各種操作 / AMFネットワークの管理 / AMFエリアのトラフィックマップの表示
ここでは、AMFネットワーク内のトラフィックをグラフィカルに表示する、トラフィックマップについて説明します。
トラフィックマップの表示
AMFネットワークのノード間のトラフィックを概要表示します。
ポーリングの際、AMFノードのコンフィグには、AMF接続ポートのインターフェースに1つ「rmon collection history」が設定されます。
本設定はトラフィック情報を収集するためのものですので、無効にしないでください。
トラフィックマップはRMONによりAMFネットワーク全体の情報を収集してマップ上に表示しているのに対し、アドバンストトラフィックモニタリングはsFlowを設定したポート上の情報のみを収集/統計しています。
そのため、アドバンストトラフィックモニタリングとトラフィックマップの情報が一致していないように見えることがあります。
- メインメニューから「ネットワークマップ」をクリックして、ネットワークマップを表示します。
- コンテンツ欄上部のモードメニューから「トラフィック」を選択し、トラフィックマップを表示します。

AMFノード間のトラフィックの速度・使用率をトポロジーマップ上の接続線の太さ・色で示します。また、トラフィックマップではトランクグループの状態も表されます。
- 速度
リンクの速度を接続線の太さで示します。10/100Mbps、1Gbps、10Gbps、40Gbps、100Gbpsの5段階で表します。
接続線の太さと速度の対応は、コンテンツ欄左下のヒントボタンをクリックして表示されるトラフィック表示例で確認できます。

- 使用率
リンクの使用率を接続線の色で示します。0~25%(水色)、25~50%(緑色)、50~75%(黄色)、75~100%(赤色)の4段階で表します。
接続線は間で2つに分かれており、矢印の方向がトラフィックの向きを表します。
また、コンテンツ欄左側にサイドパネルが表示され、履歴表示期間の設定、トラフィックの使用率によるフィルター表示、RMONによるリンク使用率監視や、sFlowによるポート単位の詳細なアドバンストトラフィックモニタリングが行えます。

ネットワークトラフィックの履歴表示
サイドパネル上部のネットワークトラフィック履歴欄の、指定した期間のトラフィック状況の推移をトポロジーマップに反映して確認できます。
期間は10分前、1時間前、12時間前、24時間前から現在まで、または、カスタムを選択して1週間前から任意の時点までを指定できます。
再生ボタンでトラフィックの変化を自動で反映できるほか、スライダーで指定期間の途中の時点でのトラフィック状況を閲覧することもできます。
トラフィックのフィルター表示
トラフィックの使用率によって、トラフィックマップの表示をフィルタリングすることができます。
ネットワークトラフィックモニターのサイドパネルにて、水色(0~25%)、緑色(25~50%)、黄色(50~75%)、赤色(75~100%)の凡例の下のチェックをクリックすると、該当の使用率帯の接続線の表示・非表示が切り替わります。
リンク使用率グラフの表示
ノードの接続線をクリックすると、サイドパネルのトラフィックモニタリング欄にノード間のリンク使用率グラフが小さく表示されます。グラフをクリックすると、画面中央にリンク使用率グラフを拡大したダイアログが表示されます。
グラフには、それぞれのAMFノードからの送信トラフィックの使用率が上下に表示されます。
また、ダイアログ上のグラフ内にマウスポインターを置くと、該当時点での各AMFノードからの送信トラフィックのリンク使用率をポップアップ表示します。

アドバンストトラフィックモニタリング
AMF機器に対してsFlowの設定を行ったり、sFlowに基づいたデバイスのポートごとのトラフィック使用率を表示したりすることができます。
トラフィックマップはRMONによりAMFネットワーク全体の情報を収集してマップ上に表示しているのに対し、アドバンストトラフィックモニタリングはsFlowを設定したポート上の情報のみを収集/統計しています。
そのため、アドバンストトラフィックモニタリングとトラフィックマップの情報が一致していないように見えることがあります。
sFlowポートの有効化/無効化の設定を変更した場合は、別途、該当のAMFノードのCLI接続画面、または、「資産管理」画面から、起動時コンフィグ(スタートアップコンフィグ)への保存が必要です。
sFlowを有効にするとCPU使用率が高くなります。本製品でお使いの機能、ネットワークのトラフィック量などの条件により、CPU使用率が100%となる場合があります。本機能をご使用の際は、必要に応じて、CPUリソースを増やすか、または、AMFノード側のsFlowのサンプリングレートを下げてください。
「AT-Vista Manager EX インストールガイド」の「動作環境」に記載の最低限のシステムで本機能を使用した場合、同時監視可能ポート数のおおよその目安は1Gbpsポート×4ポート程度(AWCプラグインをご使用の場合は2ポート程度)までとなります。
sFlow設定、および、sFlowにより取得されたトラフィック使用率の履歴はバックアップファイルに保存されません。
AT-ARルーターシリーズ製品でアドバンストトラフィックモニタリングを有効にすると、DPI(ディープパケットインスペクション)機能が有効になります。ルーター側で以下の機能をご使用の場合、ルーター側の設定変更、追加が必要な場合があります。
詳細についてはルーター製品のコマンドリファレンスをご参照ください。
・UTM / アプリケーションコントロール(DPI)
・UTM / ファイアウォール
・UTM / NAT
・トラフィック制御 / Quality of Service
・トラフィック制御 / ポリシーベースルーティング
AT-AR2010V、AT-AR2050Vでアドバンストトラフィックモニタリングを有効にする場合は該当機器のファームウェアバージョンを5.4.9-1.x以前にしてください。
AT-AR2010V、AT-AR2050Vにおいてファームウェアバージョン 5.4.9-2.x以降でアドバンストトラフィックモニタリングを有効にすることは未サポートとなります。
トラフィックマップ上のノード状態の確認
トラフィックマップのAMFノードアイコンの右上には、sFlowエージェントの設定状況を示すアイコンが表示されます。
- 緑色
AVM EXにより、該当のAMFノードのいずれかのポートに対してsFlowの設定が適切に行われています。
- 灰色
該当のAMFノードには、既にほかのsFlowコレクターによるサンプリングが設定されています。
- なし
該当のAMFノードには、sFlowによるサンプリングは設定されていません。
AMFノードのモニター情報の閲覧
- トラフィックマップから、対象AMFノードのノードアイコンをクリックします。
該当のAMFノードに関するサンプルが存在する場合は、サイドパネルには「直近1時間のトップ5プロトコル」、「使用率」、「トップ5トーカー」のグラフが表示されます。
sFlowエージェントから収集したサンプルに基づきます。sFlowによるモニター対象として設定されていないポートは表示されません。

- 直近1時間のトップ5プロトコル
該当AMFノード上でサンプリングされたトラフィックのうち、直近の1時間でトラフィック量の大きいプロトコルの上位5つを円グラフとして表示します。
円グラフの色分けされた各エリアにマウスポインターを置くと、プロトコル名、トラフィック量、全トラフィック量に占める該当プロトコルの割合をポップアップ表示します。
- 使用率
該当AMFノードでサンプリングされたインターフェースの使用率を扇形の帯グラフで表示します。
- トップ5トーカー
該当AMFノードでサンプリングされたポートを通過するトーカー(送信元・宛先アドレスの組み合わせ)のうち、トラフィック量の大きい上位5つまでを表示します。
送信元アドレス、宛先アドレスの間に、トラフィック量と、最もトラフィック量の大きいトーカーに対する該当トーカーのトラフィック量の比率を帯グラフで表します。
- いずれかのグラフをクリックすると、該当の情報がダイアログに拡大表示されます。
- 直近1時間のトップ5プロトコル
該当AMFノード上でサンプリングされたトラフィックのうち、トラフィック量の大きいプロトコルの上位5つを円グラフとして表示します。

ダイアログ左上のドロップダウンメニューから、グラフ表示するポート、集計期間を指定できます。
- 対象のポートには、sFlowによるモニター対象として設定されている各ポート、または、「すべてのポート」が指定できます。「すべてのポート」を選択すると、sFlowによるモニター対象として設定されているすべてのポートのトラフィックを合計して、トラフィック量の大きい上位5プロトコルがグラフ表示されます。
デフォルトは「すべてのポート」です。
- 集計期間は、直近1時間、24時間、7日から選択できます。
デフォルトは「直近1時間」です。
また、ダイアログ右上の「CSV 出力」ボタンをクリックすると、更新間隔の選択に応じたプロトコルの集計をCSV形式のファイルに出力できます。
円グラフの色分けされた各エリアにマウスポインターを置くと、プロトコル名、トラフィック量、全トラフィック量に占める該当プロトコルの割合をポップアップ表示します。
- 使用率
該当AMFノードでサンプリングされたインターフェースごとの使用率を折れ線グラフで表示します。

ダイアログ左上のドロップダウンメニューから、グラフの更新間隔を直近15分、直近1時間、4時間、12時間、24時間、3日、7日から指定できます。
デフォルトは「直近15分」です。
また、ダイアログ右上の「CSV 出力」ボタンをクリックすると、更新間隔の選択に応じた使用率の集計をCSV形式のファイルに出力できます。
- トップ5トーカー
該当AMFノードでサンプリングされたポートを通過するトーカー(送信元・宛先アドレスの組み合わせ)のうち、トラフィック量の大きい上位5つまでを表示します。

送信元アドレス、宛先アドレスの間に、トラフィック量と、最もトラフィック量の大きいトーカーに対する該当トーカーのトラフィック量の比率を積層帯グラフで表します。
ダイアログ左上のドロップダウンメニューから、グラフ表示するポート、集計期間を指定できます。
- 対象のポートには、sFlowによるモニター対象として設定されている各ポート、または、「すべてのポート」が指定できます。「すべてのポート」を選択すると、sFlowによるモニター対象として設定されているすべてのポートのトラフィックを合計して、トラフィック量の大きい上位5プロトコルがグラフ表示されます。
デフォルトは「すべてのポート」です。
- 集計期間は、直近15分、直近1時間、4時間、12時間、24時間、3日、7日から指定できます。
デフォルトは「直近15分」です。
また、ダイアログ右上の「CSV 出力」ボタンをクリックすると、更新間隔の選択に応じた使用率の集計をCSV形式のファイルに出力できます。
サンプリング対象の選択
AMFノードのsFlowエージェントを設定します。
Web設定画面から、個別のAMFノードに対して、sFlowによるモニター対象とするポートを選択することができます。
sFlowを有効にするとCPU使用率が高くなります。本製品でお使いの機能、ネットワークのトラフィック量などの条件により、CPU使用率が100%となる場合があります。本機能をご使用の際は、必要に応じて、CPUリソースを増やすか、または、AMFノード側のsFlowのサンプリングレートを下げてください。
「AT-Vista Manager EX インストールガイド」の「動作環境」に記載の最低限のシステムで本機能を使用した場合、同時監視可能ポート数のおおよその目安は1Gbpsポート×4ポート程度(AWCプラグインをご使用の場合は2ポート程度)までとなります。

- トラフィックマップから、対象AMFノードのノードアイコンをクリックします。
- サイドパネル左上の「構成」ボタンをクリックします。
「sFlowポートの有効化/無効化」サイドパネルが表示されます。
sFlowによるサンプリング設定の状態が、ポートごとのアイコンの色で表示されます。緑色は有効、灰色は無効を意味します。
- サイドパネルのポート一覧から、sFlowによるモニター対象とするポートのアイコンをクリックし、緑色(有効)にします。
同じトランクグループに所属するポートはすべて有効、またはすべて無効に設定してください。
- サイドパネル上部の「更新」ボタンをクリックします。
「更新」ボタンをクリックすると、直ちにAMFノードのランタイムメモリー上の設定(ランニングコンフィグ)に反映されます。
別途、該当のAMFノードのCLI接続画面、または、「資産管理」画面から、起動時コンフィグ(スタートアップコンフィグ)への保存が必要です。
各ポートのsFlow設定(サンプリングレート、ポーリング間隔)は自動的に設定されます。
sFlow関連の機能が未設定のAMFノードの場合、AMFノードのsFlowエージェントのIPアドレスにはAMFノードの管理用IPアドレスが、sFlowコレクターのIPアドレスにはAVM EXのIPアドレスが設定されます。
また、既にほかのsFlowコレクターによるサンプリングが設定されている場合は、AVM EXのIPアドレスでsFlowコレクターのIPアドレス設定を上書きします。
すべてのポートのサンプリングを無効(灰色)にして「更新」ボタンをクリックすると、AMFノード上のsFlow設定が消去されます。
プロトコルマップ
トラフィックマップ サイドパネル上部の「プロトコル」タブをクリックすると、プロトコルマップ表示に切り替えることができます。

サイドパネルに一覧表示されたプロトコルからいずれかを選択すると、該当プロトコルのトラフィックがトラフィックマップに表示されます。
AMFノードの接続線は間で2つに分かれており、矢印の方向がトラフィックの向きを表します。接続線の上にマウスポインターを合わせると、該当プロトコルのトラフィック量が表示されます。
また、AMFノードから接続された非AMFノードに送信されるトラフィック量は、AMFノードアイコンのノード名の下に表示されます。
サイドパネル上部のプロトコルトラフィック履歴欄では、ネットワークトラフィック表示と同様、該当プロトコルの過去の一定期間内のトラフィック状況を表示できます。過去のトラフィックは1週間前までさかのぼることができます。
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