各種操作 / その他の設定 / Microsoft Intune 監視デバイスのセキュリティーメッセージの表示
Microsoft Intune(以下、Intune)は、デバイスに関するセキュリティー警告など、追加の有用な情報を提供できるツールです。
AVM EXとIntuneを連携することで、Intuneの管理下のデバイスに対しセキュリティー警告が発報されたときに、ネットワークマップにアラームバッジを表示したり、イベントログを出力したりできます。
本ページでは、Intuneからの通知をAVM EXで受信するにあたって必要な、Intuneとの連携方法を解説します。
Intuneプラグインのアラームを発生させる場合は、IntuneクライアントでMicrosoft DefenderやAzure Event Hubsなど、Intuneに必要なアプリケーションを有効にする必要があります。
対応アプリケーションはIntuneのマニュアルを参照してください。
必要なもの
必要なアカウントとライセンス
Microsoftのサービスを使用するうえで、次のアカウントおよびライセンスが必要です。
各種サービスの関連付けやIntuneでのデバイス管理については、Microsoftのドキュメントを参照してください。
■ アカウント
■ ライセンス
Microsoft Defender for Endpoint P2
Microsoft Entra ID ガバナンス
Microsoft Intune Plan 1
Office 365 E5
プラグイン登録に必要な情報
Intuneの連携には、次の情報が必要です。
いずれもMicrosoft社のAzure portalから確認できます。
クライアントID:
アプリケーションがMicrosoft Intuneにアクセスするために使用される識別子で、アプリケーションの登録時に一意に決定されます。
Microsoft Entra ID 概要 > アプリの登録 > アプリケーション > 概要 画面に表示される「アプリケーション (クライアント) ID」を指します。
クライアントシークレット:
アプリケーションがIntuneサービスにアクセスするために使用される秘密の文字列です。
Microsoft Entra ID 概要 > アプリの登録 > アプリケーション > 証明書とシークレット 画面にて生成する「値」列の文字列です。
クライアントシークレットは、Azure portalにて「クライアント シークレットの追加」を行った直後しか表示されません。生成後速やかにコピーし、手元のファイルに控えておく必要があります。
テナントID:
Microsoft Entraのテナントの一意な識別子で、テナントの作成の際に、組織のMicrosoft Entra IDの登録時に一意に決定されます。
Microsoft Entra ID 概要 > アプリの登録 > アプリケーション > 概要 画面に表示される「ディレクトリ (テナント) ID」にて確認できます。
準備
Microsoft Entra ID側
AVM EXのIntuneプラグインとの通信のためには、Azure portalにて、Intune側のAPIエンドポイントと通信するアプリケーションとしてAVM EXのIntuneプラグインを登録する必要があります。
Azure portal(https://portal.azure.com)にアクセスします。
Azureサービスから「Microsoft Entra ID」をクリックし、Microsoft Entra IDの概要画面に移動します。
左側のメニューで「アプリの登録」をクリックし、アプリの登録画面を表示します。
「新規登録」をクリックし、アプリを登録します。
アプリケーションの登録画面にて、名前を任意に設定し、「登録」ボタンをクリックします。リダイレクト URIは省略してかまいません。
登録されたアプリケーションの基本欄から、次の情報をテキストファイルなどに控えます。
アプリケーション (クライアント) ID
ディレクトリ (テナント) ID
左側のメニューから、「証明書とシークレット」をクリックします。
クライアントシークレットを生成します。
「クライアント シークレット」タブにて、「新しいクライアント シークレット」をクリックします。
「クライアント シークレットの追加」サイドパネルにて、任意の説明と有効期間を設定し、「追加」ボタンをクリックします。
生成されたクライアントシークレットをテキストファイルに控えます。
「値」列に表示される文字列を、Intuneプラグインの登録の際に用います。
クライアントシークレットは、Azure portalにて「クライアント シークレットの追加」を行った直後しか表示されません。生成後速やかにコピーし、手元のテキストファイルなどに控えておく必要があります。
以上でIntuneプラグインのアプリケーション登録と、プラグイン登録に必要な情報の収集が完了しました。
AT-Vista Manager EX側
Intuneプラグインの登録
IntuneプラグインはAVM EXに内蔵されています。プラグインライセンスを追加購入したり、別途プラグインをインストールしたりすることなくご利用いただけます。
メインメニューから「システム管理」を選択します。
コンテンツ欄左側の一覧から「プラグイン」を選択します。
プラグイン管理画面下部のプラグイン一覧から、右上の「プラグインを追加」ボタンをクリックします。
サーバー URLに、AVM EXに内蔵のIntuneプラグインに対応したURLを入力し、「プラグインを登録」ボタンをクリックします。
https://(AVM EXのIPアドレス):19443
内蔵のIntuneプラグインのプラグイン証明書フィンガープリントが表示されます。
「フィンガープリントの一致を確認」ボタンをクリックします。
Intune セットアップ情報を入力する画面に切り替わります。
別途、Microsoft Entra 管理センターにて設定したクライアントID、クライアントシークレット、テナントIDを入力して、「保存」ボタンをクリックします。
プラグインの連携が成功すると、プラグイン一覧に「Intune」プラグインが追加されます。
Intuneプラグインの追加後は、ネットワークマップにてトポロジー更新が必要です。
以後、Intuneで検出されたデバイスは、ネットワークマップや状態監視画面で確認できるようになります。
Intuneで検出されたデバイスのステータスは反映されません。常にオンラインとして表示されます。
AVM EXで既に表示されているデバイスに関する情報をIntuneが検出した場合、デバイスのMACアドレスが一致すれば、既存のデバイスとマージされて表示されます。
セキュリティー警告やデバイスに関するその他の新しい情報の更新は5分間隔で行われます。