クイックツアー/アプリケーションの設定と起動


設定項目
インターフェースタイプにVirtualを使用してアプリケーションのセグメントを分ける場合
アプリケーションの設定と起動
アプリケーションの停止


ここでは、AT-VST-VRTで使用できるアプリケーションの設定と起動方法、停止方法を説明します。

設定項目

アプリケーションごとに、次の表に示す項目を設定します。

表 1:アプリケーションの設定項目
ストレージサイズ (MB) アプリケーションごとに下記に示す値を設定してください。
・Vista Manager:204800(MB)
・AMF Cloud:32768(MB)
・Wireless Controller:204800(MB)
・Trap Receiver:40960(MB)
・SNMP Plug-in:102400(MB)
詳細設定
メモリー制限 (MB) 通常は設定不要です。無制限(初期値)のままお使いください。
CPUコア制限 (コアインデックス) 通常は設定不要です。無制限(初期値)のままお使いください。
ネットワーク
インターフェースタイプ 通常は「Virtual」をお使いください。

Virtual:外部ネットワークのVLAN ID(必須項目)と、MACアドレス(オプション)を指定します。この場合は、複数のアプリケーションを、同じVLAN IDに所属するネットワークポートで使うことができます。

Physical:アプリケーションをネットワークポートに割り当てます。ホストインターフェースで接続するネットワークポート番号を選択します。
例えば、Vista Manager アプリケーションは「eth2」に接続したネットワークで、AMF Cloud アプリケーションは「eth3」に接続したネットワークで使うなど、セグメントを分けることができます。
DHCPを使用 チェックを付けるとDHCPサーバーが払い出すIPアドレスを使用します。チェックを外すと、IPv4アドレス、ゲートウェイアドレスを固定設定します。
DHCPを使用する場合は、DHCPサーバーからIPアドレスが取得できる環境であることを確認してください。
DNSサーバー 名前解決に使用するDNSサーバーを指定します。固定設定が必要な場合は、右側の下向き矢印をクリックして「+ DNSサーバー追加」をクリックし、DNSサーバーのアドレスを入力してください。

Note
Vista Manager、Wireless Controller、Trap Receiver、SNMP Plug-inにおいて、複数のネットワークインターフェースを作成することは未サポートです。1つのネットワークインターフェースでお使いください。
Note
インターフェースタイプにVirtualを使用し、DHCPを使用しない場合は、アプリケーション設定時にAT-VST-VRT本体のブリッジ(br0)に設定したIPアドレスと同一サブネット内のIPアドレスで、重複しないように設定してください。

例えば、2つのアプリケーション(Vista Manager, Wireless Controller)を使用する場合は、次のように設定します。
・インターフェースタイプ:Virtual
・ネットワークアドレス:192.168.1.0/24
・AT-VST-VRT本体(br0):192.168.1.10/24
・Vista Manager アプリケーション:192.168.1.11/24
・Wireless Controller アプリケーション:192.168.1.12/24

なお、ブリッジ(br0)や各アプリケーションに設定したネットワークとは別に、管理用のネットワークでAT-VST-VRT本体の管理を行いたい場合は、使用していないEthernetインターフェース(eth)をブリッジ(br0)から外し、IPアドレスを設定してください。

例:
・管理用ネットワークアドレス:192.168.2.0/24
・AT-VST-VRT本体(eth1):192.168.2.10/24
 (「ネットワーク基本設定」/「ブリッジング」画面で、「br0」から「eth1」を削除しておく)

以上の設定により、br0(eth2~eth10)は、AT-VST-VRT本体(192.168.1.10)と各アプリケーションにアクセスできます。
また、eth1は、AT-VST-VRT本体(192.168.2.10)だけにアクセスできます。
Note
「イメージ更新チェック間隔」は未サポートです。「無効」のまま変更しないでください。


インターフェースタイプにVirtualを使用してアプリケーションのセグメントを分ける場合

ここでは、eth1ポートを使用して、AMF Cloud アプリケーションを別セグメントで使用する場合を例として、設定方法を簡潔に説明します。

表 2:設定例
AT-VST-VRT 本体、Vista Manager、Wireless Controller VLAN1
IPアドレス:192.168.1.0/24
AMF Cloud VLAN2
IPアドレス:192.168.2.0/24


  1. ネットワーク基本設定」/「ブリッジング」画面で、所属VLAN、ネイティブVLANを以下のとおり設定します。

    表 3:ブリッジの設定
    AT-VST-VRT
    Interface br0 (eth1~eth10)
    IP Address 192.168.1.1/24
    eth1
    所属VLAN 2
    ネイティブVLAN 2
    eth2~eth10
    所属VLAN 1
    ネイティブVLAN 1

  2. アプリケーションの設定で外部ネットワークVLAN IDを以下のとおり設定します。

    表 4:アプリケーションの設定
    AMF Cloud
    Interface type Virtual
    外部ネットワークVLAN ID 2
    IP Address 192.168.2.13/24
    Vista Manager
    Interface type Virtual
    外部ネットワークVLAN ID 1
    IP Address 192.168.1.11/24
    Wireless Controller
    Interface type Virtual
    外部ネットワークVLAN ID 1
    IP Address 192.168.1.12/24


    以上の設定により、eth1はVLAN2の通信となり、AMF Cloudにアクセスできます。
    また、eth2~eth10はVLAN1の通信となり、AT-VST-VRT 本体、Vista Manager、Wireless Controllerにアクセスできます。


アプリケーションの設定と起動

ここでは、Vista Manager アプリケーションを例に、アプリケーションを設定して起動するまでの手順を説明します。

  1. 画面左側メニュー欄で、「Vista Manager」をクリックします。

  2. Vista Managerの管理画面が表示されますので、左端にある i アイコンをマウスオーバーして、表示される画面で「設定」ボタンをクリックします。

  3. 前述の「設定項目」を例に設定して、「適用」ボタンをクリックします。

    Note
    Vista Manager、Wireless Controller、Trap Receiver、SNMP Plug-inにおいて、複数のネットワークインターフェースを作成することは未サポートです。1つのネットワークインターフェースでお使いください。
  4. Vista Managerの管理画面に戻ります。右端にある「起動」ボタンをクリックします。

  5. 「状態」項目が「実行中」になり、「開く」ボタンと「停止」ボタンが表示されたら、アプリケーションの起動は完了です。
    SNMP Plug-in アプリケーション、Trap Receiver アプリケーションには「開く」ボタンが表示されません。

  6. 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、設定を保存します。


アプリケーションの設定と起動は以上です。使用するすべてのアプリケーションに、同じ手順で設定を行ってください。

このあとは、お使いのアプリケーションのマニュアルを参照して、設定を行ってください。


アプリケーションの停止

アプリケーションの設定を変更するときや、使用しないアプリケーションがあるときは、アプリケーションを停止します。
ここでは、Vista Manager アプリケーションの停止を例に説明します。
  1. 画面左側メニュー欄で、「Vista Manager」をクリックします。

  2. Vista Managerの管理画面が表示されますので、右端にある「停止」ボタンをクリックします。

  3. 「状態」項目が「停止済み」になり、「削除」ボタンと「起動」ボタンが表示されたら、アプリケーションの停止は完了です。

  4. 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、アプリケーションの停止状態を保存します。



(C) 2021 アライドテレシスホールディングス株式会社

PN: 613-002977 Rev.A