interface configuration may no longer be valid Are you sure you want to renumber and reboot the entire stack? (y/n): y ↓

awplus> enable ↓ awplus# configure terminal ↓ Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. awplus(config)# hostname vcg ↓
vcg(config)# stack 1 priority 64 ↓
vcg(config)# stack virtual-mac ↓ vcg(config)# stack virtual-chassis-id 127 ↓
Note同一ネットワーク上に複数のVCSグループが存在するときは、該当するVCSグループ間でバーチャルシャーシID(stack virtual-chassis-id)が重複しないよう注意して設定してください。バーチャルシャーシIDは、show stackコマンドをdetailオプション付きで実行したときに表示される「Virtual Chassis ID」欄で確認できます。
NoteバーチャルMACアドレス機能は、stack enableコマンドでVCS機能を有効化すると自動的に有効化されます。stack virtual-macコマンドをno形式で実行することにより無効化もできますが、VCS使用時は必ずバーチャルMACアドレス機能を有効にした状態で運用してください。無効状態での運用はサポート対象外となります。
vcg(config)# stack management subnet 172.21.255.64 ↓
vcg(config)# stack management vlan 4000 ↓
vcg(config)# end ↓ vcg# show running-config ↓ ...(表示されるコンフィグに問題がないことを確認) ... vcg# copy running-config startup-config ↓ Building configuration... [OK] Synchronizing file across the stack, please wait.. File synchronization with stack member-1 successfully completed [DONE] vcg# reload ↓ Are you sure you want to reboot the whole stack? (y/n): y ↓

vcg> enable ↓ vcg# configure terminal ↓ Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. vcg(config)# stack resiliencylink eth0 ↓
vcg> enable ↓ vcg# configure terminal ↓ Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. vcg(config)# stack resiliencylink vlan4001 ↓
vcg(config)# interface port1.8.1,port2.8.1 ↓ vcg(config-if)# switchport resiliencylink ↓

Noteeth0をレジリエンシーリンクだけでなく、通常のマネージメントポートとしても利用したい場合は、eth0間にリピーターHUBをはさんでください。スイッチポートをレジリエンシーリンクに設定する場合は、該当スイッチポートはレジリエンシーリンク専用となり、他の用途には使用できません。なお、リピーターHUBとの接続方法については、リピーターHUBのマニュアルをご参照ください。また、以降の説明ではeth0同士をUTPケーブルで直結しているものと仮定しています。

vcg(config)# end ↓ vcg# show running-config ↓ ...(表示されるコンフィグに問題がないことを確認) ... vcg# copy running-config startup-config ↓ Building configuration... [OK] Synchronizing file across the stack, please wait.. File synchronization with stack member-2 successfully completed [DONE] vcg#
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