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AWCを使用する際の事前設定
AWCの設定手順
注意事項


AWC(Autonomous Wave Control)は、複数の要素を考慮して最適化を行うゲーム理論を用いた無線APの自動制御技術です。
AWCの計算結果を適用することにより常に最適な環境で運用することができます。

AWCの計算は、AWCプラグインの起動直後から1時間後に行われ、2回目以降の計算はその前の計算が完了してから1時間後に開始されます。

Note
AWCの計算および適用は管理グループ単位で行われます。管理下の無線APが他の管理グループで管理されている無線APを検知した場合も、電波干渉として計算されます。

ここではAWC(Autonomous Wave Control)機能を使用する際の事前設定、注意事項、設定方法について説明します。

AWCを使用する際の事前設定

Note
チャンネルを自動にしている場合、共通設定の「自動チャンネル選択」で指定した範囲から選択されます。

AWCの設定手順

ここでは、管理グループに対してAWCによるチャンネル・送信出力の自動調整を定期的に実行するように設定する手順について説明します。
  1. 無線APの登録
    管理グループに無線APを登録・設定し、管理下に置きます。詳細な手順については「クイックツアー」/「管理グループの作成」から「クイックツアー」/「無線APの登録」をご覧ください。
    無線APを管理下に置くと、定期的にAWCによる管理グループごとの最適なチャンネル・送信出力が計算されるようになります。

  2. AWC設定編集
    必要に応じて、管理グループごとに、AWC計算における送信出力計算に対するカバーエリア、チャンネル計算に対する管理外APの影響度、計算や適用のタイミング(即時適用、イベントトリガーによるAWC計算の有効/無効)の設定を行います。
    これらの設定については、「AWC設定の編集」をご覧ください。

  3. AWCの計算履歴の確認
    計算された結果は「AWC計算履歴」画面から確認できます。
    AWC計算結果は自動的には適用されず、手順2の「AWC設定編集」にて計算結果の即時適用、または、手順4の「AWCの計算結果の適用」にてスケジュールを設定する必要があります。
    表示内容の詳細については「AWC計算結果の閲覧」をご覧ください。

  4. AWCの計算結果の適用
    AWC計算結果は自動的には適用されず、AWC計算結果を定期的に適用する設定を行う必要があります。
    設定方法には「スケジュールの登録」と「即時適用設定」の2通りの方法があります。
    Note
    即時設定は無効になっていますので、管理グループを作成した場合は必要に応じてスケジュールを登録するか、即時適用を有効にしてください。
    初期状態では、管理グループ「Default Group」のAWC計算結果適用のスケジュールが登録されています。
    Note
    AWC計算結果の適用により、無線APのチャンネルが変更される場合、無線APに接続している無線クライアントは切断されます。
    ※送信出力のみが変更される場合は、無線APに接続している無線クライアントは切断されません。


    手順4が完了すれば、AWCプラグインは管理グループに所属する無線APに設定したタイミングで最適なチャンネル・送信出力を適用するようになります。

  5. 適用結果の確認
    適用結果は無線APの現在のチャンネル・送信出力とログにより確認ができます。


注意事項


■ AWC計算結果の適用が正しく行われないケース

初期状態のまま、AWC計算結果適用のスケジュールが無効または未登録、かつ、AWC計算結果の即時設定が無効の場合は、AWC計算結果の適用は行われません。
また、AWC計算結果の適用時、下記の場合において、AWC計算の適用は正しく行われません。




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