無線LANコントローラー(AWC対応) / 無線クライアント・隣接無線APログ
無線クライアント・隣接無線APログ機能は、無線LANコントローラー管理下の各APに対する無線クライアントの接続・切断イベント、および、管理下の各APが検出した隣接無線APの情報を、外部メディアにCSV(カンマ区切りテキスト)形式のログファイルとして保存する機能です。無線クライアント・隣接無線APログの設定にかかわるコマンドは以下のとおりです。
| 無線クライアント・隣接無線APログの有効・無効 | 無効 | log enable destination(無線LANコントローラーモード) |
| 無線クライアントログの最大保存量 | 50KByte | log size wireless-client(無線LANコントローラーモード) |
| 無線クライアントログの過去ログ保持世代数 | 1世代 | log rotate wireless-client(無線LANコントローラーモード) |
| 隣接無線APログの過去ログ保持世代数 | 1世代 | log rotate neighbor-ap(無線LANコントローラーモード) |
| 隣接無線APログの保存間隔 | 30分 | log interval neighbor-ap(無線LANコントローラーモード) |
注意事項
本機能を使用する場合、下記の注意事項があります。- 無線LANコントローラーとして動作する機器には下記要件を満たす外部メディア(USBメモリー)を装着する必要があります。
- FAT32、ext2、ext3、ext4のいずれかでフォーマット(ext3、ext4を推奨)
- ログ保存に必要な空き容量(管理下AP 1台あたり、1週間で約5.5MBの空き容量が目安です)
- FAT32、ext2、ext3、ext4のいずれかでフォーマット(ext3、ext4を推奨)
- 外部メディアの空き容量が2%未満の場合、ログは保存されません。
- 外部メディアの空き容量が2%になると、一番古いログファイルが削除されます。
- 外部メディアが接続されていないなどの理由で、機器が外部メディアへの書き込みができない状態になっていると、ログは保存されません。
- VCS構成時は、マスターとして動作している機器の外部メディアにログが出力されます。マスターが切り替わると、ログの保存先も新マスターの外部メディアに切り替わります。
- 外部メディアにログを出力している場合は、外部メディアを取りはずす前や、システムを再起動または停止(電源オフ)する前に、必ずlog enable destinationコマンドでログの保存を無効にし、出力先のUSB本体のLEDが点滅していないこと、SDカードの場合は機器本体のLEDが点滅していないことを確認してから、unmountコマンドを実行してください。
基本設定
無線クライアント・隣接無線APログを使用するには、次のようにします。- 無線LANコントローラーとして動作する機器に要件を満たす外部メディア(USBメモリー)を装着してください。
- 無線クライアント・隣接無線APログ機能を有効にします。これには無線LANコントローラーモードのlog enable destinationコマンドを使います。
awplus(config)# wireless awplus(config-wireless)# log enable destination usb
基本設定は以上です。
各ログファイルのフォーマットについては、ログファイルのフォーマットをご参照ください。
- 無線クライアントログ
usb:/WirelessClient/WirelessClient.csv
- 隣接無線APログ
usb:/NeighborAP/YYYYMMDDhhmmss.csv (YYYY=年 MM=月 DD=日 hh=時 mm=分 ss=秒)
無線クライアントログはクライアント接続情報に更新があったときに出力されます。
一方、隣接無線APログは、本機能の有効化後、デフォルトでは30分間隔で保存されます。
隣接無線APログの保存間隔は、設定により変更可能です。
カスタマイズ
無線クライアントログは総保存量とローテーション(過去ログ保持数)、隣接無線APログは保存間隔とローテーション(過去ログ保持数)の変更が可能です。無線クライアントログ
初期状態では、無線クライアントログの総保存量は50KByteに設定されています。この値は、現在書き込み中のカレントログファイル(WirelessClient.csv)とローテーションによって作成・破棄される過去ログファイルの合計サイズです。
無線クライアントログの総保存量をたとえば1024KByteに変更するには、log size wireless-clientコマンドを使って次のようにします。
awplus(config-wireless)# log size wireless-client 1024
初期状態では、無線クライアントログの過去ログファイルを1世代分だけ保持する設定が行われており、ログメッセージをカレントログファイル(WirelessClient.csv)と過去ログファイル1つ(WirelessClient.csv.1)の2ファイルに分割して保存、ローテーションするよう設定されています。
過去ログファイルを4世代分保存するよう設定変更するには、log rotate wireless-clientコマンドを使って次のようにします。
awplus(config-wireless)# log rotate wireless-client 4
隣接無線APログ
初期状態では、隣接無線APログ(YYYYMMDDhhmmss.csv)の保存間隔は30分に設定されています。これを60分に変更するにはlog interval neighbor-apコマンドを使って次のようにします。
awplus(config-wireless)# log interval neighbor-ap 60
初期状態では、隣接無線APログの過去ログファイルを1世代分だけ保持する設定が行われており、最新のログファイル + 過去ログファイル 1つをローテーションしながら保持するよう設定されています。
過去ログファイルを4世代分保存するよう設定変更するには、log rotate neighbor-apコマンドを使って次のようにします。
awplus(config-wireless)# log rotate neighbor-ap 4
確認コマンド
無線クライアント・隣接無線APログの設定はshow wirelessコマンドで確認できます。外部メディアに保存されている無線クライアントログファイル、隣接無線APログファイルの一覧は、dirコマンドで確認できます。
- 無線クライアントログ
awplus# dir usb:/WirelessClient
- 隣接無線APログ
awplus# dir usb:/NeighborAP
外部メディアに保存されている無線クライアントログファイル、隣接無線APログファイルの内容は、show fileコマンドで確認できます。
- 無線クライアントログ
awplus# show file usb:/WirelessClient/WirelessClient.csv
- 隣接無線APログ
awplus# show file usb:/NeighborAP/YYYYMMDDhhmmss.csv (YYYY=年 MM=月 DD=日 hh=時 mm=分 ss=秒)
ログファイルのフォーマット
本機能によって保存されるログファイルのフォーマットについて説明します。無線クライアントログ
次に無線クライアントログファイル(WirelessClient.csv)の例を示します。ファイルの1行目はカラム名を示す見出し行で、2行目以降がクライアントのイベントに対応するログレコードです。
Timestamp,AP MAC Address,Client MAC Address,IP Address,NetBIOS Name,Radio,Channel,User Name,SSID,VLAN,Rate,BSSID,RSSI,Channel Noise,SNR,Connected,Status,MLO Links YYYY-MM-DD hh:mm:ss,1234.5678.9012,abcd.efgh.ijkl,192.168.1.101,MyWirelessCli10,1,13,User0,allied-tlc,1,1,1234.5678.9012,67,50,50,YYYY-MM-DD hh:mm:ss,Connect,[ ] YYYY-MM-DD hh:mm:ss,,abcd.efgh.ijkl,,,,,,,,,,,,,,Disconnect,[ ] ...各行(レコード)を構成する情報(カラム)は次の通りです。
| Timestamp | 管理下APから情報を受信した日時 | 日時文字列(カントリーコードにもとづくローカルタイム) | ||
| AP MAC Address | クライアントが接続しているAPのMACアドレス | MACアドレス文字列 | ||
| Client MAC Address | クライアントのMACアドレス | MACアドレス文字列 | ||
| IP Address | クライアントのIPアドレス | IPアドレス文字列 | ||
| NetBIOS Name | クライアントのNetBIOS名 | 文字列 | ||
| Radio | クライアントが接続している無線インターフェース | 無線番号(1~3) | ||
| Channel | クライアントが使用しているチャンネル | チャンネル番号 | ||
| User Name | 802.1X認証を受けたクライアントのユーザー名。 802.1X以外の方式で認証されたクライアントの場合は空欄 |
文字列 | TQ6602, TQ1402, TQm1402は未対応 | |
| SSID | クライアントが接続している無線ネットワークのSSID | 文字列 | ||
| VLAN | クライアントが接続しているVAPのVLAN (ダイナミックVLAN使用時でも動的にアサインされたVLANではなくVAPに設定されたVLANが出力される) |
VLAN ID(0~4094) | TQ7403-R, TQ6702 GEN2-R, TQ6702e GEN2-Rは未対応 | |
| Rate | クライアントのデータ送信レート | 整数 | ||
| BSSID | 接続先BSSID | MACアドレス文字列 | ||
| RSSI | 信号強度(dBm) | 整数 | ||
| Channel Noise | 該当チャンネルのノイズレベル(dBm) | 整数 | ||
| SNR | SN比(RSSI - Chanel Noise) | 整数 | ||
| Connected | クライアントの推定接続日時 | 日時文字列(カントリーコードにもとづくローカルタイム) | ||
| Status | イベントの区別 | 下記のいずれか ・Connect(接続) ・Disconnect(切断) ・Update(更新) |
||
| MLO Links | MLOクライアントが接続しているMLO無線インターフェースの情報 | [1,2,3,4,5,6,7] の形式1 ~ 7 には下記の情報が入る1 - MLO BSSID2 - MLO Radio3 - MLO Channel4 - MLO Rate5 - MLO RSSI6 - MLO Channel Noise7 - MLO SNR未対応またはMLO情報がない場合は [ ]また、MLOネットワークを複数設定している場合は次のような入れ子構造となる [[1,...7],[1,...,7]] |
TQ7613のみ対応 |
隣接無線APログ
次に隣接無線APログファイル(YYYYMMDDhhmmss.csv)の例を示します。ファイルの1行目はカラム名を示す見出し行で、2行目以降が隣接無線APの情報を示すログレコードです。
Timestamp,AP MAC Address,Radio ID,BSSID,SSID,AP Status,Classfiled Rule,Security Mode,AP RSSI,AP Signal, AP Noise,Detected Channel,Detected Time on CWM YYYY-MM-DD hh:mm:ss,1234.5678.9012,1,abcd.efgh.ijkl,test,Managed,mgd-ssid-from-unk-ap,WEP,50,-67,-67,1,YYYY-MM-DD hh:mm:ss ...各行(レコード)を構成する情報(カラム)は次の通りです。
| Timestamp | 管理下APから情報を受信した日時 | 日時文字列(カントリーコードにもとづくローカルタイム) | |
| AP MAC Address | APのMACアドレス | MACアドレス文字列 | |
| Radio ID | 無線インターフェース | 無線番号(1~3) | |
| BSSID | ビーコンフレーム内のBSSID | MACアドレス文字列 | |
| SSID | SSID | 文字列 | |
| AP Status | APの状態 | 下記のいずれか ・Managed(管理下) ・Rogue(管理外) |
|
| Classified Rule | AP StatusがRogueである理由 | 下記のいずれか ・rogue-ap-detection(管理外のAPが存在する) ・mgd-ssid-with-incorr-sec(管理下APで使用しているSSIDを異なるセキュリティで使っているAPが存在) ・mgd-ssid-from-unk-ap(管理下APで使用しているSSIDを使っているAPが存在する) |
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| Security Mode | APのセキュリティー | 下記のいずれか ・Open System ・WEP ・WPA |
|
| AP RSSI | 信号強度(%) | 1 ~ 100 | |
| AP Signal | 信号強度(dBm) | -127 ~ 127(通常は -95 ~ -10) | |
| AP Noise | ノイズレベル(dBm) | -127 ~ 127 | |
| Detected Channel | APが検出されたチャンネル | チャンネル番号 | |
| Detected Time on CWM | APが検出された日時 | 日時文字列(カントリーコードにもとづくローカルタイム) |