[index] エクストリコム無線LANシリーズ ユーザーガイド v4.6.18.10

WLAN Settings/Radios


  - WLAN Wizardタブ:WLANウィザード
  - Radiosタブ:無線の設定
  - WMMタブ:WMMの設定


 

WLAN Wizardタブ:WLANウィザード

WLANウィザードを使用するとCurrent Configuration(現在の設定)またはStart Over(新規設定)を選択し、下記のRadio設定を段階的に設定することが可能です。

表 1:WLAN Wizard
項目名
説明
Wizard Plan Current Configuration または Start Overを指定します。Current Configurationは設定済みの項目が表示されます。Start Overはすべての項目がデフォルトの状態で表示されます。


表 2:Step 1:Access Point Type
項目名
説明
Select Access Point Type 設定する無線APをドロップダウンリストから選択します。


表 3:Step 2:Rogue AP Detection
項目名
説明
Rogue AP Detection Blanket Rogue AP検出を有効にするか否かをドロップダウンリストから選択します。


表 4:Step 3:Blanket Types
項目名
説明
1st/2nd Blanket Type ブランケットに使用するチャンネルをドロップダウンリストから選択します。


Note - Step4の「TrueReuse」は未サポートです。

表 5:Step 5:Additional Parameters
項目名
説明
Select Channel 使用するチャンネルをドロップダウンリストから選択します。
More Optionsボタン 「More Options」ボタンをクリックすると、Max Retries、Short Preamble、Load Balancing、各Rateの設定が行えます。
Max Retries パケットの送信に失敗した場合、無線LANスイッチがパケットを再送する最大回数を選択します。設定可能な値は0〜14です。
Enable Short Preamble 無線LANモードとして802.11bを選択した場合にのみこのオプションは使用可能になります。この場合、チェックボックスをマークしてショートプリアンブルを有効にします。
Enable Load Balancing ロードバランス機能を有効にする場合、チェックボックスにチェックを入れます。有効にした各Radioの無線LANクライアントの接続台数をもとにロードバランスを行います。接続数の少ないRadioにアサインされたBSSIDに対して負荷分散を行います。
Rates(802.11a/b/gのみ) データレート設定の対象は802.11a/b/gチャンネルブランケットに限定されます。
各データレートに対して、Basic、Optional、またはDisabledのいずれかを指定します。
データレートを設定する際、企業内にあるワイヤレスデバイスのデータレートを考慮する必要があります。

・Basic:Basicデータレートは、大部分のワイヤレスデバイスがサポートできるデータレートです。設定したすべてのBasicデータレートをサポートするワイヤレスデバイスだけを無線LANシステムに接続することができます。従って、すべてのワイヤレスデバイスがサポートできる最小のBasicデータレートを設定することが推奨されます。ミックスモードで動作する場合、802.11bレートの内の少なくとも1つのBasicデータレートが存在する必要があります。
・Optional:オプションとしてデータレートを設定する場合、ネットワークはそのデータレートをサポートできるワイヤレスデバイスに提供します。
・Disabled:無効にされたデータレートはワイヤレスデバイスに使うことはできません。

※エクストリコム無線LANシステムは無線APの高密度配備を可能にするため、可能な場合、低いデータレートを無効にすることが推奨されます。そうしないと“エッジユーザー”効果が発生することがあります。エッジユーザー効果では、カバレッジ領域のエッジに移動することにより、クライアントが総合ネットワークスループットを低下させます。


設定欄右側の各ステップでの設定を確認し問題なければ「Finish」ボタンをクリックしWLANウィザードを終了します。設定を変更する場合は「Back」ボタンで対象のステップまで戻り設定変更を行ってください。



 

Radiosタブ:無線の設定

Radioを手動で設定します。
Radioページを開いただけではオプション設定は表示されません。すべてのオプション設定項目を表示するためには、「More Options」ボタンをクリックします。
Note - 802.11a/b/g Radioを設定するときは、802.11nのパラメーターはグレーアウトされ非表示になり、設定できません。

表 6:Radios
項目名
説明
Select Country 使用する国を選択します。「Japan」以外は選択しないでください。

表 7:Radio Settings
項目名
説明
WLAN Mode 使用する無線APのWLANモードをドロップダウンリストから選択します。選択可能なオプションは以下のとおりです。
・Disable:無線を無効にするときはこのオプションを選択します。
・802.11a
・802.11b
・802.11g
・802.11 Mixed b/g
・802.11n/a
・802.11n/g
・802.11n/g/b
・Rogue detection
Select Channel 選択したWLANモードで使用するチャンネルを選択します。
Enable TrueReuse 未サポート。チェックは入れないでください。
More Optionsボタン 詳細な設定を行えます。


同帯域で複数チャンネルを利用(SameBand)する場合、無線APのタイプ、Radioの設定の有無によって設定が異なります。
設定可能な組み合わせは下記のとおりです。

表 8:設定可能な組み合わせ
Access Point
Radio1
Radio2
Radio3
RP-22n/22En 2.4または5 - -
RP-22n/22En - 2.4または5 -
RP-22n/22En 2.4 2.4 -
RP-22n/22En 5 2.4 -
RP-22n/22En 2.4 5 -
RP-22n/22En 5 5 -

「More Options」ボタンをクリックすると、画面が展開し各Radioに対して詳細な設定が行えます。
画面を畳む場合は、「Less Options」ボタンをクリックしてください。

表 9:Radio Settings
項目名
説明
Select Channel 使用するチャンネルをドロップダウンリストから選択します。
More Optionsボタン 「More Options」ボタンをクリックすると、Max Retries、Short Preamble、Load Balancing、各Rateの設定が行えます。
Max Retries パケットの送信に失敗した場合、無線LANスイッチがパケットを再送する最大回数を選択します。設定可能な値は0〜14です。
Enable Short Preamble 無線LANモードとして802.11bを選択した場合にのみこのオプションは使用可能になります。この場合、チェックボックスをマークしてショートプリアンブルを有効にします。
Enable Load Balancing ロードバランス機能を有効にする場合、このボックスをチェックします。有効にした各Radioの無線LANクライアントの接続台数をもとにロードバランスを行います。接続数の少ないRadioにアサインされたBSSIDに対して負荷分散を行います。
Select Width(802.11n選択時) 802.11nチャンネルの帯域 (20MHz または20/40MHz) を選択します。
Secondary Channel(802.11n選択時) Select Widthオプションで20/40MHzチャンネルを選択した場合、ボンディングするための2つ目の20MHzチャンネルとして、Upper(上位のチャンネル)または、Lower(下位のチャンネル)を指定します。
Select 802.11n Mode(802.11n選択時) HT OnlyまたはMixedを選択します。

・Mixed:WLAN Modeで設定したWLANモードにおいてレガシークライアント(802.11aまたは802.11b/g)を含むすべての無線LANクライアント が接続可能になります。
・HT only:802.11nのみが接続可能です。
※HT Only選択時、802.11nクライアントはmixモードで動作しますが、802.11a/b/gクライアントは接続できなくなります。
Select Guard Interval(802.11n選択時) ガードインターバルはshort (400ナノ秒) またはlong (800ナノ秒) に設定することができます。
※20MHzチャンネルを設定した場合はshortに設定できません。
Spatial Streams データストリーム数を選択します。
Rates(802.11a/b/gのみ) データレート設定の対象は802.11a/b/gチャンネルブランケットに限定されます。
各データレートに対して、Basic、Optional、またはDisabledのいずれかを指定します。
データレートを設定する際、企業内にあるワイヤレスデバイスのデータレートを考慮する必要があります。

・Basic:Basicデータレートは、大部分のワイヤレスデバイスがサポートできるデータレートです。設定したすべてのBasicデータレートをサポートするワイヤレスデバイスだけを無線LANシステムに接続することができます。従って、すべてのワイヤレスデバイスがサポートできる最小のBasicデータレートを設定することが推奨されます。ミックスモードで動作する場合、802.11bレートの内の少なくとも1つのBasicデータレートが存在する必要があります。
・Optional:オプションとしてデータレートを設定する場合、ネットワークはそのデータレートをサポートできるワイヤレスデバイスに提供します。
・Disabled:無効にされたデータレートはワイヤレスデバイスに使うことはできません。

※エクストリコム無線LANシステムは無線APの高密度配備を可能にするため、可能な場合、低いデータレートを無効にすることが推奨されます。そうしないと“エッジユーザー”効果が発生することがあります。エッジユーザー効果では、カバレッジ領域のエッジに移動することにより、クライアントが総合ネットワークスループットを低下させます。



 

WMMタブ:WMMの設定

データパケットの優先順位などの設定を行います。
  1. ドロップダウンリストからWMMを設定するRadioを選択します。

  2. Enable WMMチェックボックスをクリックし、WMMを有効にします。

  3. WMMのパラメーターの設定をします。

表 10:WMM Parameters
項目名
説明
CWmin ドロップダウンリストから最小コンテンションウィンドウ(タイムスロット)を選択します。
設定可能な値:3, 7, 15, 31, 63, 127, 255, 511, 1023
各カテゴリーのデフォルト値は以下になります。
Voice:3、Video:7、Best Effort:15、Background:127
CWmax ドロップダウンリストから最大コンテンションウィンドウ(タイムスロット)を選択します。
設定可能な値:3, 7, 15, 31, 63, 127, 255, 511, 1023
各カテゴリーのデフォルト値は以下になります。
Voice:7、Video:15、Best Effort:63、Background:1023
AIFSN フレーム送信間隔です。各カテゴリーの値は変更できません。
TXOP クライアントがフレームを送信できる時間。設定可能な値は以下になります。
0, 1.504, 3.008, 3.264, 6.016

DiffServ to WMMタブでは、有線ネットワークから送信されたパケットのIPヘッダー(レイヤ3)内にあるDifferentiated Service Code Point (DSCP)フィールドとWMMアクセスカテゴリーをマッピングする設定を行います。パケットが802.1pでタグ付けされている場合、802.11QoS優先コードはWMMの下図にある固定値(2,0,5,7)によって802.1pの優先コードとマッピングされます。

表 11:WMM優先度
WMMアクセスカテゴリー
802.11 QoSコード(固定)
優先度
Background 2 Lowest
Background 0  
Video 5  
Voice 7 Highest

WMM to DiffServタブでは、無線LANから送信されたパケットのWMMアクセスカテゴリーをIPヘッダー(レイヤ3)内部のDSCPコードとマッピングします。ESSIDがVLANにアサインされた場合、802.11優先コードは802.1pフィールド(3ビット)に書き込まれます。
Note - 上記のマッピングはAdvancedページのExpertモードを有効にしたときのみ設定可能です。
DiffServからWMMへマッピングする際のWMMはDiffServ to WMMタブのドロップダウンリストで値の変更が可能です。WMMからDiffServへマッピングする際のWMMはWMM to DiffServタブのドロップダウンリストで値を変更できます。

表 12:ToS→WMMアクセスカテゴリーのマッピング
0x08 Background
0x20 Background
0x28 Video
0xa0 Video
0x30 Voice
0xe0 Voice
0x88 Voice
0xb8 Voice
Other Best Effort




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