クイックツアー / セル型無線ネットワークの設定 / AWC機能の設定
ここでは、管理グループに対してAWC(Autonomous Wave Control)機能によるチャンネル・送信出力の自動調整を定期的に実行するように設定する手順について説明します。
AWCの計算は、AWCプラグインの起動直後から1時間後に行われ、2回目以降の計算はその前の計算が完了してから1時間後に開始されます。
AWC機能に関する詳細については、「各種操作」/「AWC機能」/「AWC機能の使用」をご覧ください。
AWCの計算および適用は管理グループ単位で行われます。管理下APが他の管理グループで管理されている無線APを検知した場合も、電波干渉として計算されます。
AWC計算結果の適用により無線APのチャンネルが変更される場合、また、AT-TQ5403/AT-TQm5403では無線APの送信出力が変更される場合は、無線APに接続している無線クライアントは切断されます。
※AT-TQ5403/AT-TQm5403以外の無線APでは、送信出力のみが変更される場合は、無線APに接続している無線クライアントは切断されません。
AWC計算結果は自動的には適用されず、AWC計算結果を定期的に適用する設定を行う必要があります。設定方法には「スケジュールの登録」と「即時適用設定」の2通りの方法があります。今回は、スケジュールによる定期的な計算結果反映を行います。
AWC計算結果の「即時適用」を有効にすると、計算結果が算出されたタイミング(約1時間間隔)で無線APにその結果が即時適用されるようになります。
AWC計算結果の「即時適用」の設定については「各種操作」/「AWC機能」/「AWC設定の編集」をご覧ください。
なお、「AWC計算結果の即時適用」を有効にする場合、最新の計算結果が適用されたあとに過去の計算結果が再度適用されることを防ぐため、管理グループに対する「AWC計算結果適用」のスケジュールを「無効」に設定することを推奨します。
- AWCプラグインメニューから「無線メンテナンス」→「スケジュール登録」をクリックし、スケジュール一覧を表示します。

- 画面右上の「新規作成」ボタンをクリックします。
「オペレーションのスケジュール登録」ダイアログが表示されます。

- 「オペレーション名」を入力します。
今回は、「6F AWC計算適用」と入力します。
- 「コメント」を入力します。
今回は、空欄のままにします。
- 「コメント」の下の「有効」「無効」から、「有効」を選択します。
これにより、本スケジュールの実行・適用を行うかどうかを切り替えることができます。
- 「実行タイミング」を選択します。
実行タイミングは、「1回」、「毎日」、「毎週」、「毎月」から選択できます。
今回は、「毎日」を選択します。
- 「開始」をクリックし、スケジュールの開始日時を設定します。
- 「開始」をクリックすると、カレンダーと時刻帯がポップアップ表示されます。計算結果の適用を開始する日時をクリックし、選択します。
- 「開始」のテキストフィールドに日時を直接入力することもできます(YYYY-MM-DD hh:mm:ss形式)。
- また、「実行タイミング」に「毎週」を選択している場合は上記の開始日時以降のどの曜日にスケジュールを実行するか、「毎月」を設定している場合は、上記の開始日時以降のどの月・日・曜日にスケジュールを実行するか、設定項目が追加されます。
今回は、「2020-03-24 15:00:00」に設定します。
- 「オペレーションのタイプ」を選択します。
オペレーションのタイプは、「設定適用」、「ファームウェア更新」、「AWC計算結果適用」から選択できます。
今回は、「AWC計算結果適用」を選択します。
- 「管理グループ」を選択します。
今回は、「6Fグループ」を選択します。
- 「オペレーションのタイプ」に応じた追加項目を設定します。
追加項目の詳細については、「各種操作」/「その他の設定」/「スケジュールの登録、編集、削除」をご覧ください。
今回は、「AWC計算結果適用」の追加項目、「使用するAWC計算結果の算出時刻」を「03:00」に設定します。

- 「追加」ボタンをクリックします。
作成したスケジュール「6F AWC計算適用」がスケジュール一覧に追加されます。

スケジュールを登録すると、「実行タイミング」で指定したタイミングにおいて無線APに適用されるようになり、AWCプラグインは管理グループに所属する無線APに設定したタイミングで最適なチャンネル・送信出力を適用するようになります。適用される計算結果は「使用するAWC計算結果の算出時刻」で指定した時刻付近で計算されたものになります。
AWCプラグインが適用するAWC計算結果は、スケジュールの実行日時から遡って24時間以内の算出時刻と合致する日時を起点に決定します。
算出時刻と合致する日時から、その2時間前までに存在するAWC計算結果のうち、一番算出時刻に近い日時のAWC計算結果を適用します。
(例)
以下の設定でAWC計算結果適用のスケジュール登録を行ったものとします。
・使用するAWC計算結果の算出時刻:15:00
・実行タイミング:毎日
・開始:2017-04-01 03:00:00
この場合、2017/4/1 3:00のスケジュール実行時は、
2017/3/31 13:00 ~ 2017/3/31 15:00
の範囲内で算出時刻(15:00)に一番近い日時のAWC計算結果が適用されます。
もし、2017/3/31のAWC計算結果が以下のように存在する場合は、
・・・ 13:40, 14:40, 15:40, ・・・
2017/3/31 14:40のAWC計算結果が適用されます。
適用結果は無線APの現在のチャンネル・送信出力とログにより確認ができます。
■ 注意事項
AWC計算結果の適用時、下記の場合において、AWC計算の適用は正しく行われません。
- 無線APに適用されている「AP共通設定」、「個別設定」とAWCの計算が実行されたときにAWCプラグイン上で無線APに設定している「AP共通設定」、「個別設定」が異なる場合
- AP共通設定(設定タイプ「Dual[11ax]」「Tri[11ac Wave2]」「Tri[11ac Wave2] with External Antenna」「Dual[11ac Wave2]」)にて「近隣AP検出」を無効に設定している場合
- AWC設定にて、管理グループのAWC設定に対して「近隣管理AP検出」を無効に設定している場合
- AWCの計算時に管理されていた無線APが管理外になっていた場合
- 何らかの理由により無線APに対し、適用が失敗した場合
この場合、適用が失敗した段階で、無線APに対するAWC計算結果の適用は途中で終了します。
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