[index] CentreCOM MC2600/MC2700シリーズ コマンドリファレンス 1.2.0

アップロード・ダウンロード/概要・基本設定

対象機種:MC2600、MC2700


  - アップロードとダウンロード
  - 本製品へのファイルのダウンロード
   - ネットワーク経由での本製品へのファイルの転送
   - コンソールポート経由での本製品へのファイルの転送
  - 本製品からのファイルのアップロード
   - ネットワーク経由での本製品からクライアント/サーバーへのファイルの転送


本製品は、FTP(File Transfer Protocol)、TFTP(Trivial File Transfer Protocol)やXMODEMを利用したファイル転送が可能です。


 

アップロードとダウンロード

本書では、本製品からサーバーなどへのファイルの転送をアップロード、サーバーなどから本製品へのファイル転送をダウンロードと表現します。
スクリプトファイルやファームウェアリリースファイルを本製品へダウンロードするには、IPネットワーク経由で行う方法(FTP、TFTPによるダウンロード)と、コンソールポート経由で行う方法(XMODEM)があります。保存先のファイルシステムに空き容量があれば、任意のファイルを保存できます。
また、本製品の設定ファイルなどを本製品からPCなどへアップロードする場合は、TFTPによるアップロードで行います。


 

本製品へのファイルのダウンロード

FTP、TFTP、XMODEMでPCやサーバーから本製品へのファイルの転送ができます。なお、転送できるファイルはリリースファイル(.pkg)とテキストファイル(.cfg、.scpや.txtなど)です。


 

ネットワーク経由での本製品へのファイルの転送

ネットワーク経由でファイル転送を行うためにはIPの設定が必要です。詳細は「IP」の章をご覧ください。

■ FTPクライアント(192.168.10.5)からファイルmyfile.cfgを本製品にダウンロードします。ここでは、Windowsのコマンドプロンプトで実行しているものとします。


Note - FTPでファームウェアをダウンロードする場合は、PUT コマンドの前にBINARY コマンドを実行し、@unpackディレクトリーに移動し、その後PUT コマンドを実行してください。

Note - ファームウェアアップデート中はFTPセッションを切断しませんので、お使いのFTPクライアントのタイムアウト設定によっては「アップロード失敗」と表示されることがあります。

■ TFTPサーバー(192.168.10.5)からファイルmyfile.cfgを本製品にダウンロードします。


■ TFTPサーバーからファームウェアをダウンロードする場合は、FIRMWAREパラメーターを指定します。

Note - ファームウェアは転送されると直ちにバージョンアップされ、次回起動時から新しいバージョンのファームウェアが起動します。

■ DESTFILEパラメーターで保存時のファイル名を指定できます。例えば、Webサーバー上で「longname.txt」という名前を持つファイルを「settei.txt」として保存するには、次のように設定します。


■ ファイル名などのパラメーターは毎回LOADコマンドで指定してもかまいませんが、次のようにSET LOADERコマンドでデフォルト値を設定しておくこともできます。


デフォルト値を設定しておけば、LOADコマンドでのパラメーターの指定を省略できます。


Note - SET LOADERコマンドで設定したデフォルト値は、LOADコマンドとUPLOADコマンドの両方で共通に使用されます。SET LOADERコマンドのデフォルト値よりもLOADコマンドまたはUPLOADコマンドで指定した値が優先されます。

Note - SET LOADERコマンドで一度設定したFILEパラメーターとDESTFILEパラメーターをクリアすることはできません。SERVERパラメーターをクリアする場合は次のように設定します。


SET LOADERコマンドで設定したデフォルト値など、LOADERモジュールの各種設定はSHOW LOADERコマンドで確認できます。



 

コンソールポート経由での本製品へのファイルの転送

■ XMODEMでファイルをダウンロードします。本製品が再起動する際、自己診断チェック直後の「Boot: 」と表示されたところでリターンキーを押します。「Boot Program」というような画面が表示されますので、次のように「X」を入力します。すると画面に「CCCCC」のような文字列が表示され、受信待ち状態になるので、コンソール側でXMODEMの送信プロセスを起動してください。この際、プロトコルは「1K Xmodem」または「Kermit」などを選択してください。


Note - 「X」を指定する手順の前に「Boot Program」画面で「Z」を入力すると、ファイル転送速度を変更できます。ここでファイル転送速度を変更した場合は、この操作を終了したあと同様の手順で9600bpsまたは19200bpsに設定を戻してください。

Note - XMODEMでは、ファームウェアファイルのダウンロードのみ可能です。


 

本製品からのファイルのアップロード

FTPとTFTPで本製品からPCやサーバーへのファイルの転送ができます。なお、転送できるファイルはテキストファイル(.cfg、.scpや.txtなど)です。


 

ネットワーク経由での本製品からクライアント/サーバーへのファイルの転送

ネットワーク経由でファイル転送を行うためにはIPの設定が必要です。詳細は「IP」の章をご覧ください。

■ 本製品からFTPクライアント(192.168.10.5)に、ファイルmyfile.cfgをアップロードします。ここでは、Windowsのコマンドプロンプトで実行しているものとします。


■ 本製品からTFTPサーバー(192.168.10.5)に、ファイルcritical.cfgをアップロードします。


Note - TFTPサーバーの実装(UNIX系OSのtftpdなど)によっては、サーバー上にあらかじめファイルを作成しておかないとファイルのアップロードができないものがあります。これは、ファイルの新規作成に失敗するためです。このような場合は、サーバー上で空のファイルを作成し、すべてのユーザーに書き込み権限を与えてからアップロードしてみてください。





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