運用・管理 / PTP
Precision Time Protocol(PTP)は、ネットワーク全体の時刻情報をマイクロ秒の精度で同期させるためのプロトコルで、測定および制御システムに適しています。
トランスペアレントクロックは、PTPネットワークに存在し、マスタークロックとスレーブクロック間のPTPメッセージを中継し、中継にかかる時間を算出、パケット内のCorrection Fieldにその時間を追加することで同期の精度を高めます。本製品はPTPネットワーク内で、トランスペアレントクロックとして機能します。
本機能を使用するにはライセンスが必要です。
ライセンスのインストール方法については「運用・管理」/「システム」の「ライセンスキーのインストール」をご参照ください。
基本仕様
本機能は以下の動作をサポートします。
PTPメッセージを中継するポートは同じVLANに所属させてください。
バージョン5.5.5-2.1より、PTPのコマンド体系が変更されています。5.5.5-2.1以前でPTPを有効化していた場合、本バージョンへのアップグレード時に、既存設定はPTPクロックインスタンス「migrated_inst」として、自動的に引き継がれます。
設定手順
本機能は、PTPクロックインスタンスと呼ばれる設定情報を、各ポートに割り当てることでPTPを有効にします。以下にPTPクロックインスタンス「example」を作成し、ポート1.0.1、1.0.2でPTPを有効にすることを前提に設定方法を説明します。
- グローバルコンフィグモードから、ptp clockコマンドでPTPクロックインスタンス「example」を作成し、PTPクロックモードに移行します。
awplus(config)# ptp clock example ↓
- クロックを同期させるためのモードを指定します。これにはstep-typeコマンドを使用します。
awplus(config-ptp-clock)# step-type onestep ↓
- 遅延を決定するモードを指定します。これにはdelay-mechanismコマンドを使用します。
awplus(config-ptp-clock)# delay-mechanism e2e ↓
- PTPメッセージの転送方法を指定します。これにはtransport-typeコマンドを使用します。
awplus(config-ptp-clock)# transport-type ethernet ↓
- PTPクロックインスタンスを有効にします。これにはclock-enableコマンドを使用します。
awplus(config-ptp-clock)# clock-enable ↓
- PTPクロックモードを終了し、PTPメッセージの中継を行うポートに移動します。
awplus(config-ptp-clock)# exit ↓
awplus(config)# interface port1.0.1-1.0.2 ↓
- 設定1で作成したPTPクロックインスタンス「example」をポートに割り当てます。これにはclock-portコマンドを使用します。
awplus(config-if)# clock-port example ↓
awplus(config-if)# end ↓
設定は以上です。
■ 設定の詳細は、show running-configコマンドでptpパラメーターを指定することで確認できます。
awplus# show running-config ptp ↓
■ 現在作成されているPTPクロックインスタンスは、show ptp clockコマンドで確認できます。
awplus# show ptp clock ↓
■ 各ポートに適用されているPTPの設定情報は、show ptp portコマンドで確認できます。
awplus# show ptp port port1.0.1 ↓
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