[index] AT-Vista Manager EX リファレンスマニュアル 3.1.0
MACアドレス認証は、無線クライアントとのアソシエートの際、無線クライアントのMACアドレスを使用して認証を行う仕組みです。
RADIUSサーバーを利用して認証を行う場合と、AWCプラグイン自身のMACアドレスリストを利用して認証を行う場合の、2通りの方法があります。
AWCプラグイン自身のMACアドレスリストを利用する場合は、1つのAP共通設定に対して1つ、参照するMACアドレスリストを指定します。AP共通設定に複数のVAPが登録されている場合は、各VAPで共通のMACアドレスリストを参照するか、必要に応じて個別のRADIUSサーバーを指定します。
NoteMACアドレス認証は、AT-TQシリーズでのみ有効です。
NoteMACアドレスリストに基づくMACアドレス認証は、通常ファームウェアのAT-TQ2450/3200/3400/3600/4400/4600/4400e、AT-TQ1402/5403/5403e、AT-TQm1402/5403、および、SDN/OpenFlow対応版ファームウェアのAT-TQ5403、AT-TQ5403eでのみ有効です。SDN/OpenFlow対応版ファームウェアのAT-TQ4400/4600、およびAT-MWS APシリーズでは未サポートとなります。
NoteMACアドレス認証は、無線クライアントが妥当かどうかを確認する機能であり、通信そのもののセキュリティーを向上する機能ではありません。別途、WPA PersonalまたはWPA Enterpriseによる暗号化を行うことをお勧めします。
なお、MACアドレス認証とWPA Enterpriseを併用する場合、かつ、ダイナミックVLANを使用する場合は、WPA Enterpriseで参照するRADIUSサーバーの認証情報に所属VLANを指定するようにしてください。
Note1つのAP共通設定で複数のVAPに対してそれぞれ異なるMACアドレスリストを指定することはできません。異なるMACアドレス情報を参照する必要がある場合は、外部RADIUSサーバーによるMACアドレス認証を併用する必要があります。
Note認証サーバーの詳細な設定方法については、ご使用のサーバー製品のマニュアルをご参照ください。
User-Name Format 区切り文字 | RADIUSサーバーに問い合わせるユーザー名(MACアドレス)の区切り文字を、「ハイフン」、「コロン」、「なし」から選択します。デフォルトは「ハイフン」です。 |
User-Name Format 大文字/小文字 | RADIUSサーバーに問い合わせるユーザー名(MACアドレス)の大文字、小文字を選択します。デフォルトは「小文字」です。 |
User-Password Format 形式 | RADIUSサーバーに問い合わせるパスワードの形式を「固定値」または「ユーザー名」から選択します。デフォルトは「ユーザー名」です。 「固定値」を選択すると、RADIUSサーバーに問い合わせるMACアドレスにかかわらず、「User-Password Format パスワード」にて設定した文字列をパスワードに使用します。 「ユーザー名」を選択すると、RADIUSサーバーに問い合わせる際、ユーザー名と同じフォーマットのMACアドレスをパスワードとして使用します。 |
User-Password Format パスワード | 「User-Password Format 形式」を「固定値」に設定した場合に、RADIUSサーバーに送信する際のパスワードを設定します。 |
User-Name | ユーザー名 | MACアドレス。英数小文字、2桁ハイフン区切り(例:ab-cd-ef-12-34-56) |
User-Password | パスワード | ユーザー名と同じ(例:ab-cd-ef-12-34-56) |
RADIUSクライアントのIPアドレス | 無線APのIPアドレス (例)192.168.1.230 |
シークレット | 無線APがRADIUSサーバーを認証するためのパスワード (例)"himitsu" |
Note認証処理は無線APが行いますので、RADIUSサーバーに対して、認証を行うすべての無線APをRADIUSクライアントとして登録する必要があります。
NoteWeb認証またはMACアドレス認証とWPA Enterprise認証を併用した場合は、「MACアドレス認証」→「WPA Enterprise認証」→「Web認証」の順で認証処理が行われます。
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