[index] AWCプラグイン(Windows版) リファレンスマニュアル 3.6.0
セル型無線ネットワークを構成するAP共通設定を作成します。
スマートコネクトでは、AP共通設定にて無線APの全般的な設定を構成し、SC共通設定でSC管理用SSIDに関する設定のみを構成します。無線APを管理する際は、必ずAP共通設定の適用が必要となります。
AP共通設定とSC共通設定を適用する場合は、SC共通設定による構成が優先され、本体のコンフィグを上書きします。AP共通設定にのみ含まれる設定項目は、AP共通設定の設定内容がそのまま反映されます。
AWC-SCを設定した無線バンドでは、クライアントサービス用VAPは作成できません。
今回のネットワークでは、無線2でスマートコネクトに不可欠なVAP(SC管理用SSID、工場出荷状態AP待機用SSID)を、無線1で一般のクライアントサービスのためのセル型VAPを運用するため、AP共通設定にて、無線APの基本設定とともに、無線1の無線設定やセル型VAPに関する設定を定義します。
また、無線2に関しても、SC共通設定で定義されない無線設定の各項目(特にAWC-SCとの併用ができないバンドステアリング、近隣AP検出など)を、AP共通設定にて定義します。
実際に、AT-TQ5403で使用するAP共通設定を作成します。
Note事前に無線APのWeb設定画面から管理用アカウントの設定を変更したうえでAWCプラグインの管理下に登録することもできます。
Note管理下APに対して共通設定と個別設定の両方でログインユーザー名とログインパスワードを設定している場合、個別設定での指定が反映されます。
LAN 2 ポート |
無効 |
AT-TQ5403/AT-TQm5403のLAN1/PoEポート、LAN2ポートのリンクアグリゲーションまたはカスケード設定を行います。
NoteAWC-SCでは、リンクアグリゲーションとの併用は未サポートです。 |
無線送信 | 有効 | 有効 | 無効 | 選択した周波数帯の無線電波を送受信するか否かを設定します。 |
モード | b/g/n | a/n/ac | サポートするモード(通信プロトコル)です。 | |
使用帯域幅 | 40MHz | 40MHz | 使用する帯域幅です。IEEE 802.11ac、IEEE 802.11nでは、隣接する2つまたは4つのチャンネルを合わせ、40MHzまたは80MHz帯域幅のチャンネルとして使用できます。 無線2の使用帯域幅設定はSC共通設定で指定された値で上書きされるためデフォルトの「20MHz」のままでも構いません。 |
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使用条件 | 常時 | 常時 | 無線機能を常に使用する場合は「常時」、緊急モードが有効のときのみ使用する場合は「緊急モードのみ」を指定します。 緊急モードについては、「緊急モードの有効化」をご覧ください。 |
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無線クライアント間の通信遮断 | 無効 | 無効 | 同一のバーチャルアクセスポイント(VAP)に接続している無線クライアント同士の通信を許可するか否かを指定します。 | |
エアタイムフェアネス | 無効 | 無効 | 通信スピードにかかわらず接続されているすべてのクライアントに同じ通信時間(エアタイム)を提供するか否かを指定します。 | |
自動チャンネル選択 | すべて | すべて | 無線通信で使用するチャンネルを指定します。デフォルトはすべてが選択されています。 | |
最大クライアント接続数 | 200 | 200 | 接続可能なクライアント数を設定します。 | |
固定レート | 11 Mbps | 6 Mbps | IEEE 802.3マルチキャスト・ブロードキャストの固定送信レート(通信速度)を指定します。 | |
レガシーレートセット | すべて | すべて | 通信プロトコルがIEEE 802.11b/g、IEEE 802.11aの場合のサポートさせたいレートを選択します。 | |
RTSしきい値 | 2347 | 2347 | IEEE 802.11b、g、aによる通信において、送信しようとしているパケットがこのサイズよりも大きな場合に、パケットの送信前にRTS(送信要求)パケットを送信します。 デフォルトの「2347」に設定すると、RTSパケットを送信しません。 |
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バンドステアリング |
無効 |
無効 |
2.4GHz・5GHz帯の両方をサポートしている無線クライアントに対して、5GHz帯への接続を優先するよう促し、2.4GHz帯の混雑緩和を試みる、バンドステアリングの有効、無効を選択します。Noteチャンネルブランケットまたはスマートコネクトを使用する場合は、バンドステアリングは併用できません。 |
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Wi-Fiマルチメディア (WMM) |
有効 |
有効 |
Wi-Fiマルチメディア(WMM)の有効、無効を選択します。 Wi-Fiマルチメディアを有効にすると、アクセスポイントのビーコンにWMM情報を含めます。これにより、映像、音声などのストリーミングやVoIP通信のフレーム送信間隔を短くし、通信品質を保つことができます。 |
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APSD |
有効 |
有効 |
APSD(Automatic Power Save Delivery)の有効、無効を選択します。 APSDを有効にすると、モバイル端末(VoIP)の消費電力を抑え、通話時間を延ばすことができます。モバイル端末側でもAPSD(U-APSD)に対応している必要があります。 |
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近隣AP検出 |
有効 |
無効 |
該当の無線バンドにおける近隣APの検出の有効、無効を選択します。 近隣AP検出を有効にすると、近くで同じ無線バンドを使用しているAWCプラグイン管理下/管理外の無線APの電波を検出し、侵入検知/防御やAWC計算に反映します。 無効に設定すると、これらの機能が正常に動作しない場合があります。 また、AWC-SCを使用する無線バンドでは、近隣AP検出を無効に設定します。 |
NoteAP共通設定上のVAP1のVAPステータスは「無効」に設定することはできませんので、通常はこのままAP共通設定を管理下APに適用してしまうと、デフォルトのSSID「Default-1」がセキュリティー設定なしで公開されてしまいます。
セル型VAPを構築して、スマートコネクトを使用しない無線APと共通のAP共通設定を適用しようとしている場合は、SC共通設定によって上書きされるVAPに対して、セキュリティーを適用したダミーのVAPを作成しておくことをお勧めします。
NoteAWC-SCを使用する無線バンドでは、他のVAPは自動的に無効に設定されます。
VAPステータス | 有効 | VAPの有効、無効を設定します。 |
VLAN ID | 100 | 該当のVAPが使用するVLAN IDを1~4094の数字で入力します。(必須) |
SSID | ForStaff | 該当のVAPが使用するSSID(ネットワーク名)です。 |
ブロードキャスト | 有効 | 該当のVAPでSSID(ネットワーク名)をブロードキャストするか否かです。 |
セキュリティ | WPA Personal | 該当するVAPのセキュリティーです。 |
セキュリティーキー(WPA-PSK) | 5+@f/=0N1y | 暗号キーを設定します。 |
WPAバージョン | WPA2 | 使用するWPA のバージョンです。 |
暗号化プロトコル | CCMP | 使用する暗号化プロトコルです。 |
管理フレーム保護 | 利用可能 | 管理フレームを保護するか否かを指定します。 |
ブロードキャストキー更新間隔 | 0 | VAPに接続している無線クライアントに送信するブロードキャストパケットのキーの更新間隔です。「0」はキーを更新しません。 |
Web認証 | 無効 | 該当のVAPに対してWeb認証を適用するか否かです。 |
MACアクセス制御 | 無効 | 該当のVAPに対してMACアクセス制御を適用する際の方式、または無効を指定します。 |
エリア認証 | 無効 | エリア認証を使用するか否かを設定します。 |
高速ローミング | 無効 | 無線クライアントのローミングを高速に行うか否かの設定を行います。 |
無応答端末切断タイマー | 300 | 無線APに対し通知が行われずにいなくなった無線クライアントを切断するまでの時間を指定します。 |
多重接続要求 | 切断する | 接続状態を保持している端末からの接続要求に対する処理の方法を選択します。 |
ローミング通知 | 無効 | ローミング通知を行うか否かを設定します。 |
DTIM間隔 | 1 | アクセスポイントが送信するビーコンに、DTIM(Delivery Traffic Information Map)を挿入する割合を設定します。 |
Proxy ARP |
無効 |
Note本バージョンでは未サポートです。有効にしないでください。 |
Hotspot 2.0 | 無効 | Passpoint(Hotspot 2.0)機能を使用するか否かを選択します。 |
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