付録 / 別の仮想環境のAT-VST-VRTへのリストア
ここでは、運用中のAT-VST-VRTから、別の仮想環境のAT-VST-VRTにリストアする方法を説明します。
本説明では、以下のように区別して記載します。
運用中のAT-VST-VRT:AT-VST-VRT(仮想環境A)
別の仮想環境のAT-VST-VRT:AT-VST-VRT(仮想環境B)
AT-VST-VRT(仮想環境B)のバージョンが同じ場合
AT-VST-VRT(仮想環境A)から同じバージョンのAT-VST-VRT(仮想環境B)にリストアする手順を説明します。
2025年6月現在におけるソフトウェアサポート対象のAT-VST-VRTのファームウェアバージョンは 3.9.1以降です。 最新の情報は弊社ホームページをご確認ください。
AT-VST-VRT ファームウェアバージョン「3.12.1」
AT-VST-VRTのファームウェアバージョン、各アプリケーションのソフトウェアバージョンを次の表に示します。
表 1:ファームウェアバージョン「3.12.1」
AT-VST-VRT
ファームウェアバージョン
Vista Manager アプリケーション
Wireless Controller アプリケーション
AMF Security アプリケーション
AMF Cloud アプリケーション
SNMP Plug-in アプリケーション
AT-RADgate アプリケーション
3.12.1
3.14.0
3.14.0
2.6.0
5.5.5-0.2
2.13.0
1.1.0
バックアップとリストア
AT-VST-VRT
AT-VST-VRT(仮想環境A)で取得したバックアップファイルをAT-VST-VRT(仮想環境B)にリストアすることはできません。
AT-VST-VRT(仮想環境B)で新規設定が必要です。
Vista Manager アプリケーション
Vista Manager アプリケーションのソフトウェアバージョン 3.14.0のバックアップとリストアができます。
「AT-Vista Manager EX(AT-VST-VRT版)ベースリファレンスマニュアル」の「各種操作」/「システムデータの管理」/「バックアップとリストア」を参照してください。
Wireless Controller アプリケーション
Wireless Controller アプリケーションのソフトウェアバージョン 3.14.0のバックアップとリストアができます。
「AWCプラグイン(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル」の「各種操作」/「システムデータの管理」/「AWCプラグインシステムのバックアップ・リストア」を参照してください。
AMF Security アプリケーション
AMF Security アプリケーションのソフトウェアバージョン 2.6.0のバックアップとリストアができます。
AMF Security アプリケーションのバックアップとリストアは、「AMF Security(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル」の「クイックツアー」/「AMF Securityのバックアップとリストア」を参照してください。
AMF Security アプリケーションを削除すると、次回以降のインストールに既存ライセンスを使用できなくなります。 ライセンスの再発行が必要になりますので、新しくインストールしたAMF Securityの「システム設定」/「システム情報」画面に表示されるシリアル番号を控えて弊社窓口までお問い合わせください。
AMF Cloud アプリケーション
AMF Cloud アプリケーションのソフトウェアバージョン 5.5.5-0.2のバックアップとリストアができます。
「AMF Plus Cloud/AMF Cloud(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル」の「運用・管理」/「コンフィグレーション」/「スタートアップコンフィグのバックアップと復元」を参照してください。
なお、バックアップしたコンフィグファイルやその他必要なファイルは、copyコマンドやTFTPサーバーなどを使用して、AT-VST-VRT(仮想環境A)のAMF Cloudから別のコンピューターなどにダウンロードする必要があります。
この別のコンピューターなどにダウンロードしたファイルをAT-VST-VRT(仮想環境B)のAMF Cloudにアップロードすることで、リストアが可能となります。
AMF Cloud アプリケーションを削除すると、次回以降のインストールに既存ライセンスを使用できなくなります。 ライセンスの再発行が必要になりますので、再インストール後に内部シリアルを控えて弊社窓口までお問い合わせください。
SNMP Plug-in アプリケーション
SNMP Plug-in アプリケーションのソフトウェアバージョン 2.13.0のバックアップとリストアができます。
「SNMP Plug-in(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル」の「画面リファレンス」/「システム」/「システム設定」を参照してください。
AT-RADgate アプリケーション
AT-RADgate アプリケーションのソフトウェアバージョン 1.1.0のバックアップとリストアができます。
「AT-RADgate(AT-VST-APL/AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル」の「クイックツアー」/「AT-RADgateのバックアップとリストア」を参照してください。現在稼働中のAT-RADgateシステムの全体を外部イメージファイルにバックアップして、リストアすることができます。
「システムのバックアップ」以外のバックアップでは、ライセンスの情報を保存することはできません。
AT-RADgate アプリケーションを削除すると、次回以降のインストールに既存ライセンスを使用できなくなります。 ライセンスの再発行が必要になりますので、新しくインストールしたAT-RADgateの「システム管理」/「概要」画面に表示されるシリアル番号を控えて弊社窓口までお問い合わせください。
AT-VST-VRT(仮想環境B)のファームウェアバージョンが異なる場合
AT-VST-VRT(仮想環境B)のファームウェアバージョンが上の場合
AT-VST-VRT(仮想環境A)よりファームウェアバージョンが上のAT-VST-VRT(仮想環境B)にリストアする手順を説明します。
まずAT-VST-VRT(仮想環境A)のファームウェアバージョンを、AT-VST-VRT(仮想環境B)と同じバージョンにするため、AT-VST-VRT(仮想環境A)をバージョンアップします。
付録「AT-VST-VRTのバージョンアップ」 を参照してください。
その後、付録「別の仮想環境のAT-VST-VRTへのリストア」 を参照してリストアしてください。
AT-VST-VRT(仮想環境B)のファームウェアバージョンが下の場合
AT-VST-VRT(仮想環境A)よりファームウェアバージョンが下のAT-VST-VRT(仮想環境B)にリストアする手順を説明します。
まずAT-VST-VRT(仮想環境A)のファームウェアバージョンを、AT-VST-VRT(仮想環境B)と同じバージョンにするため、AT-VST-VRT(仮想環境A)をバージョンダウンします。
付録「AT-VST-VRTのバージョンダウン」 を参照してください。
その後、付録「別の仮想環境のAT-VST-VRTへのリストア」 を参照してリストアしてください。