[index] AT-Vista Manager EX(Windows版) ベースリファレンスマニュアル 3.12.2
本ページでの名称 | MACベース認証での役割 | RADIUSでの役割 | 説明 |
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認証サーバー | 認証サーバー | RADIUSサーバー | エンドポイントのMACアドレスをデータベースで管理し、通信の可否の判断を行うサーバーです。本機能では、認証サーバーとしてローカルRADIUSサーバー機能を使用します。 |
クライアント | Authenticator | RADIUSクライアント(NAS) | エンドポイントを接続するインターフェースを持ち、RADIUSサーバーに対してユーザーやデバイスの認証情報を照会する機器を指します。 RADIUSでは、クライアントまたはNAS(ネットワークアクセスサーバー)と呼びます。これは一般にネットワーク接続ストレージ(NAS)と呼ばれる機器とは異なり、ネットワーク接続ストレージの他、無線APやスイッチなど、様々なデバイスを含みます。 IESでは、AMF Plusスイッチ/ルーターやAT-TQRシリーズ無線AP(アクセスポイント)がクライアントとして認証の要求を行います。 |
エンドポイント | Supplicant | RADIUSユーザー | 通信を行うデバイスです。 |
デバイス | 設定例におけるIPアドレス |
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認証サーバー | 10.0.0.1 |
クライアント | 10.0.0.2 |
AVM EX | 10.0.0.254 |
radius-server local server enable auth-mac-promiscuous nas 10.0.0.2 key himitsu !
service stoat stoat collector enable stoat collector key segreto
radius-server host 10.0.0.1 key himitsu ! aaa authentication auth-mac default group radius
service stoat stoat discovery dot1x stoat destination 10.0.0.1 key segreto exit
auth radius send service-type radius dynamic-authorization-client 10.0.0.254 key Geheimnis
interface port1.0.3-1.0.8 auth-mac enable exitここではポート1.0.3~1.0.8を例にしています。
NoteMACベース認証機能をトランクグループ上(saX、poXインターフェース)で使用することはできません。また、ルーターではLANポートのみを使用できます。
log date-format iso log host 10.0.0.254 log host 10.0.0.254 level informational program 802.1x
radius-server host 10.0.0.1 key himitsu
service stoat stoat discovery dot1x stoat discovery wireless stoat destination 10.0.0.1 key segreto exit
wireless network 1 mac-auth radius auth group radius mac-auth radius send service-type mac-auth radius dynamic-authorization-client 10.0.0.254 key Geheimnis unassociated-client-list acquire exit network 17 mac-auth radius auth group radius mac-auth radius send service-type mac-auth radius dynamic-authorization-client 10.0.0.254 key Geheimnis unassociated-client-list acquire exit exit
ip radius source-interface br1
Noteip radius source-interfaceコマンドで指定するインターフェースには、RADIUSサーバーにてnasコマンドで指定したIPアドレスを持つインターフェースを指定してください。
log date-format iso log host 10.0.0.254 log host 10.0.0.254 level informational program 802.1x
Noteエンドポイントが接続・切断する際に出力されるsyslogメッセージは、クライアントとなるデバイスがスイッチかAT-TQRシリーズ無線APかによって異なります。
■ スイッチの場合
次の3種類のsyslogメッセージが出力されます。
RADIUSユーザー名はエンドポイントMACアドレスと同一のMACアドレスです(設定により書式が異なることがあります)。
- MACベース認証成功ログ
MAC Authentication successful for [RADIUSユーザー名]@[エンドポイントMACアドレス] on [スイッチポート番号](例)
MAC Authentication successful for 00-00-53-00-5e-00@0000.5300.5e00 on port1.0.2- MACベース認証失敗ログ
MAC Authentication failed for [RADIUSユーザー名]@[エンドポイントMACアドレス] on [スイッチポート番号](例)
MAC Authentication failed for 00-00-53-00-5e-00@0000.5300.5e00 on port1.0.2- デバイス切断イベントログ
Supplicant [RADIUSユーザー名] has been disconnected by DM from [AVM EXのIPアドレス](例)
Supplicant 00-00-53-00-5e-00 has been disconnected by DM from 192.198.1.250
■ AT-TQRシリーズ無線APの場合
次の2種類のsyslogメッセージが出力されます。
- 接続ログ
vap[接続無線バンド].[VAP番号]: STA [エンドポイントMACアドレス] associated with BSSID [接続先無線APのBSSID] ([接続先無線APのSSID]) RSSI [RSSI値](例)
vap1.0: STA 00:00:53:00:5e:80 associated with BSSID 00:00:53:00:5e:20 (FreeForAll) RSSI -28- 切断ログ
vap[接続無線バンド].[VAP番号]: STA [エンドポイントMACアドレス] disassociated from BSSID [接続先無線APのBSSID] ([接続先無線APのSSID]) reason [reason値](例)
vap1.0: STA 00:00:53:00:5e:80 disassociated from BSSID 00:00:53:00:5e:20 (FreeForAll) reason 1
行 | MACアドレス | RADIUSユーザー名 | 状態 | 認証 | 表される状態 |
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1行目 | (MACアドレス) | (MACアドレス) | 許可 | 認証済み | ポートまたは無線インターフェースに接続中で、許可ユーザーとしてMACアドレスが登録されており、認証に成功した、通信可能なエンドポイント |
2行目 | (MACアドレス) | (MACアドレス) | 拒否 | ポートまたは無線インターフェースに接続中で、拒否ユーザーとしてMACアドレスが登録されており、認証に失敗した、通信不能なエンドポイント | |
3行目 | (MACアドレス) | - | 未決定 | 認証済み | ポートまたは無線インターフェースに接続中で、許可ユーザーとしてMACアドレスが登録されておらず、MACベース認証のプロミスキャスモードによって認証に成功した、通信可能なエンドポイント |
4行目 | (MACアドレス) | - | 未決定 | ポートまたは無線インターフェースに接続中で、許可ユーザーとしてMACアドレスが登録されておらず、認証されていない、通信不能なエンドポイント | |
5行目 | - | (MACアドレス) | 許可 | 許可ユーザーとしてMACアドレスが登録されているが、ポートまたは無線インターフェースへの接続は未確認のデバイス 未接続の登録済みエンドポイントである場合の他、MACベース認証以外の無線APのMACアドレス認証などで使用するRADIUSユーザーの可能性がありますが、この一覧では接続中か否かは不明です。 プラグインなどによって検出されている場合は、「IPアドレス」列などに情報が表示されることもあります。 |
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6行目 | - | (MACアドレス) | 拒否 | 拒否ユーザーとしてMACアドレスが登録されているが、ポートまたは無線インターフェースへの接続は未確認のデバイス 未接続の登録済みエンドポイントである場合の他、MACベース認証以外の無線APのMACアドレス認証などで使用するRADIUSユーザーの可能性があります。 |
NoteAT-TQRシリーズ無線APでIESを使用する際、無線APのローミング通知を有効に設定した場合も、無線クライアントのローミングがAVM EXに反映されるまで最大5分程度かかることがあります。
Noteデバイスの通信を拒否した際、一時的にデバイスが重複して表示されることがありますが、Webブラウザーの再読み込みまたはエンドポイント一覧の更新の際に正しい表示になります。
NoteAVM EXとクライアントに設定された共有パスワードが一致しない場合、CoAメッセージが破棄され、認証の即時解除が行われない場合があります。
この場合は、クライアントに設定された再認証間隔が経過するまで通信は許可されたままとなります。
Noteアクションを実行すると、RADIUSサーバーグループに所属するAMFデバイスにRADIUSユーザーが登録されます。この情報はランニングコンフィグ(動作時コンフィグ)に記録されます。作業後はこれらのデバイスに対し、CLIまたは「資産管理」画面のデバイス一覧にて、ランニングコンフィグをスタートアップコンフィグに保存する必要があります。
Noteデバイスの拒否/許可の実行結果はエンドポイント一覧には直ちに反映されません。認証サーバー上のデータベースが更新されたあとで、手動でWebブラウザーを更新した際、または、一覧の自動更新の際に反映されます。