AT-VST-VRT リファレンスマニュアル 3.12.1

本マニュアルでは、AT-Vista Manager EX同梱の仮想化環境対応ソフトウェア AT-VST-VRTのインストール方法や、本製品の設定画面について詳細に解説しています。本製品を活用するための参考資料としてご利用ください。

なお、設定を始める前に済ませておかなければならないこと、例えばAT-VST-VRTがコントロールする機器のネットワーク接続などについては説明しておりません。これらに関しては、弊社ホームページに掲載の各製品のユーザーマニュアルをご覧ください。

はじめに

対象製品とバージョン

本マニュアルの対象となる AT-VST-VRTのバージョンは次のとおりです。
Note
マニュアル中では、機能的な変更がない場合に過去のバージョンの画面例を用いていることがあります。あらかじめご了承ください。

ソフトウェア

パッケージバージョン
AT-VST-VRT
ファームウェアバージョン
3.12.1
3.12.1

製品のご使用にあたっては、必ず弊社ホームページに掲載のリリースノートや添付書類をお読みになり、最新の情報をご確認ください。リリースノートや添付書類には、製品のバージョンごとの注意事項や最新情報が記載されています。

サポート機能と制限事項

原則として、本マニュアルに記載されていない機能はサポート対象外です。また、本マニュアルに記載されている機能でも、サポート対象外となることがあります。各バージョンにおける新規機能や機能の変更点、制限事項については、弊社ホームページに掲載のリリースノートや添付書類でご確認ください。また、機能によってはライセンスを必要とするものもありますので、そちらもあわせてご確認ください。

マニュアルの提供形態

本マニュアルは HTML(Hyper Text Markup Language)形式のオンラインマニュアルです。製品には同梱されておりません。弊社Webサイトにて最新バージョンを見ることができます。印刷物としては提供しておりませんので、印刷物が必要な場合はHTMLファイルをプリンターで出力してご使用ください。

本マニュアルをご覧になるには、Microsoft Edge/Google Chrome/Mozilla FirefoxなどのWebブラウザーが必要です。HTMLフレームを使用しているためフレーム対応のブラウザーが必要ですが、JavaScript、ActiveScriptなどのスクリプト言語、Javaアプレットなどは使用しておりませんので、これらの機能はオフでも構いません。

本マニュアルは、ハイパーリンク機能を利用して、ある機能から関連する別の機能へジャンプしたり、設定例のページから設定画面のリファレンスへジャンプしたりできるように作成してあります。

マニュアルの構成

本マニュアルの構成について説明します。

章構成

本マニュアルの章は、「インストール」「クイックツアー」「リファレンス編」「付録」にわけられています。
画面上部のフレームに表示されている項目が各章へのリンクです。章名をクリックすると、画面左側のフレームに節(サブメニュー)が表示されます。節のリンクをクリックすると、画面右側のフレームに設定画面などの解説が表示されます。

章構成は次のとおりです。

インストール
AT-VST-VRTの動作環境、AT-VST-VRTのセットアップ手順について説明しています。
クイックツアー
AT-VST-VRTの概要、設定画面へのログイン、アプリケーションの設定と起動方法、バックアップとリストア手順について説明しています。
リファレンス編
各設定画面を1つのページで詳細に説明しています。
ダッシュボードAT-VST-VRTの設定画面です。基本的な使い方を説明しています。
ネットワーク基本設定インターフェースの設定など、AT-VST-VRTのネットワーク設定について説明しています。
ユーザー管理ユーザーの追加、パスワードの変更などについて説明しています。
システムファイル管理、ログの確認、日時の設定などについて説明しています。
アプリケーションアプリケーションインスタンスの設定、管理などについて説明しています。
付録
AT-VST-VRTのバックアップ手順などについて説明しています。

表記について

本マニュアルにおける各種表記について説明します。

AT-VST-VRT

本マニュアルでは、仮想化環境対応ソフトウェア AT-VST-VRTを「AT-VST-VRT」と総称します。

設定例では、IPアドレス、ログイン名、パスワードなどに具体的な文字列や値を使用していますが、これらは例として挙げただけの架空の存在です。実際に運用を行う場合は、お客様の環境におけるものをご使用ください。

また、本マニュアルの設定例はあくまでも説明のためのサンプルです。お客様の環境に適した設定を行う際の参考としてください。

画面例

本マニュアルの執筆時には開発中のバージョンを用いたため、画面表示やバージョンが実際の製品とは異なる場合があります。
あらかじめご了承ください。

最新情報

製品の出荷後は、弊社Webサイトでマニュアルなどの正誤情報や改版されたマニュアル、アップデートされたソフトウェアなどの最新の情報を公開しています。


ご注意

本書に関する著作権等の知的財産権は、アライドテレシス株式会社(弊社)の親会社であるアライドテレシスホールディングス株式会社が所有しています。
アライドテレシスホールディングス株式会社の同意を得ることなく、本書の全体または一部をコピーまたは転載しないでください。
弊社は、予告なく本書の全体または一部を修正・改訂することがあります。
弊社は改良のため製品の仕様を予告なく変更することがあります。

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商標について


マニュアルバージョン


インストール / AT-VST-VRTの動作環境



AT-VST-VRTは、物理サーバーにインストールした仮想化環境上の仮想マシンで動作させることができます。

システム要件

次に示すシステム要件は、仮想マシン上で動作させるAT-VST-VRTのシステム要件となります。実際のPCのご購入にあたっては、ホストOS、仮想環境のシステム要件も含めたものを選択してください。
Note
本内容は、動作を保証するものではありません。

仮想環境上で動作させるAT-VST-VRTのシステム要件

仮想環境上で動作させるAT-VST-VRTのシステム要件を次の表に示します。
表 1:仮想環境上のシステム要件
CPU ※1 仮想CPUの設定:4以上
仮想マシンを動作させる物理CPUの要件:Intel Xeon プロセッサー 6コア 3.0GHz 以上
メモリー(RAM)容量 32,768MB 以上
ストレージ(HDD/SSD)容量 695GB 以上
※1 AVXをサポートしているCPUが搭載されている必要があります。

実際のPC(物理マシン)に必要なシステム要件

実際のPC(物理マシン)に必要なシステム要件を次の表に示します。
表 2:物理マシンのシステム要件
CPU ※1 サポートOS、仮想環境上で動作させるAT-VST-VRTのシステム要件を含めた充分な値
メモリー(RAM)容量
ストレージ(HDD/SSD)容量
ネットワークインターフェース GbE×1
※ インターフェースのボンディング(冗長化)機能を使用するためには GbE×2 が必要です。
※1 AVXをサポートしているCPUが搭載されている必要があります。

■ 弊社検証済PCの構成例
弊社検証済PCの構成例を示します。
表 3:弊社検証済PCの構成例
ホストOS Windows Server 2022
CPU Intel Xeon Gold 5317 12コア 3.0GHz
メモリー(RAM)容量 64GB
ストレージ(HDD/SSD)容量 1.8TB

ホストOS

AT-VST-VRTがサポートするホストOSは次のとおりです。

仮想化環境

AT-VST-VRTがサポートする仮想化環境は次のとおりです。

Hyper-V

Nutanix

VMware

インストール / AT-VST-VRTのインストール



Hyper-V編

AT-VST-VRTをHyper-V上にセットアップする大まかな手順は次のとおりです。
Note
本マニュアルでは、サポートOSであるWindows Serverや、仮想化環境であるHyper-V自体のセットアップには触れていません。
Note
本マニュアルで説明している作業の大部分は、Hyper-VのGUI管理ツールであるHyper-V マネージャーを使って行います。Hyper-V マネージャーからHyper-Vホストに接続する方法、Hyper-V マネージャーの全般的な使用方法などについては、各製品のマニュアル等をご参照ください。

インストール用イメージファイルの準備

AT-VST-VRTのパッケージバージョン 3.12.1のDVD-ROMに収録されているファイルは次のとおりです。
インストール用イメージファイルを、サーバーの任意のフォルダにダウンロードしてください。

サーバーへの接続と仮想マシンの作成

  1. スタートメニューなどから「Hyper-V マネージャー」を起動します。
     
  2. 「Hyper-V マネージャー」ウィンドウの左ペインに作業中のHyper-Vホスト名(ローカルサーバー名)が表示されていない場合は、次の手順で追加してください。
    ローカルサーバー名が表示されている場合は手順3に進んでください。
     
      2-1. 左ペインの「Hyper-Vマネージャー」を右クリックし、コンテキストメニューから「サーバーに接続」を選択します。

       
      2-2. 「コンピューターの選択」ダイアログで「ローカル コンピューター」を選択し「OK」をクリックします。

     
  3. 左ペインに表示されているローカルサーバー名を右クリックし、コンテキストメニューから「新規」>「仮想マシン」の順に選択します。

     
  4. 「仮想マシンの新規作成ウィザード」の「開始する前に」画面が表示されますので、「次へ」をクリックします。

     
  5. 「名前と場所の指定」画面では、「名前」欄に仮想マシンの名前を入力して「次へ」をクリックします。
    仮想マシンの格納場所はデフォルトのままで構いません。

     
  6. 「世代の指定」画面では、「第 1 世代」を選択して「次へ」をクリックします。

     
  7. 「メモリの割り当て」画面では、「起動メモリ」欄に32768 MB以上の必要動作環境を満たすメモリー容量を入力して「次へ」をクリックします(参考:AT-VST-VRTの動作環境)。
    「この仮想マシンに動的メモリを使用します。」はチェックしないでください。

     
  8. 「ネットワークの構成」画面では、「接続」欄を「接続しない」にしたまま「次へ」をクリックします。
    ネットワークの設定は後ほど行います。

     
  9. 「仮想ハード ディスクの接続」画面では、「仮想ハード ディスクを作成する」を選択して「名前」を指定し、「サイズ」欄に695GB以上の必要動作環境を満たす値を入力して「次へ」をクリックします(参考:AT-VST-VRTの動作環境)。
    「場所」はデフォルトのままにしてください。

     
  10. 「インストール オプション」画面では、「ブートCD/DVD-ROM からオペレーティング システムをインストールする」を選択し、「イメージ ファイル (.iso)」欄でAT-VST-VRTのインストール用ISOイメージファイルを指定して「次へ」をクリックします。

     
  11. 「仮想マシンの新規作成ウィザードの完了」画面で要約された内容を確認し、問題がなければ「完了」をクリックしてウィザード画面を閉じます。

以上で仮想マシンの作成は完了です。
 
作成した仮想マシンが「Hyper-Vマネージャー」の「仮想マシン」ペインに表示されるようになります。

仮想スイッチの作成

次に、仮想スイッチの設定を行います。
  1. 「Hyper-V マネージャー」の左ペインに表示されているHyper-Vホスト名(ローカルサーバー名)を右クリックし、コンテキストメニューから「仮想スイッチ マネージャー」を選択します。

     
  2. AT-VST-VRTで使用するネットワークアダプターの名前を含む仮想スイッチが左ペインの「仮想スイッチ」に表示されている場合はそれを選択し、下記の設定を変更します。
    そうでない場合は「新しい仮想ネットワーク スイッチ」を選択して新しい仮想スイッチを作成し、下記の設定を行ってください。

    必要な数だけ仮想スイッチの設定が完了したら「OK」をクリックして、「仮想スイッチ マネージャー」画面を閉じます。

仮想マシンの設定

作成した仮想マシンの設定をAT-VST-VRT向けに変更します。
  1. 「仮想マシン」ペインの仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「設定」を選択します。

     
  2. Hyper-Vの仮想マシンはデフォルトでHyper-Vホストの時刻に自動同期しますが、AT-VST-VRTの仮想マシンが独自に時刻合わせできるよう、自動同期を無効にします。
    これには、左ペインの「管理」>「統合サービス」を選択すると表示される「サービス」で「時刻の同期」のチェックを外し、「適用」をクリックしてください。

     
  3. 左ペインの「ハードウェア」>「BIOS」を選択すると表示される「スタートアップ順序」で「CD」が一番上になっていることを確認します。
    「CD」が一番上でない場合は右側のボタンで順序を変更し、「適用」をクリックしてください。

     
  4. 左ペインの「ハードウェア」>「プロセッサ」を選択すると表示される「仮想プロセッサの数」を必要動作環境を満たす値(4以上)に設定し、「適用」をクリックしてください(参考:AT-VST-VRTの動作環境)。

     
  5. 左ペインの「ネットワーク アダプター」を選択すると「ネットワーク アダプター」画面が表示されます。
    最初、「仮想スイッチ」は「接続されていません」になっていますが、ドロップダウンリストから、 仮想スイッチの設定で作成した仮想スイッチ名を選択し、「適用」をクリックしてください。

     
  6. 左ペインの「ネットワークアダプター」>「高度な機能」で表示される「MACアドレス」の「MACアドレスのスプーフィングを有効にする」にチェックを付け、「OK」ボタンをクリックします。
    これは、仮想マシンのMACアドレスとは異なるMACアドレスを持つ各アプリケーションからのパケットがHyper-Vによって破棄されないようにするための設定です。

以上で仮想マシンの設定は完了です。

AT-VST-VRTの起動

  1. Hyper-V マネージャーの「仮想マシン」ペインで本製品の仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「起動」を選択します。
     
  2. 再度、Hyper-V マネージャーの「仮想マシン」ペインで本製品の仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「接続」を選択します。すると、本製品の仮想マシンウィンドウが開いてコンソール画面が表示され、IPアドレスが表示されれば、AT-VST-VRTの起動は完了です。ログインは不要です。

以上でAT-VST-VRTの起動は完了です。

Nutanix編

AT-VST-VRTをNutanix上にセットアップする大まかな手順は次のとおりです。
Note
本マニュアルでは、サポートOSや仮想化環境であるNutanix自体のセットアップには触れていません。
Note
本マニュアルで説明している作業の大部分は、Nutanix AHVの管理コンソールを使って行います。Nutanix AHVの全般的な使用方法などについては、製品のマニュアル等をご参照ください。

インストール用イメージファイルの準備

AT-VST-VRTのパッケージバージョン 3.12.1のDVD-ROMに収録されているファイルは次のとおりです。
インストール用イメージファイルを、次の手順でNutanix(AHV)ホストにアップロードします。
  1. ISOイメージファイルを管理用PCにダウンロードします。
     
  2. 管理用PCのWebブラウザーにNutanix(AHV)ホストのIPアドレスを入力し、ログイン画面でユーザー名・パスワードを入力してNutanix(AHV)のWeb管理画面にログインします。
     
  3. 管理画面上部のドロップダウンメニューから「設定」を選択します。
    ドロップダウンメニューのラベル(表示文字列)は可変で、現在表示している画面またはメニューを表します。ログイン直後は「ホーム」と表示されています。

     
  4. 「設定」画面の「イメージ設定」をクリックします。

     
  5. 「Image Configuration」画面の「+ イメージをアップロード」をクリックします。

     
  6. 「Create Image」画面で下記のとおり入力・選択して、「保存」をクリックします。

以上でインストール用イメージファイルの準備は完了です。

仮想マシンの作成

AT-VST-VRTをインストール・実行するために必要な仮想マシンをNutanix(AHV)ホスト上に作成します。
  1. 管理画面上部のドロップダウンメニューから「仮想マシン」を選択します。

     
  2. 「テーブル」を選択して、管理画面上部の右側にある「+ 仮想マシンを作成」をクリックします。

     
  3. 「Create VM」画面の各セクションで下記のとおり入力・選択します。
     
  4. 「Create VM」画面の「Disks」セクションで「CD-ROM」行の鉛筆マークをクリックします。

     
  5. 「Update Disk」画面で下記のとおり選択して「Update」をクリックします。

     
  6. 「Create VM」画面に戻りますので「Disks」セクションの「+ Add New Disk」をクリックします。

     
  7. 「Add Disk」画面で下記のとおり入力して「Add」をクリックします。

     
  8. 「Create VM」画面に戻りますので「Network Adapters (NIC)」セクションの「+ Add New NIC」をクリックします。

     
  9. 「Create NIC」画面で下記のとおり選択して「追加」をクリックします。

     
  10. 「Create VM」画面に戻りますので「Save」をクリックします。

AV-VST-VRTの起動

  1. 管理画面上部のドロップダウンメニューから「仮想マシン」を選択します。
     
  2. 作成した仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「Power On」を選択します。
    これにより、AV-VST-VRTのインストール用ISOイメージから仮想マシンが起動します。
     
  3. 作成した仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「Launch Console」を選択します。
    本製品のコンソール画面が表示され、起動メッセージの後、IPアドレスが表示されれば、AT-VST-VRTの起動は完了です。ログインは不要です。

以上でAT-VST-VRTの起動は完了です。

VMware編

AT-VST-VRTをVMware上にセットアップする大まかな手順は次のとおりです。
Note
本マニュアルでは、サポートOSや仮想化環境であるVMware自体のセットアップには触れていません。
Note
本マニュアルで説明している作業の大部分は、VMware ESXiの管理ページを使って行います。VMware ESXiの全般的な使用方法などについては、製品のマニュアル等をご参照ください。

インストール用イメージファイルの準備

AT-VST-VRTのパッケージバージョン 3.12.1のDVD-ROMに収録されているファイルは次のとおりです。
インストール用イメージファイルを、データストアに保存してください。

ポートグループの作成

AT-VST-VRT用にポートグループを作成し、セキュリティの設定を行います。
  1. VMware ESXiの管理ページ内のネットワークを右クリックし、「ポートグループの追加」をクリックします。

     
  2. 下記のとおり設定して、「追加」をクリックします。

仮想マシンの作成

AT-VST-VRTをインストール・実行するために必要な仮想マシンをVMwareホスト上に作成します。
  1. VMware ESXiの管理ページ内の仮想マシンを右クリックし、「仮想マシンの作成/登録」をクリックします。

     
  2. 作成タイプの選択画面で、「新規仮想マシンの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。

     
  3. 仮想マシンの名前とOSを以下のように設定し、「次へ」をクリックします。

     
  4. ストレージの選択画面で、適切なストレージを選択し、「次へ」をクリックします。

     
  5. 設定のカスタマイズ画面の「仮想ハードウェア」タブで以下のように設定します。

     
  6. 続いて「仮想マシン オプション」タブを選択し、以下のように設定して「次へ」をクリックします。

     
  7. ここまでの設定値が表示されますので、内容を確認して「完了」をクリックします。
     
  8. 正常に作成されると、仮想マシンのリストに追加されます。

AT-VST-VRTの起動

Note
仮想マシンをはじめて起動する際は、BIOSのブート順序を変更してCD-ROMを優先させる必要があります。「ブート」ページの指示に従い、CD-ROMを選択後、F10キーを押して、設定を保存・終了してください。
  1. 管理画面の仮想マシンのリストから起動したい仮想マシンを選択します。
     
  2. リスト上部の「パワーオン」をクリックします。
    これにより、本製品のインストール用ISOイメージから仮想マシンが起動します。
     
  3. その状態で「コンソール」をクリックすると、本製品のコンソール画面が表示され、起動メッセージの後、IPアドレスが表示されれば、AT-VST-VRTの起動は完了です。ログインは不要です。

以上でAT-VST-VRTの起動は完了です。

クイックツアー / AT-VST-VRTの概要



AT-VST-VRTで使用できるアプリケーション

AT-VST-VRTは、ネットワークの統合管理に必要な機能をパッケージ化したソフトウェアです。
次に示す機能を提供します。
また、拡張ライセンスをご購入いただくことで、次に示す機能を利用できます。
アプリケーションごとに、AT-VST-VRTで動作するバージョン、参照するマニュアル、制限事項などについて、説明します。

Vista Manager

基本機能はWindows版のAT-Vista Manager EX(AVM EX)と同等です。

製品名、バージョン、参照するマニュアル

表 1:Vista Manager
製品名 AT-Vista Manager EX
ソフトウェアバージョン 3.14.0
マニュアル名称 AT-Vista Manager EX(AT-VST-VRT版)ベースリファレンスマニュアル 3.14.0

AT-VST-VRTとVista Managerの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.12.1では、AT-VST-VRTのファームウェアバージョン 3.12.1と、Vista Manager アプリケーションのソフトウェアバージョン 3.14.0の組み合わせのみサポートします。

制限事項

AMF Cloud

基本機能はソフトウェア版のAMF Plus Cloud/AMF Cloudと同等です。

製品名、バージョン、参照するマニュアル

表 2:AMF Cloud
製品名 AMF Cloud アプリケーション(AT-VST-VRT版)
ソフトウェアバージョン 5.5.5-0.2
マニュアル名称 AMF Plus Cloud/AMF Cloud(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 5.5.5

AT-VST-VRTとAMF Cloudの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.12.1では、AT-VST-VRTのファームウェアバージョン 3.12.1と、AMF Cloud アプリケーションのソフトウェアバージョン 5.5.5-0.2の組み合わせのみサポートします。

制限事項

AMF Security

基本機能はソフトウェア版のAMF Security(旧:AT-SESC)と同等です。

製品名、バージョン、参照するマニュアル

表 3:AMF Security
製品名 AMF Security アプリケーション(AT-VST-VRT版)
ソフトウェアバージョン 2.6.0
マニュアル名称 AMF Security(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 2.6.0

AT-VST-VRTとAMF Securityの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.12.1では、AT-VST-VRTのファームウェアバージョン 3.12.1と、AMF Security アプリケーションのソフトウェアバージョン 2.6.0の組み合わせのみサポートします。

制限事項

Wireless Controller

基本機能はWindows版のAT-Vista Manager EX(AVM EX)の拡張ライセンスで使用できるAWCプラグインと同等です。

製品名、バージョン、参照するマニュアル

表 4:Wireless Controller
製品名 AT-Vista Manager EX
ソフトウェアバージョン 3.14.0
マニュアル名称 AWCプラグイン(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 3.14.0

AT-VST-VRTとWireless Controllerの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.12.1では、AT-VST-VRTのファームウェアバージョン 3.12.1と、Wireless Controller アプリケーションのソフトウェアバージョン 3.14.0の組み合わせのみサポートします。

Vista ManagerとWireless Controllerの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.12.1では、Vista Manager アプリケーションのソフトウェアバージョン 3.14.0と、Wireless Controller アプリケーションのソフトウェアバージョン 3.14.0の組み合わせのみサポートします。

制限事項

SNMP Plug-in

基本機能はWindows版のAT-Vista Manager EX(AVM EX)の拡張ライセンスで使用できるSNMPプラグインと同等です。
AT-VST-VRTでは「SNMP Plug-in」、Vista Manager アプリケーションでは「SNMPプラグイン」と表示されます。

製品名、バージョン、参照するマニュアル

表 5:SNMP Plug-in
製品名 SNMPプラグイン(AT-VST-VRT版)
ソフトウェアバージョン 2.13.0
マニュアル名称 SNMPプラグイン(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 2.13.0

AT-VST-VRTとSNMP Plug-inの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.12.1では、AT-VST-VRTのファームウェアバージョン 3.12.1と、SNMP Plug-in アプリケーションのソフトウェアバージョン 2.13.0の組み合わせのみサポートします。

Vista ManagerとSNMP Plug-inの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.12.1では、Vista Manager アプリケーションのソフトウェアバージョン 3.14.0と、SNMP Plug-in アプリケーションのソフトウェアバージョン 2.13.0の組み合わせのみサポートします。

制限事項

AT-RADgate


製品名、バージョン、参照するマニュアル

表 6:AT-RADgate
製品名 AT-RADgate アプリケーション(AT-VST-VRT版)
ソフトウェアバージョン 1.1.0
マニュアル名称 AT-RADgate(AT-VST-APL/AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 1.1.0

AT-VST-VRTとAT-RADgateの対応バージョンについて

パッケージバージョン 3.12.1では、AT-VST-VRTのファームウェアバージョン 3.12.1と、AT-RADgate アプリケーションのソフトウェアバージョン 1.1.0の組み合わせのみサポートします。

制限事項

各アプリケーションに必要なライセンス

ここでは、アプリケーションごとに必要なライセンスについて説明します。

Vista Manager アプリケーションと連携アプリケーション

Vista Manager アプリケーションおよび連携アプリケーションのライセンスご購入について

Vista Manager アプリケーションおよび連携アプリケーションのライセンスご購入には、Vista Manager アプリケーション起動後に「シリアル番号」を確認する必要があります。
下記はVista Manager アプリケーション画面の例です。

詳しくは、「AT-Vista Manager EX(AT-VST-VRT版)ベースリファレンスマニュアル 3.14.0」の「クイックツアー / ステップ2 / シリアル番号の確認まで」をご覧ください。

AMF Cloud アプリケーション

AMF Plus/AMFコントローラー機能を使用するには「AMF Plusコントローラーライセンス」または「AMFコントローラーライセンス」、AMF Plus/AMFマスター機能を使用するには「AMF Plusマスターライセンス」または「AMFマスターライセンス」のご購入、有効化の設定が必要です。
詳しくは、「AMF Plus Cloud/AMF Cloud(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 5.5.5」をご覧ください。

AMF Cloud アプリケーションのライセンスご購入について

AMF Cloud アプリケーションのライセンスご購入は、AMF Cloud アプリケーション起動後に「シリアル番号」を確認する必要があります。
下記はAMF Cloud アプリケーションでshow system serialnumberコマンドを実行した例です。
AT-AMF-app> show system serialnumber ↓
XXXXXXXXXXXXXXXX
詳しくは、「AMF Plus Cloud/AMF Cloud(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 5.5.5」をご覧ください。

AMF Security アプリケーション

ネットワーク運用管理の効率化とセキュリティー強化をSDN技術で実現する「AMF Security」を使用するには、「AMF-SECライセンス」のご購入、インストールが必要です。
詳しくは、「AMF Security(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 2.6.0」の「設定画面へのアクセス / 設定の開始 / ライセンスのインストール」をご覧ください。

AMF Security アプリケーションのライセンスご購入について

AMF Security アプリケーションのライセンスご購入は、AMF Security アプリケーション起動後に「シリアル番号」を確認する必要があります。
下記はAMF Security アプリケーション画面の例です。

詳しくは、「AMF Security(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 2.6.0」の「設定画面へのアクセス / 設定の開始 / ライセンスのインストール」をご覧ください。

AT-RADgate アプリケーション

RADIUSサーバー「AT-RADgate」を使用するには、ライセンスのご購入、インストールが必要です。
詳しくは、「AT-RADgate(AT-VST-APL/AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 1.1.0」の「設定画面へのアクセス / ライセンスのインストール」をご覧ください。

AT-RADgate アプリケーションのライセンスご購入について

AT-RADgate アプリケーションのライセンスご購入は、AT-RADgate アプリケーション起動後に「シリアル番号」を確認する必要があります。
下記はAT-RADgate アプリケーション画面の例です。

詳しくは、「AT-RADgate(AT-VST-APL/AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 1.1.0」の「リファレンス編 / システム管理 / 概要」をご覧ください。

各アプリケーションが使用するポート・プロトコル

各アプリケーションが使用するポート・プロトコルは、次の表に示すマニュアルを参照してください。
表 7:参照するマニュアル
アプリケーション名 参照するマニュアル
AMF Cloud AMF Plus Cloud/AMF Cloud(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 5.5.5
※ お使いになる機能またはコマンドのページを参照してください。
AMF Security AMF Security(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 2.6.0
付録 / AMF Security内部で使用しているポート番号
Vista Manager
Wireless Controller
SNMP Plug-in
AT-Vista Manager EX(Windows版)インストールガイド 3.14.0
ライセンス・動作環境 / 動作環境
AT-RADgate AT-RADgate(AT-VST-APL/AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル 1.1.0
付録 / AT-RADgateが使用する待ち受けポート番号

Windows版アプリケーションとの差分について

AT-VST-VRTで使用できるアプリケーションは、Windows版として提供しているアプリケーションとは操作方法などが一部異なります。
ここでは、次に示すアプリケーションについて、主な変更点や、参照するマニュアルの読み替えについて説明します。

Windowsメニューの未サポート

AT-VST-VRTで使用するアプリケーションでは、Windowsメニューを使用しません。そのため、次に示すWindowsメニューでの操作は未サポートです。
上記の各操作と、AT-VST-VRTでの操作の対応を次の表に示します。
表 8:操作の対応
Windowsメニューでの操作 AT-VST-VRTでの操作
AT-AWC - サーバー起動
AT-AWC - サーバー停止
AT-SNMP - サーバー起動
AT-SNMP - サーバー停止
AT-Vista ManagerEX - サーバー起動
AT-Vista ManagerEX - サーバー停止
各アプリケーションを起動または停止してください。
詳しくは、クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」/「アプリケーションの設定と起動」を参照してください。
AT-Vista ManagerEX - ビューアー起動 Vista Manager アプリケーションを起動後、「開く」ボタンをクリックしてください。
AT-AWC - バックアップ リストア Vista Manager アプリケーションを起動後、AWCプラグインメニューの「システム設定」画面で「バックアップ」または「復元」を実行してください。
AT-SNMP - バックアップ
AT-SNMP - リストア
SNMP Plug-in アプリケーションでは、Vista Manager アプリケーションを起動後、SNMPプラグインメニューの「システム設定」画面で「バックアップ」または「復元」を実行してください。
AT-Vista ManagerEX - アンインストール 各アプリケーションを停止後、「削除」ボタンをクリックしてください。

Wireless Controller 「システム設定」画面の追加機能

Wireless Controller(AWCプラグイン)「システム設定」画面のシステム設定項目に、以下の機能が追加されました。

クイックツアー / 設定画面へのアクセス



AT-VST-VRTクライアント要件

AT-VST-VRTに対する設定は、WebブラウザーからGUI(Graphical User Interface)にアクセスして行います。
AT-VST-VRTは、下記のWebブラウザーでご使用ください。
Note
リリース済みの最新のバージョンのみサポートします。
Note
Vista Manager アプリケーションの通信は、プロキシーサーバーを経由しないでください。
AMFデバイスや無線AP、閲覧環境のコンピューターとの通信がプロキシーサーバーを経由すると、Vista Manager アプリケーションの動作に影響を与える場合があります。

(例)
・AMFデバイスや無線APが正常にもかかわらず、重大(赤色)で表示される
・デバイスWeb GUIが表示されない(白紙のページが表示される)
・Wireless Controller アプリケーション(AWCプラグイン)、SNMP Plug-in アプリケーション(SNMPプラグイン)が登録できない

なお、Vista Manager アプリケーションの通信の詳細は、「AT-Vista Manager EX(Windows版)インストールガイド」の「ライセンス・動作環境 / 動作環境」をご参照ください。

AT-VST-VRTの初期設定

AT-VST-VRTのご購入時には、次のように設定されています。
表 1:AT-VST-VRTの初期設定
IPアドレス ネットワークにDHCPサーバーがある場合は、DHCPサーバーから取得したIPアドレスが設定されます。
ネットワークにDHCPサーバーがない場合は、「192.168.1.1/24」が設定されます。
VLAN 全ポートがブリッジして、デフォルトVLAN「vlan1」に所属しています。
ユーザー名 manager
パスワード friend

設定画面へのログイン

ここでは、AT-VST-VRTのIPアドレスが「192.168.1.1」に設定されている場合を例を説明します。
  1. Webブラウザーを起動し、 https://192.168.1.1 を入力します。
    https://192.168.1.1
    
    Note
    WebブラウザーとAT-VST-VRTの間の通信は HTTPS で行われます。
    Note
    Webブラウザーでアクセスした際、フォントを外部サイトよりダウンロードするため、ページが正しく表示されるまでに時間がかかることがあります。
  2. アクセスに成功するとログイン画面が表示されますので、ユーザー名とパスワードを入力して、「サインイン」ボタンをクリックします。
    入力したパスワードは、「●」で表示されます。

    Note
    初期設定のユーザー名は「manager」、パスワードは「friend」です。
  3. 初期設定のユーザー名「manager」、パスワード「friend」でログインしたときは、次のセキュリティー警告が表示されます。ログインを続行するには「保存して次へ」ボタンをクリックします。
    「次回ログイン時に表示する」のチェックを外してからログインすると、次回以降のログイン時にはセキュリティー警告が表示されなくなります。ただし、ブラウザーのキャッシュを削除すると再度表示されるようになります。

  4. ログイン直後は、AT-VST-VRTの設定画面であるダッシュボード画面が表示されます。

Note
各画面で何も操作しない状態が5分続くと自動的にログアウトされ、ログイン画面に戻ります。
ただし、「システム」/「監視」画面からモニタリングしている場合はログアウトしません。
設定画面へのログインは以上です。AT-VST-VRTの設定ができるようになります。

設定画面の使い方

設定画面の基本的な使い方を説明します。

ダッシュボード

AT-VST-VRTにログインした直後に表示される設定画面です。基本的な画面構成は次のとおりです(下記はダッシュボード画面の例です)。

Note
設定画面、メニュー構成、機能などは、製品機種やソフトウェア、GUIファイルのバージョンによって異なる可能性があります。

ナビゲーションバー

画面上部には、各画面共通のナビゲーションバーが表示されます。
各部分の表示や機能は次のとおりです。

メニュー欄

画面左側には、各画面に移動するためのメニューが表示されます。
メニュー項目には、大項目単体でページ移動するものと、大項目で下位の小項目(サブ項目)を開閉し、小項目で各ページに移動するものがあります。
各大項目の機能は次のとおりです。

コンテンツ欄

画面中央右下には、各画面の内容(コンテンツ)が表示されます。表示される内容は画面によって異なります(下記はダッシュボード画面の例です)。

各画面の概要については、これ以降のセクションで説明します。

設定の保存

AT-VST-VRTの設定を変更したり、アプリケーションを起動状態にした場合には、画面上部のナビゲーションバーにある「保存」ボタンがオレンジ色に変わります。クリックすることで、設定が保存されます。

Note
「保存」ボタンをクリックすると、「システム」/「ファイル管理」画面に「default.cfg」というファイルが作成されます(すでに存在していた場合は上書きされます)。
このファイルには、「保存」ボタンをクリックした時点のAT-VST-VRTの設定内容が保存されますので、AT-VST-VRTのバックアップファイルとして使用できます。

ログアウト

AT-VST-VRTの設定画面からログアウトするには、画面上部のナビゲーションバーにある「Admin」ボタンをクリックしたあと、「ログアウト」をクリックします。
設定画面からログアウトし、ログイン画面が表示されます。

クイックツアー / アプリケーションの設定と起動



ここでは、AT-VST-VRTで使用できるアプリケーションの設定と起動方法、停止方法を説明します。

設定項目

アプリケーションごとに、次の表に示す項目を設定します。
表 1:アプリケーションの設定項目
ストレージサイズ (MB) アプリケーションごとに下記に示す値を設定してください。
・Vista Manager:204800(MB)
・AMF Cloud:32768(MB)
・AMF Security:81920(MB)
・Wireless Controller:204800(MB)
・SNMP Plug-in:102400(MB)
・AT-RADgate:65536(MB)
詳細設定
メモリー制限 (MB) 通常は設定不要です。無制限(初期値)のままお使いください。
CPUコア制限 (コアインデックス) 通常は設定不要です。無制限(初期値)のままお使いください。
ネットワーク
インターフェースタイプ 通常は「Virtual」をお使いください。

Virtual:外部ネットワークのVLAN ID(必須項目)と、MACアドレス(オプション)を指定します。この場合は、複数のアプリケーションを、同じVLAN IDに所属するネットワークポートで使うことができます。

Physical:アプリケーションをネットワークポートに割り当てます。ホストインターフェースで接続するネットワークポート番号を選択します。
例えば、Vista Manager アプリケーションは「eth2」に接続したネットワークで、AMF Cloud アプリケーションは「eth3」に接続したネットワークで使うなど、セグメントをわけることができます。
DHCPを使用 チェックを付けるとDHCPサーバーが払い出すIPアドレスを使用します。チェックを外すと、IPv4アドレス、ゲートウェイアドレスを固定設定します。
DHCPを使用する場合は、DHCPサーバーからIPアドレスが取得できる環境であることを確認してください。
DNSサーバー 名前解決に使用するDNSサーバーを指定します。固定設定が必要な場合は、右側の下向き矢印をクリックして「+ DNSサーバー追加」をクリックし、疎通可能なDNSサーバーのアドレスを入力してください。
Note
設定したDNSサーバーにアクセスできない場合は、SNMPプラグインの自動探索に1時間以上かかる、MIB取得ができないなどの事象が発生します。DNSサーバーアドレスを設定した場合は、疎通可能な状態であることを確認してください。
Note
Vista Manager、AMF Security、Wireless Controller、SNMP Plug-in、AT-RADgateにおいて、複数のネットワークインターフェースを作成することは未サポートです。1つのネットワークインターフェースでお使いください。
Note
インターフェースタイプにVirtualを使用し、DHCPを使用しない場合は、アプリケーション設定時にAT-VST-VRT本体のブリッジ(br0)に設定したIPアドレスと同一サブネット内のIPアドレスで、重複しないように設定してください。

例えば、2つのアプリケーション(Vista Manager, Wireless Controller)を使用する場合は、次のように設定します。
・インターフェースタイプ:Virtual
・ネットワークアドレス:192.168.1.0/24
・AT-VST-VRT本体(br0):192.168.1.10/24
・Vista Manager アプリケーション:192.168.1.11/24
・Wireless Controller アプリケーション:192.168.1.12/24

なお、ブリッジ(br0)や各アプリケーションに設定したネットワークとは別に、管理用のネットワークでAT-VST-VRT本体の管理を行いたい場合は、使用していないEthernetインターフェース(eth)をブリッジ(br0)から外し、IPアドレスを設定してください。

例:
・管理用ネットワークアドレス:192.168.2.0/24
・AT-VST-VRT本体(eth1):192.168.2.10/24
 (「ネットワーク基本設定」/「ブリッジング」画面で、「br0」から「eth1」を削除しておく)

以上の設定により、br0(eth2~eth10)は、AT-VST-VRT本体(192.168.1.10)と各アプリケーションにアクセスできます。
また、eth1は、AT-VST-VRT本体(192.168.2.10)だけにアクセスできます。
Note
「イメージ更新チェック間隔」は未サポートです。「無効」のまま変更しないでください。
Note
アプリケーションインスタンスの作成やバージョン更新を行う際は、あらかじめ不要なファイルを削除し、「システム」/「ファイル管理」画面の「ストレージ使用量」でストレージに空きがあることを確認してください。

アプリケーションの設定と起動

ここでは、Vista Manager アプリケーションを例に、アプリケーションを設定して起動するまでの手順を説明します。
  1. 画面左側メニュー欄で、「Vista Manager」をクリックします。

  2. Vista Managerの管理画面が表示されますので、「設定」ボタンをクリックします。

  3. 前述の「設定項目」を例に設定して、「適用」ボタンをクリックします。

    Note
    Vista Manager、AMF Security、Wireless Controller、SNMP Plug-in、AT-RADgateにおいて、複数のネットワークインターフェースを作成することは未サポートです。1つのネットワークインターフェースでお使いください。
  4. Vista Managerの管理画面に戻ります。「デプロイ済みアプリケーション一覧」に登録されたアプリケーションが表示されます。

  5. 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、設定を保存します。

アプリケーションの設定と起動は以上です。使用するすべてのアプリケーションに、同じ手順で設定を行ってください。
このあとは、お使いのアプリケーションのマニュアルを参照して、設定を行ってください。

アプリケーションの停止

アプリケーションの設定を変更するときや、使用しないアプリケーションがあるときは、アプリケーションを停止します。
ここでは、Vista Manager アプリケーションの停止を例に説明します。
  1. 画面左側メニュー欄で、「Vista Manager」をクリックします。

  2. Vista Managerの管理画面が表示されますので、「停止」ボタンをクリックします。

  3. 「状態」項目が「停止中」になります。手順4の画面が表示されるまで、しばらくお待ちください。

  4. 「状態」項目が「停止済み」になり、「削除」ボタンと「起動」ボタンが表示されたら、アプリケーションの停止は完了です。

  5. 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、アプリケーションの停止状態を保存します。

アプリケーションの削除

停止したアプリケーションを削除することができます。
Note
アプリケーションを削除した場合、ライセンスや設定情報が削除されます。操作には十分ご注意ください。
復元予定がない場合やトラブルシューティングで必要な場合を除き、削除しないことをおすすめします。
各アプリケーションの管理画面「デプロイ済みアプリケーション一覧」で「削除」ボタンをクリックすると、AT-VST-VRTから削除されます。

Note
AMF Cloud アプリケーション、AMF Security アプリケーション、AT-RADgate アプリケーションを削除すると、次回以降のインストールに既存ライセンスを使用できなくなります。
ライセンスの再発行が必要になりますので、再インストール後に内部シリアルを控えて弊社窓口までお問い合わせください。
設定内容をリストアするには、付録「AT-VST-VRTのバックアップとリストア」を参照して設定してください。

クイックツアー / AT-VST-VRTの設定ファイルのバックアップとリストア



ここでは、AT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)の保存、設定ファイル(default.cfg)からのリストア手順を説明します。
お使いのアプリケーションのバックアップ、リストアについては、付録「AT-VST-VRTのバックアップとリストア」を参照してください。

Note
AT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)は、取得したときのファームウェアバージョンと、同じファームウェアバージョンでのみリストアができます。例えば、ファームウェアバージョン 3.12.1でバックアップした設定ファイルは、ファームウェアバージョン 3.12.1でのみリストアできます。そのため、使用するファームウェアバージョンで設定ファイルを取得していない場合には、設定のリストアはできません。再度設定が必要になります。

AT-VST-VRTの設定ファイルの保存

AT-VST-VRTの設定を変更したり、アプリケーションを起動状態にした場合には、画面上部のナビゲーションバーにある「保存」ボタンがオレンジ色に変わります。クリックすることで、AT-VST-VRTの設定内容が保存されます。

「保存」ボタンをクリックすると、「ファイル管理」画面に「default.cfg」というファイルが作成されます(すでに存在していた場合は上書きされます)。
このファイルには、「保存」ボタンをクリックした時点のAT-VST-VRTの設定内容が保存されますので、AT-VST-VRTの設定内容のバックアップファイルとして使用できます。

設定ファイルのバックアップ手順

設定用コンピューターにAT-VST-VRTの設定ファイルをバックアップする手順を説明します。
Note
アプリケーションによって、バックアップ作成時のライセンスの扱いが異なります。詳しくは、「アプリケーションのライセンスについて」を参照してください。
  1. AT-VST-VRTにログインして、必要な設定を行います。
  2. 設定が完了したら、画面上部のナビゲーションバーにある「保存」ボタンをクリックします。

  3. 「システム」/「ファイル管理」画面を開いて、「default.cfg」ファイルを確認します。

  4. 「default.cfg」ファイルの横にある「ダウンロード」ボタンをクリックします。

  5. Webブラウザーの表示に従って、「default.cfg」ファイルを保存します。
AT-VST-VRTの設定ファイルのバックアップは以上です。

設定ファイルのリストア手順

運用中のAT-VST-VRTを、以前に作成したバックアップの状態に復元します。
設定ファイルのリストアは、次の手順で行います。
Note
リストアするためには、AT-VST-VRTを再起動する必要があります。
Note
AT-VST-VRTの再起動が完了するまで、「保存」ボタンをクリックしないでください。
「保存」ボタンをクリックした時点の設定内容で「default.cfg」ファイルが作成されるため、以前に作成したバックアップの状態に復元できません。
  1. AT-VST-VRTにログインして、「システム」/「ファイル管理」画面を表示します。
  2. 「default.cfg」ファイルの横にある「削除」ボタンをクリックします。

  3. 確認画面が表示されますので、「削除」ボタンをクリックします。

    Note
    「保存」ボタンがオレンジ色に変わりますが、クリックしないでください。
    「保存」ボタンをクリックすると、「default.cfg」ファイルが作成されます。
  4. 「アップロード」ボタンをクリックします。

  5. 以前に保存した「default.cfg」ファイルを選択して、「開く」ボタンをクリックします。

  6. 「default.cfg」ファイルを確認します。

    Note
    「保存」ボタンがオレンジ色に変わりますが、クリックしないでください。上記手順でアップロードした「default.cfg」ファイルの設定内容が、「保存」ボタンをクリックした時点の設定内容に上書きされます。
  7. 「再起動」ボタンをクリックして、AT-VST-VRTを再起動します。

AT-VST-VRTの設定ファイルのリストアは以上です。

リファレンス編 / ダッシュボード



ダッシュボード画面は、AT-VST-VRTにログイン直後に表示されます。AT-VST-VRTのシステム情報や、使用できるアプリケーションを一覧表示します(下記はダッシュボード画面の例です)。

システム情報

AT-VST-VRTのシステム情報を表示します。

表 1:システム情報
CPU CPUの使用率を表示します。
メモリー メモリーの使用率を表示します。
動作環境 AT-VST-VRTの状態を表示します。
ローカル時刻 AT-VST-VRTの時刻を表示します。

デプロイ済みアプリケーション一覧

AT-VST-VRTで使用できるアプリケーションを一覧表示します。また、アプリケーションごとのCPU使用率などを表示します。

表 2:デプロイ済みアプリケーション一覧
名称 次のアプリケーションを表示します。
・AMF-Sec-app(AMF Security)
・AT-AMF-app(AMF Cloud)
・AT-AWC-app(Wireless Controller)
・AT-FULLSNMP-app(SNMP Plug-in)
・AT-RADgate-app(AT-RADgate)
・AT-Vista-app(Vista Manager)
イメージ アプリケーションのファイルが正しいかどうかを表示します。
CPU使用率 (%) CPUの使用率を表示します。
メモリー (MB) メモリーの使用状況を表示します。
ストレージ (MB) ストレージの使用状況を表示します。
状態 アプリケーションの状態を表示します。
「インスタンスを更新」ボタン アプリケーションをアップデートする「インスタンスを更新」ダイアログが表示されます。
アップデート方法については、付録「AT-VST-VRTのバージョンアップ」をご覧ください。
「開く」ボタン クリックすると、アプリケーションを起動します。
「状態」が「停止済み」のアプリケーション、SNMP Plug-in アプリケーションには表示されません。

リファレンス編 / ネットワーク基本設定



「ネットワーク基本設定」メニューで設定できる項目を説明します。

インターフェース管理

インターフェースの状態確認と設定変更ができます。
AT-VST-VRTのインターフェースは、インストール「AT-VST-VRTのインストール」の手順で作成した、仮想マシンのネットワークインターフェースを指します。

表 1:インターフェース管理
名称 インターフェース名が表示されます。
IPアドレス インターフェースに設定されているIPv4アドレスの一覧が表示されます。セカンダリーIPアドレスは「(セカンダリー)」という文字列付きで表示されます。
ステータス インターフェースの管理状態が表示されます。
プロトコル インターフェースのリンク状態が表示されます。
「インターフェース追加」ボタン 新規インターフェースを追加するための「インターフェース追加」ダイアログが開きます。
「編集」ボタン インターフェースの設定を変更するための「インターフェース編集」ダイアログが開きます。

インターフェース追加

インターフェース上に、「VLAN ID」で指定したVIDを持つタグ付きパケットの送受信を行う「802.1Q Ethernetサブインターフェース」を追加することができます。

表 2:インターフェース追加
インターフェース種別 dot1qが表示されます。
インターフェース名 タグなしポートとして使用するインターフェースを選択してください。
VLAN ID VLAN IDを入力してください。
「キャンセル」ボタン インターフェースを追加せずに「インターフェース管理」画面に戻ります。
「適用」ボタン インターフェースを追加して「インターフェース管理」画面に戻ります。

インターフェース編集

指定したインターフェースの設定を変更するためのダイアログです。
「インターフェース編集」ダイアログが表示されたら、最初にアドレスの設定方式を選択してください。
選択した設定方式に応じた設定項目が表示されますので、必要な項目を入力、選択して「適用」ボタンをクリックすると、インターフェースの設定が変更されます。
「キャンセル」ボタンをクリックした場合は、設定を変更せずに「インターフェース管理」画面に戻ります。
以下、各方式の入力・選択項目について説明します。

DHCP

インターフェースのIPv4アドレスをDHCPで取得する場合は、この方式を選択します。

表 3:インターフェース編集 - DHCP
DHCP DHCPサーバーからIPv4アドレスを取得する場合はこれを選択してください。
「キャンセル」ボタン 設定を変更せずに「インターフェース管理」画面に戻ります。
「適用」ボタン 設定を変更して「インターフェース管理」画面に戻ります。

固定IP

インターフェースのIPv4アドレスを手動設定する場合は、この方式を選択します。

表 4:インターフェース編集 - 固定IP
固定IP IPv4アドレスを手動設定する場合はこれを選択してください。
IPアドレス 対象インターフェースに設定するIPv4アドレスを「192.168.101.1/24」の形式で入力してください。空欄(未定義)の状態で「適用」ボタンを押した場合は、該当インターフェースのIPv4アドレスが削除されます。
セカンダリーIPアドレス セカンダリー(副)アドレスを設定する場合は、「セカンダリーIPアドレスを追加」をクリックして、IPアドレスを入力してください。
「キャンセル」ボタン 設定を変更せずに「インターフェース管理」画面に戻ります。
「適用」ボタン 設定を変更して「インターフェース管理」画面に戻ります。

スタティック経路


表 5:スタティック経路
宛先ネットワーク 経路の宛先ネットワークアドレスが表示されます。
ゲートウェイ/インターフェース 該当経路宛てパケットの転送先(ネクストホップ)アドレスまたは送出インターフェースが表示されます。
管理距離 経路エントリーの管理距離が表示されます。
ステータス 経路エントリーの状態が表示されます。
「スタティック経路の追加」ボタン スタティック経路を追加するための「スタティック経路の追加」ダイアログが開きます。
「編集」ボタン スタティック経路を変更するための「スタティック経路の編集」ダイアログが開きます。
「削除」ボタン スタティック経路を削除します。削除前には確認のダイアログが表示されます。

スタティック経路の追加


表 6:スタティック経路の追加
宛先ネットワーク 経路の宛先ネットワークアドレスを「192.168.2.0/24」(IPv4の場合)、「2001:db8:2::/48」(IPv6の場合)の形式で入力してください。
ゲートウェイ/インターフェース 該当経路宛てパケットの転送先(ネクストホップ)アドレスを「192.168.1.254」(IPv4の場合)、「2001:db8:1:1::fe」(IPv6の場合)の形式で、あるいは送出インターフェース名を入力してください。
管理距離(オプション) 経路エントリーの管理距離を入力してください。省略時はスタティック経路のデフォルト値である1となります。
「キャンセル」ボタン 経路エントリーを追加せずに「スタティック経路」画面に戻ります。
「適用」ボタン 経路エントリーを追加して「スタティック経路」画面に戻ります。

スタティック経路の編集


表 7:スタティック経路の編集
宛先ネットワーク 経路の宛先ネットワークアドレスを「192.168.2.0/24」(IPv4の場合)、「2001:db8:2::/48」(IPv6の場合)の形式で入力してください。
ゲートウェイ/インターフェース 該当経路宛てパケットの転送先(ネクストホップ)アドレスを「192.168.1.254」(IPv4の場合)、「2001:db8:1:1::fe」(IPv6の場合)の形式で、あるいは送出インターフェース名を入力してください。
管理距離(オプション) 経路エントリーの管理距離を入力してください。省略時はスタティック経路のデフォルト値である1となります。
「キャンセル」ボタン 経路エントリーを変更せずに「スタティック経路」画面に戻ります。
「適用」ボタン 経路エントリーを変更して「スタティック経路」画面に戻ります。

ブリッジング

VLAN対応ソフトウェアブリッジ「br0」のメンバーポートを変更したり、メンバーポートの所属VLAN設定を変更したりできます。
初期設定ではすべてのネットワークポートがvlan1のタグなしポートとしてブリッジに所属していますが、特定のポートをブリッジから外して単独ポートとして使用したり、ブリッジ内での所属VLANやタグ設定を変更したりすることも可能です。

表 8:ブリッジング
ポート ブリッジに所属しているネットワークポート名
所属VLAN 該当ポートが所属するVLAN IDが表示されます。
ネイティブVLAN 該当ポートのネイティブVLAN ID(タグなしVLAN ID)が表示されます。
「ブリッジ追加」ボタン 未サポートです。使用しないでください。
「鉛筆(編集)」ボタン ブリッジメンバーポートの追加、削除、変更を行う「ブリッジ編集」ダイアログを表示します。

ブリッジ編集

ブリッジメンバーポートの追加、削除、変更(所属VLAN、ネイティブVLANの変更)を行います。

表 9:ブリッジ編集
ブリッジ番号 ブリッジ番号「0」が表示されます。
ポート メンバーポートが表示されます。入れ替え可能なポートが存在するときは「×」をクリックしてから新しいポートを選択することもできます。
ネイティブVLAN 該当ポートにおいて「タグなし」として扱うVLAN IDが表示されます。変更したいときは所属VLANの範囲から単一値(例:1)で指定してください。該当ポートでタグなしパケットを受信した場合はネイティブVLANの所属として取り扱います。また、ネイティブVLAN所属のパケットにはタグをつけずに送信します。所属VLANが複数あるとき、ネイティブVLAN以外のVLANはタグ付きとなります。
所属VLAN 該当ポートが所属するVLAN IDが表示されます。変更したいときは1~4094の範囲から単一値(例:1)または範囲(例:1-4094)で指定してください。
「ゴミ箱(削除)」ボタン ブリッジから該当ポートを削除します。
「インターフェースを追加」ボタン ブリッジにポートを追加するときに使用します。入力欄が一行追加されるので、追加するポートを選択し、所属VLANとネイティブVLANを適宜入力してください。
「キャンセル」ボタン 「ブリッジ編集」ダイアログでの変更(ポート追加、削除、変更)を破棄して「ブリッジング」画面に戻ります。
「適用」ボタン 「ブリッジ編集」ダイアログでの変更(ポート追加、削除、変更)を適用して「ブリッジング」画面に戻ります。

設定例:初期状態の動作

「インターフェース管理」画面と「ブリッジング」画面での初期設定は以下のとおりです。
表 10:インターフェース管理
br0 192.168.1.1/24(ネットワークにDHCPサーバーがない場合の初期値)
表 11:ブリッジング
ポート eth0~ethx
所属VLAN 1
ネイティブVLAN 1
この場合、ポート0~xからは「VLAN ID 1/タグなし通信」で、AT-VST-VRTの管理画面にアクセスできます。

設定例:「VLAN ID 100/タグあり通信」でAT-VST-VRTの管理画面にアクセスしたい場合

「インターフェース管理」画面で、br0の「802.1Q Ethernetサブインターフェース」をVLAN ID 100で追加してください。
表 12:インターフェース管理
br0 192.168.1.1/24
br0.100 192.168.100.1/24
「ブリッジング」画面の「ポート編集」ダイアログで、所属VLANを変更してください。
表 13:ブリッジング
ポート eth0
所属VLAN 1-100
ネイティブVLAN 1
ポート eth1~x
所属VLAN 1
ネイティブVLAN 1
この場合、ポート0からは「VLAN ID 1/タグなし通信」または「VLAN ID 100/タグあり通信」で、AT-VST-VRTの管理画面にアクセスできます。
ポート1~xからは「VLAN ID 1/タグなし通信」でのみ、AT-VST-VRTの管理画面にアクセスできます。

設定例:「VLAN ID 100/タグあり通信」でアプリケーションを使用したい場合

表 14:インターフェース管理
br0 192.168.1.1/24
「ブリッジング」画面の「ポート編集」ダイアログで、所属VLANを変更してください。
表 15:ブリッジング
ポート eth0
所属VLAN 1-100
ネイティブVLAN 1
ポート eth1~x
所属VLAN 1
ネイティブVLAN 1
アプリケーションの設定項目で外部ネットワークVLAN IDを設定してください。
表 16:例:AMF Cloud アプリケーションの設定
インターフェースタイプ Virtual
外部ネットワークVLAN ID 100
IPv4アドレス 192.168.100.2/24
ゲートウェイアドレス 192.168.100.254/24
この場合、ポート0からは「VLAN ID 100/タグあり通信」でAMF Cloud アプリケーションを使用できます。
ポート1~xからはAMF Cloud アプリケーションを使用できません。

設定例:1つのポートでアプリケーションのネットワークをわける場合

表 17:インターフェース管理
br0 192.168.1.1/24
「ブリッジング」画面の「ポート編集」ダイアログで、所属VLANを変更してください。
表 18:ブリッジング
ポート eth0
所属VLAN 1-100
ネイティブVLAN 1
ポート eth1~x
所属VLAN 1
ネイティブVLAN 1
アプリケーションの設定項目で、外部ネットワークVLAN IDを設定してください。
表 19:例:AMF Cloud アプリケーションの設定
インターフェースタイプ Virtual
外部ネットワークVLAN ID 100
IPv4アドレス 192.168.100.2/24
ゲートウェイアドレス 192.168.100.254/24
表 20:例:Vista Manager アプリケーションの設定
インターフェースタイプ Virtual
外部ネットワークVLAN ID 1
IPv4アドレス 192.168.1.3/24
ゲートウェイアドレス 192.168.1.254/24
この場合、ポート0からは、AMF Cloud アプリケーションは「VLAN ID 100/タグあり通信」で、Vista Manager アプリケーションは「VLAN ID 1/タグなし通信」で使用できます。
ただし、アプリケーション間の通信について、ルーティングはAT-VST-VRTでは行えないため、外部のデバイスでルーティングを行えるように設定をする必要があります。
ポート1~xからは、Vista Manager アプリケーションのみ「VLAN ID 1/タグなし通信」で使用できます。

ボンディング

インターフェースのボンディング(冗長化)ができます。
Note
ボンディングできるインターフェースは、2ポートまでサポートしています。

表 21:ボンディング
ステータス インターフェースの管理状態が表示されます。
ボンド種別 「スタティック」または「LACP」が表示されます。
メンバー ボンドに所属するインターフェースが表示されます。
「インターフェースを追加」ボタン ボンドにインターフェースを追加するための「インターフェースを追加」ダイアログが開きます。
「削除」ボタン ボンドを削除します。削除前には確認のダイアログが表示されます。
「ゴミ箱(削除)」ボタン ボンドからネットワークポートを削除します。
「ボンド追加」ボタン ボンドを作成するための「ボンド追加」ダイアログが開きます。

ボンド追加

ボンドを作成します。

表 22:ボンド追加
番号 ボンド番号を入力してください。
ボンド種別 「スタティック」または「LACP」を選択します。
「キャンセル」ボタン 設定を変更せずに「ボンディング」画面に戻ります。
「適用」ボタン ボンドを追加して「ボンディング」画面に戻ります。

インターフェースを追加

冗長化するインターフェースを設定します。

表 23:インターフェースを追加
ボンド ボンド番号が表示されます。
インターフェース ボンドにインターフェースを追加します。
「キャンセル」ボタン 設定を変更せずに「ボンディング」画面に戻ります。
「適用」ボタン ボンドにインターフェースを追加して「ボンディング」画面に戻ります。

インターフェースのボンディング手順について

ここでは、インターフェースのボンディング手順を簡潔に示します。
設定によっては、AT-VST-VRTの設定画面にアクセスできなくなる場合がありますのでご注意ください。
表 24:表示例
bondx 作成したbondxポートを示します
(xはボンド番号を表します)
ethポート(br0に所属) ethポートがブリッジ(「br0」に所属)していることを示します

bondxをブリッジに所属させる手順(その1)

この手順では、AT-VST-VRTを接続しているethポート(br0に所属)を追加しても問題ありません。
  1. 「ボンディング」画面でbondxを作成します。
  2. 「ブリッジング」画面でブリッジにbondxを割り当てます。
  3. 「ボンディング」画面でbondxにethインターフェースを割り当ます。
    Note
    ボンディングのインターフェースを追加する際、AT-VST-VRTの設定画面にアクセスするために接続しているethポートを追加した場合、設定が反映されるまで約10秒かかります。設定が反映されてから、次の操作を行ってください。
  4. ケーブルを接続します。

bondxをブリッジに所属させる手順(その2)

この手順では、AT-VST-VRTを接続しているethポート(br0に所属)を追加すると、AT-VST-VRTの設定画面にアクセスできなくなりますので、ご注意ください。
  1. 「ボンディング」画面でbondxを作成します。
  2. 「ボンディング」画面でbondxにethインターフェースを割り当てます。
    Note
    AT-VST-VRTを接続しているethポート(br0に所属)を追加するとブリッジから外れ、AT-VST-VRTの設定画面にアクセスできなくなります。
    そのため、ボンディングのインターフェースを追加する際、設定画面にアクセスするために接続しているethポートは含めないでください。
  3. 「ブリッジング」画面でブリッジにbondxを割り当てます。
  4. ケーブルを接続します。

bondxをブリッジに所属させない手順

  1. 「ボンディング」画面でbondxを作成します。
  2. 「ボンディング」画面でbondxにethインターフェースを割り当てます。
  3. 「インターフェース管理」画面でbondxにIPアドレスを設定します。
  4. ケーブルを接続します。

DNSクライアント

名前解決の問い合わせに使用するDNSサーバーや検索ドメインの一覧表示、追加、削除を行えます。

表 25:DNSクライアント
「設定」ボタン DNSサーバーへの問い合わせの設定をするための「設定」ダイアログが開きます。
DNSサーバー一覧
IPアドレス DNSサーバーのIPv4/IPv6アドレスが表示されます。
ソース DNSサーバーアドレスを学習したインターフェース名が表示されます。
種類 DNSサーバーを動的に学習したか(Dynamic)、手動で登録したか(Static)が表示されます。
「削除」ボタン DNSサーバーの登録を削除します。削除前には確認のダイアログが表示されます。
「サーバー追加」ボタン DNSサーバーを追加するための「新規サーバー」ダイアログが開きます。
検索ドメインリスト
ドメイン名 登録しているドメイン名が表示されます。
「削除」ボタン 登録しているドメインを削除します。削除前には確認のダイアログが表示されます。
「ドメイン追加」ボタン DNS問い合わせ時に使用する検索ドメインリストにドメインを追加するための「ドメイン追加」ダイアログが開きます。

設定

DNSサーバーへの問い合わせの設定をします。

表 26:設定
デフォルトドメイン名 DNS問い合わせ時に使用するデフォルトドメイン名を入力してください。
「キャンセル」ボタン DNSサーバーへの問い合わせの設定を保存せずに「DNSクライアント」画面に戻ります。
「適用」ボタン DNSサーバーへの問い合わせの設定を保存して「DNSクライアント」画面に戻ります。

新規サーバー

名前解決の問い合わせに使用するDNSサーバーを追加登録します。

表 27:新規サーバー
IPアドレス DNSサーバーのIPv4アドレスかIPv6アドレスを入力してください。
「キャンセル」ボタン DNSサーバーを追加登録せずに「DNSクライアント」画面に戻ります。
「適用」ボタン DNSサーバーを追加登録して「DNSクライアント」画面に戻ります。

ドメイン追加

DNS問い合わせ時に使用する検索ドメインリストにドメインを追加登録します。

表 28:ドメイン追加
ドメイン名 DNS問い合わせ時に使用する検索ドメインリストに登録するドメイン名を入力してください
「キャンセル」ボタン ドメインを追加登録せずに「DNSクライアント」画面に戻ります
「適用」ボタン ドメインを追加登録して「DNSクライアント」画面に戻ります

リファレンス編 / ユーザー管理



ユーザー管理

AT-VST-VRTにログインするユーザーの一覧表示や追加、削除、変更ができます。
Note
すべてのユーザーを削除すると、ログインできなくなります。初期設定のユーザー名「manager」を必ず残す、またはバックアップ用のユーザーを作成しておくなど、管理には十分ご注意ください。

表 1:ユーザー管理
ユーザー名 ユーザー名が表示されます。
「パスワード編集」ボタン ユーザーのパスワードを変更するための「パスワード編集」ダイアログが開きます。
「削除」ボタン ユーザーを削除します。削除前には確認のダイアログが表示されます。
「ユーザー追加」ボタン 「新規ユーザー追加」ダイアログが開きます。
Note
重複したユーザー名は登録できません。

新規ユーザー追加

ユーザーを新規追加するためのダイアログです。
Note
初期設定のユーザー名「manager」を削除すると、ログインできなくなります。バックアップ用のユーザーを作成しておくことをおすすめします。

表 2:新規ユーザー追加
ユーザー名 新規ユーザーのユーザー名を入力してください。
入力可能なユーザー名:長さ 1~64文字。半角英数字と半角記号(- _)のみ使用可能(ただし、1文字目は英字、記号のみ使用可)。大文字小文字を区別。ユーザー名「root」、「daemon」、「nobody」、「sshd」、「httpd」は予約済みのため使用できない。
パスワード 新規ユーザーのパスワードを入力してください。
入力可能なパスワード:長さ 1~31文字。半角英数字と半角記号(! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? @ [ \ ] ^ _ ` { } ~ )のみ使用可能。大文字小文字を区別。
パスワード(確認用) 確認のため新規ユーザーのパスワードをもう一度入力してください。
「キャンセル」ボタン 新規ユーザーを追加せずに「ユーザー管理」画面に戻ります。
「保存」ボタン 新規ユーザーを追加して「ユーザー管理」画面に戻ります。

パスワード編集

既存ユーザーのパスワードを変更するためのダイアログです。
Note
すべてのユーザーのパスワードを忘れると、ログインできなくなります。パスワードの管理には十分ご注意ください。

表 3:パスワード編集
ユーザー名(変更不可) 編集対象のユーザー名が表示されます。
新パスワード 変更後のパスワードを入力してください。
入力可能なパスワード:長さ 1~31文字。半角英数字と半角記号(! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? @ [ \ ] ^ _ ` { } ~ )のみ使用可能。大文字小文字を区別。
新パスワード(確認用) 確認のため変更後のパスワードをもう一度入力してください。
「キャンセル」ボタン パスワードを変更せずに「ユーザー管理」画面に戻ります。
「保存」ボタン パスワードを変更し「ユーザー管理」画面に戻ります。

リファレンス編 / システム



「システム」メニュー配下の各画面では、AT-VST-VRTの基本的な情報を確認できます。また、ファイル管理へのアクセスも可能です。

ファイル管理

ファイル一覧の参照やファイルの操作などが可能です。
Note
AT-VST-VRTやアプリケーションに必要なファイルを削除したり、変更したりすると、起動できなくなるおそれがあります。

表 1:ファイル管理
「再起動」ボタン AT-VST-VRTを再起動します。再起動が完了すると、ログイン画面が表示されます。
「シャットダウン」ボタン AT-VST-VRTをシャットダウンします。
「アップロード」ボタン ファイルをアップロードします。
「テクニカルサポート情報の生成」ボタン テクニカルサポート用のファイルが出力されます。
トラブルシューティング時など、内部情報の確認が必要な場合を想定したものですので、ご使用に際しては弊社技術担当にご相談ください。
Note
テクニカルサポート情報を取得する際、「テクニカルサポート情報を生成しています」の表示が消えたあとでもファイル一覧に生成されたファイルが表示されない場合は、Webブラウザーの再読み込みをしてください。
「ダウンロード」ボタン ファイルをダウンロードします。
「削除」ボタン ファイルを削除します。削除前には確認のダイアログが表示されます。

コンテナサービス

AT-VST-VRTの状態と、使用できるアプリケーションを表示します。
Note
本ページからの同じアプリケーションの複数設定や起動は、トラブルシューティング時を想定したものです。
通常運用時は、クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」/「アプリケーションの設定と起動」の手順に従ってください。
Note
CPU使用率、メモリー、ストレージのバーが赤色になった場合は、アプリケーションを削除してください。
Note
「イメージ更新チェック間隔」は未サポートです。「無効」のまま変更しないでください。

表 2:コンピュートノード
「設定」ボタン
Note
コンピュートノードの設定は未サポートです。

ログ

ローカルログの確認が可能です。
BufferedログとPermanentログの表示を切り替えること、検索、絞り込み、「更新」ボタンで最新情報に更新できます。

表 3:ログ
Bufferedログ ランタイムメモリーに保存されているログが表示されます。
Permanentログ フラッシュメモリーに保存されているログが表示されます。
「ログをクリア」ボタン ログを削除します。削除前には確認のダイアログが表示されます。
「更新」ボタン 最新の情報に更新します。
Note
BufferedログとPermanentログは、どちらも最大5MByte(約40000~50000件)まで保存できます。

監視

メモリー、CPU、ストレージの詳細な使用状況を確認できます。
Note
本画面はトラブルシューティング時など、内部情報の確認が必要な場合を想定したものです。
「記録」もしくは「開始」を押すことで監視プロセスが動作し、データの取得が開始されますが、設定値によっては現在動作中の機能に影響をおよぼす可能性がございますので、本画面をご使用の際は弊社技術担当にお問い合わせください。

表 4:監視
「読み込み」ボタン デバイス上に保存されたサンプルファイルを読み込みます。
「インポート」ボタン PCなどからサンプルファイルをアップロードして読み込みます。
「エクスポート」ボタン ブラウザーのメモリー上に保持されているサンプルをファイルとしてPCなどにダウンロードします。
「記録」ボタン サンプルの収集を開始します(デバイス上のファイルに保存)。収集中は「サンプル保持数 × サンプリング間隔」の間、GUIタイムアウトが無効になります。
「開始」ボタン サンプルの収集を開始します(ブラウザーのメモリー上に保持)。収集中は「サンプル保持数 × サンプリング間隔」の間、GUIタイムアウトが無効になります。
サンプル保持数 データの取得回数
サンプリング間隔 データの取得間隔

サービス管理

HTTP/HTTPSポートの確認、変更ができます。

表 5:サービス管理
HTTPポート HTTPポートの現在の設定が表示されます。
HTTPSポート HTTPSポートの現在の設定が表示されます。
「設定」ボタン HTTP/HTTPSポートの設定を変更します。
無効・有効スライドボタン Telnetサービス/HTTPポート/HTTPSポートの無効・有効を切り替えます。

SSH

SSHサーバーへのログイン制御(許可、禁止)の有効・無効、許可・禁止ユーザーリストの閲覧、登録ができます。

表 6:SSH
許可ユーザーリストタブ SSHサーバーへのログインを許可するユーザーの一覧・設定をします。
禁止ユーザーリストタブ SSHサーバーへのログインを禁止するユーザーの一覧・設定をします。
ユーザー 許可または禁止しているユーザー名が表示されます。
ホスト ログイン元のホスト名/IPアドレスが表示されます。
「ユーザー追加」ボタン 「ユーザー追加」ダイアログを表示します。
「削除」ボタン 一覧から対象ユーザーを削除します。
無効・有効スライドボタン SSHサービスの無効・有効を切り替えます。

ユーザー追加

許可/禁止ユーザーリストにユーザーを追加するためのダイアログです。

表 7:ユーザー追加
ユーザー追加 ユーザー名パターンを入力します。
ホスト追加 ホスト名パターンを入力します。
「キャンセル」ボタン 設定を保存・適用せずに一覧画面に戻ります。
「適用」ボタン 設定を保存・適用して一覧画面に戻ります。

日付と時刻

システム時計の手動設定およびNTPの設定が可能です。
ローカル時刻で日付と時間を設定し、「適用」ボタンをクリックすると、システム時計に反映されます。
時刻の同期を行う外部NTPサーバーを使用する場合は、「NTPサーバー」の「追加」ボタンをクリックして、NTPの同期先を追加します。
また、本製品単体でNTPサーバーとして動作させるには、「詳細設定」ボタンをクリックして、「NTPグローバル設定」ダイアログで階層レベルを設定します。

表 8:日付と時刻
時刻設定 システム時刻を変更したい場合に日付と時刻を指定します。「適用」ボタンを押すと指定した日付と時刻がシステム時計に反映されます。
NTPサーバー NTP同期先の一覧が表示されます。「追加」ボタンを押すとNTP同期先の追加を行うダイアログが表示されます。右端の削除ボタンを押すと該当同期先が削除されます。
NTPアクセス制御設定 NTPアクセス制御設定の一覧が表示されます。「追加」ボタンを押すとNTPアクセス制御設定の追加を行うダイアログが表示されます。右端の削除ボタンを押すと該当アクセス制御設定が削除されます。
詳細設定ボタン 「NTPグローバル設定」ダイアログが表示されます。

NTPの同期先を追加

NTPの同期先を新規追加するためのダイアログです。
Note
NTPの同期先を追加した場合、NTPサーバーとの時刻同期に成功すると本製品自身もNTPサーバーとして動作するようになります。そのため、悪意のある第三者から攻撃を受ける可能性のあるロケーションでNTPクライアント機能を有効にする場合は、アクセス制御機能等のフィルター機能を利用して必要なNTP通信だけを許可する設定を推奨します。

表 9:NTPの同期先を追加
アドレス (IPv4/IPv6/ホスト名) IPv4アドレス、IPv6アドレス、またはホスト名を入力します。FQDNで指定する場合は「DNSクライアント」画面でDNSサーバーアドレスを登録しておく必要があります。
種類 同期先の種類をServer(NTPサーバー)、Peer(ピアを設定)、Pool(プールサーバー)から選択します。
バージョン NTPプロトコルのバージョンを、1、2、3、4から選択します。
優先 複数のNTP同期先を登録した場合に、このNTP同期先を優先的に使用しないときは「いいえ」を、優先的に使用するときは「はい」を選択します。
「キャンセル」ボタン NTP同期先を追加せずに「日付と時刻」画面に戻ります。
「適用」ボタン NTP同期先を追加して「日付と時刻」画面に戻ります。

NTPアクセス制御設定を追加

本製品のNTPサーバーに対するアクセス制御設定を追加するためのダイアログです。

表 10:NTPアクセス制御設定を追加
対象IPバージョン IPバージョンを選択します。
IPアドレス アクセス元のアドレスまたはサブネットを指定します。空欄にした場合は全アドレス(any)を指定したことになります。
制御情報の問い合わせ アクセス元からの制御情報問い合わせを許可するか、拒否するかを選択します。
時刻の問い合わせ アクセス元からの時刻問い合わせを許可するか、拒否するかを選択します。
「キャンセル」ボタン NTPアクセス制御設定を追加せずに「日付と時刻」画面に戻ります。
「適用」ボタン NTPアクセス制御設定を追加して「日付と時刻」画面に戻ります。

NTPグローバル設定

NTPの全般的な設定を行うためのダイアログです。
NTP階層レベルを設定すると、ほかのNTPサーバーに同期していない場合であっても、本製品単体で権威のあるNTPサーバーとして動作するよう設定することができます(階層1~15として動作します)。

表 11:NTPグローバル設定
本製品単体で権威のあるNTPサーバーとして動作させるためのパラメーター
NTP階層レベル 0~15の値で入力します。1が最上位でもっとも時刻の精度が高いサーバーであることを示します。0を入力すると単体NTPサーバーとしての設定を削除します。
NTP受信レート制限機能のパラメーター
許容最小受信間隔 (interval) 許容される最小受信間隔(秒)
許容バーストパケット数 (burst) 実際の受信レートがintervalの設定値を超えている状態でバースト的に受信が許容されるパケット数。
ランダム許可率 (1/leak) の分母 (leak) 実際の受信レートがintervalとburstの設定値を超えている状態で、ランダムに受信を許可するパケットの割合を「leak分の1」として指定します。例えば本項目(leak)を 4 に設定した場合は、設定した受信レートを超過しているときでも平均して4個に1個の割合でランダムにパケットを受信します。
受信レート制限統計 受信レート制限機能の統計情報が表示されます。
「キャンセル」ボタン NTPグローバル設定を変更せずに「日付と時刻」画面に戻ります。
「適用」ボタン NTPグローバル設定を変更して「日付と時刻」画面に戻ります。

情報

AT-VST-VRTの基本的な情報を確認できます。

表 12:情報
名称 ホスト名が表示されます。
モデル 製品名が表示されます。
MACアドレス 本体のMACアドレスが表示されます。
シリアル番号 本体のシリアル番号が表示されます。
動作環境 動作環境の全体ステータスが表示されます。下向き矢印をクリックすると、「AT-VST-VRT」が表示されます。
ファームウェアファイル 現在使用中のファームウェアイメージファイルが表示されます。
ファームウェアバージョン 現在使用中のファームウェアバージョンが表示されます。
ブートローダー ブートローダーのバージョンが表示されます。
GUIバージョン 現在使用中のGUIバージョンが表示されます。
GUIビルド 現在使用中のGUIビルドが表示されます。
「設定」ボタン 「システム情報の設定」ダイアログが開きます。

システム情報の設定

システム情報を設定するためのダイアログです。

表 13:システム情報の設定
名称 ホスト名を入力してください。
GUIタイムアウト Web GUIのタイムアウト時間を指定してください。
「キャンセル」ボタン 設定を保存・適用せずに一覧画面に戻ります。
「適用」ボタン 設定を保存・適用して一覧画面に戻ります。
「GUIタイムアウト」(初期値は5分)で設定した時間が過ぎるとWeb GUI上で下記の画面が表示され、10秒のカウントダウンが始まります。
10秒間何も操作がないと、自動でログイン画面に戻ります。

Note
GUIタイムアウトの設定は製品上には保存されず、ブラウザーのローカルストレージに保存されます。GUIタイムアウトを設定したあとにブラウザーやクライアント端末を変更したり、異なるオリジンを持つURLを使用してアクセスした際には初期設定で動作します。

リファレンス編 / アプリケーション



アプリケーション

各アプリケーション画面では、AT-VST-VRT上で実行される各アプリケーションインスタンスの設定、管理を行えます。ここでは、Vista Manager アプリケーションの画面を例に説明します。
Note
機能的な変更がない場合は過去のバージョンの画面例を用いていることがあります。

表 1:アプリケーション
イメージ更新チェック間隔 未サポートです。無効のままご使用ください。
デプロイ済みアプリケーション一覧
アプリケーション未設定時にだけ表示される項目
「設定」ボタン アプリケーションインスタンスの初期設定を行う「アプリケーション設定」ダイアログを表示します。
アプリケーション設定後にだけ表示される項目
「テクニカルサポート情報の生成」ボタン テクニカルサポート用のファイルが出力されます。トラブルシューティング時など、内部情報の確認が必要な場合を想定したものですので、ご使用に際しては弊社技術担当にご相談ください。

情報アイコン
マウスオーバーすることで「インスタンス情報」画面をポップアップ表示します。
CPU使用率 (%) アプリケーションのCPU使用率を表示します。
メモリー (MB) アプリケーションのメモリー使用状況(使用量 / 割り当て量)を表示します。
ストレージ (MB) アプリケーションのストレージ使用状況(使用量 / 割り当て量)を表示します。
状態 アプリケーションの状態を表示します。
「開く」ボタン アプリケーションのWeb GUIを新しいブラウザーウィンドウで開きます。「状態」が「実行中」のときだけ表示されます。
Note
Wireless Controller画面では、「開く」ボタンによるAWCプラグイン管理画面の起動はできません。
Note
SNMP Plug-in画面では、「開く」ボタンは表示されません。
「削除」ボタン アプリケーションインスタンスを削除します。「状態」が「停止済み」のときだけ表示されます。
Note
アプリケーションを削除した場合、ライセンスや設定情報が削除されます。操作には十分ご注意ください。
Note
復元予定がない場合やトラブルシューティングで必要な場合を除き、削除しないことをおすすめします。
Note
AMF Cloud アプリケーション、AMF Security アプリケーション、AMF RADgate アプリケーションを削除すると、次回以降のインストールに既存ライセンスを使用できなくなります。ライセンスの再発行が必要になりますので、再インストール後に内部シリアルを控えて弊社窓口までお問い合わせください。
「停止」ボタン アプリケーションインスタンスを停止します。「状態」が「実行中」のときだけ表示されます。
「起動」ボタン アプリケーションインスタンスを起動します。「状態」が「停止済み」のときだけ表示されます。
「設定」ボタン アプリケーションインスタンスの設定変更を行う「アプリケーション設定」ダイアログを表示します。アプリケーションインスタンスの状態が「停止済み」のときだけ有効です。
「バージョン更新」ボタン アプリケーションイメージのバージョンを変更するための「アプリケーション設定」ダイアログを表示します。アプリケーションインスタンスの状態が「停止済み」のときだけ有効です。
Note
Wireless Controller、SNMP Plug-in アプリケーションは、「バージョン更新」ボタンでのバージョン変更は未サポートです。アップデート方法については、付録「AT-VST-VRTのバージョンアップ」をご覧ください。
Note
AMF Cloud アプリケーションの「開く」ボタンでは、「アプリケーション設定」の「ネットワーク」で最初に追加したインターフェース(AMF Cloud側のeth0)のIPアドレスを管理用IPアドレスと見なします。AMF Cloudのeth0インターフェースにIPアドレスが設定されていない場合、「開く」ボタンは表示されません。
Note
アプリケーションインスタンスの作成やバージョン更新を行う際は、あらかじめ不要なファイルを削除し、「システム」/「ファイル管理」画面の「ストレージ使用量」でストレージに空きがあることを確認してください。

インスタンス情報

各アプリケーションインスタンスの構成情報を表示します。アプリケーション画面で情報アイコンマウスオーバーすることでポップアップ表示します。

表 2:インスタンス情報
名称 アプリケーションインスタンス名を表示します。
コンピュートID アプリケーション実行環境(AT-VST-VRT)の識別子(シリアル番号)を表示します。
イメージ アプリケーションイメージのバージョンを表示します。
DNSサーバー DNSサーバーアドレス。「アプリケーション設定」でDNSサーバーを指定している場合だけ表示されます。
ネットワーク:ethX
仮想インターフェースの情報を表示します。
Note
AMF Cloud アプリケーションの場合、ethXはAMF Cloudアプリケーション側でのインターフェース名です。
ネットワークタイプ 仮想インターフェースのインターフェースタイプ(Virtual、Physical)を表示します。
VLAN ID 仮想インターフェースの接続先VLAN ID。ネットワークタイプが「Virtual」の場合だけ表示されます。
ホストインターフェース 仮想インターフェースと直結しているAT-VST-VRTのポート。ネットワークタイプが「Physical」の場合だけ表示されます。
MAC MACアドレス。ネットワークタイプが「Virtual」かつ「アプリケーション設定」で「MACアドレス (オプション)」を指定している場合だけ表示されます。
IPv4アドレス インターフェースに設定するIPv4アドレス/サブネットマスク長。「アプリケーション設定」でIPv4アドレスを指定している場合だけ表示されます。
ゲートウェイ ゲートウェイアドレス。「アプリケーション設定」でゲートウェイアドレスを指定している場合だけ表示されます。
DHCP インターフェースのIP設定をDHCPサーバーから取得する設定になっているかどうかを表示します。

アプリケーション設定

各アプリケーションインスタンスの初期設定や設定変更を行うためのダイアログです。「デプロイ済みアプリケーション一覧」で「設定」ボタンをクリックすると表示されます。
各パラメーターに設定すべき値については、クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」をご覧ください。

Note
バージョン更新時は、イメージバージョン欄のみ表示されます。
アップデート手順は、付録「AT-VST-VRTのバージョンアップ」をご覧ください。

表 3:アプリケーション設定
コンピュートID アプリケーション実行環境(AT-VST-VRT)の識別子(シリアル番号)を選択します。
イメージバージョン アプリケーションインスタンスのイメージバージョンを選択します。初期設定時とバージョン更新時のみ表示されます。
ストレージサイズ (MB) アプリケーションに割り当てるストレージサイズを指定します。クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」に従って入力してください。
詳細設定
メモリー制限 (MB) 通常は設定不要です。無制限(初期値)のままお使いください。
CPUコア制限 (コアインデックス) 通常は設定不要です。無制限(初期値)のままお使いください。
ネットワーク / ネットワーク
仮想インターフェースの追加、削除、設定を行えます。
Note
AMF Cloudアプリケーション側でのインターフェース名はこの画面で追加した順にeth0、eth1、... となります。デプロイ済みアプリケーション一覧の「開く」ボタンでは、AMF Cloudのeth0インターフェースに設定されているIPアドレスを管理用IPアドレスだと仮定しています。そのため、特に理由がない限り、最初に設定するインターフェースに管理用のIPアドレスを設定するようにしてください。
Note
Vista Manager、AMF Security、Wireless Controller、SNMP Plug-in、AT-RADgateにおいて、複数のネットワークインターフェースを作成することは未サポートです。1つのネットワークインターフェースでお使いください。
インターフェースタイプ 通常は「Virtual」をお使いください。

Virtual:外部ネットワークのVLAN ID(必須項目)と、MACアドレス(オプション)を指定します。この場合は、複数のアプリケーションを、同じVLAN IDに所属するネットワークポートで使うことができます。

Physical:アプリケーションを物理ネットワークポートに割り当てます。ホストインターフェースで接続するネットワークポート番号を選択します。
外部ネットワークVLAN ID 仮想インターフェースの接続先VLAN IDを指定します(初期値は1)。インターフェースタイプが「Virtual」の場合だけ表示されます。
ホストインターフェース 仮想インターフェースと直結するAT-VST-VRTのポートを選択します。インターフェースタイプが「Physical」の場合だけ表示されます。
MACアドレス (オプション) 仮想インターフェースのMACアドレスを任意に指定したい場合に入力します。未指定時は自動的に設定されます。インターフェースタイプが「Virtual」の場合だけ表示されます。
DHCPを使用 チェックを付けるとDHCPサーバーが払い出すIPアドレスを使用します。チェックを外すと、IPv4アドレス、ゲートウェイアドレスを固定設定します。
DHCPを使用する場合は、DHCPサーバーからIPアドレスが取得できる環境であることを確認してください。
IPv4アドレス 仮想インターフェースに設定するIPv4アドレス/サブネットマスク長を入力します。
ゲートウェイアドレス デフォルトゲートウェイアドレスを入力します。
「ネットワーク追加」リンク 仮想インターフェースの設定欄を追加します。
「削除」リンク 該当する仮想インターフェースの設定を削除します。
ネットワーク / DNSサーバー
各アプリケーションが使用するDNSサーバーアドレスの追加、削除、設定を行えます。
「DNSサーバー追加」リンク DNSサーバーアドレスの入力欄を追加します。
DNSサーバー 疎通可能なDNSサーバーアドレスを入力します。
Note
設定したDNSサーバーにアクセスできない場合は、SNMPプラグインの自動探索に1時間以上かかる、MIB取得ができないなどの事象が発生します。DNSサーバーアドレスを設定した場合は、疎通可能な状態であることを確認してください。
「削除」リンク 該当するDNSサーバーアドレスを削除します。
「キャンセル」ボタン アプリケーション設定を変更せずに前の画面に戻ります。
「適用」ボタン アプリケーション設定を変更して前の画面に戻ります。
Note
AMF Cloud アプリケーションの場合、IPv4アドレス、ゲートウェイアドレス、DNSサーバーの設定がAMF Cloudの動作に反映されるのは、初期設定時などAMF Cloudがスタートアップコンフィグなしで起動した場合だけです。
AMF Cloudの起動時にコンフィグが存在する場合は、コンフィグファイルの記述に従って設定が復元されますので、本画面で初期設定したIPアドレス、ゲートウェイアドレス、DNSサーバーをあとから変更するときは、AMF CloudのCLIから設定を変更してください。

例: AMF Cloudの起動時にコンフィグが存在する場合のIPアドレス変更手順
 1. AMF CloudアプリケーションのCLIでIPアドレスを変更する
  ※IPアドレスを変更すると、変更前のIPアドレスではCLI接続できなくなります
 2. 変更後のIPアドレスでCLI接続する
 3. コンフィグを保存する

※AT-VST-VRTのアプリケーション設定とAMF CloudのCLI設定を一致させるため、以下の操作も行ってください。
 4. AT-VST-VRTのAMF Cloud アプリケーション管理画面でアプリケーションを停止する
 5. 「アプリケーション設定」でIPアドレスを変更し、適用する
 6. AMF Cloud アプリケーションを起動する

付録 / AT-VST-VRTのバックアップとリストア



ここでは、運用中のAT-VST-VRTの設定や各アプリケーション設定をバックアップする方法と、リストアする方法について、参照するマニュアルを示します。

アプリケーションのライセンスについて

アプリケーションによって、バックアップ作成時のライセンスの扱いが異なりますのでご注意ください。
表 1:バックアップ作成時のライセンスの扱い
アプリケーション ライセンスの扱い
AMF Cloud 既存ライセンスを使用できないため、再発行が必要です。
AMF Security 既存ライセンスを使用できないため、再発行が必要です。
Vista Manager Vista Managerのバックアップファイルを取得してリストアすることで、既存ライセンスの復旧が可能です。バックアップファイルがない場合は、ライセンスの再発行が必要です。
Wireless Controller
SNMP Plug-in
AT-RADgate 「システム管理」/「システム設定管理」画面でバックアップファイルを取得してリストアすることで、既存ライセンスの復旧が可能です。バックアップファイルがない場合は、ライセンスの再発行が必要です。
Note
ライセンスの再発行が必要になった場合は、アプリケーションの再インストール後に内部シリアルを控えて、弊社窓口までお問い合わせください。

AT-VST-VRTの設定ファイル


Note
AT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)は、取得したときのファームウェアバージョンと、同じファームウェアバージョンでのみリストアができます。例えば、ファームウェアバージョン 3.12.1でバックアップした設定ファイルは、ファームウェアバージョン 3.12.1でのみリストアできます。そのため、使用するファームウェアバージョンで設定ファイルを取得していない場合には、設定のリストアはできません。再度設定が必要になります。

Vista Manager アプリケーション


Vista Manager アプリケーションのバックアップとリストアは、「AT-Vista Manager EX(AT-VST-VRT版)ベースリファレンスマニュアル」の「各種操作」/「システムデータの管理」/「バックアップとリストア」を参照してください。

AMF Cloud アプリケーション


AMF Cloud アプリケーションのバックアップとリストアは、「AMF Plus Cloud/AMF Cloud(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル」の「運用・管理」/「コンフィグレーション」/「スタートアップコンフィグのバックアップと復元」を参照してください。
なお、バックアップしたコンフィグファイルやその他必要なファイルは、copyコマンドやTFTPサーバーなどを使用して、AMF Cloud(AT-VST-VRT)から別のコンピューターなどにダウンロードする必要があります。
この別のコンピューターなどにダウンロードしたファイルをAMF Cloud(AT-VST-VRT)にアップロードすることで、リストアが可能となります。
Note
AMF Cloud アプリケーションを削除すると、次回以降のインストールに既存ライセンスを使用できなくなります。
ライセンスの再発行が必要になりますので、再インストール後に内部シリアルを控えて弊社窓口までお問い合わせください。

AMF Security アプリケーション


AMF Security アプリケーションのバックアップとリストアは、「AMF Security(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル」の「クイックツアー」/「AMF Securityのバックアップとリストア」を参照してください。
Note
AMF Security アプリケーションを削除すると、次回以降のインストールに既存ライセンスを使用できなくなります。
ライセンスの再発行が必要になりますので、新しくインストールしたAMF Securityの「システム設定」/「システム情報」画面に表示されるシリアル番号を控えて弊社窓口までお問い合わせください。

Wireless Controller アプリケーション


Wireless Controller アプリケーションのバックアップとリストアは、「AWCプラグイン(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル」の「各種操作」/「システムデータの管理」/「AWCプラグインシステムのバックアップ・リストア」を参照してください。

SNMP Plug-in アプリケーション


SNMP Plug-in アプリケーションのバックアップとリストアは、「SNMPプラグイン(AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル」の「画面リファレンス」/「システム」/「システム設定」/「システム管理」を参照してください。

AT-RADgate アプリケーション


AT-RADgate アプリケーションのバックアップとリストアは、「AT-RADgate(AT-VST-APL/AT-VST-VRT版)リファレンスマニュアル」の「クイックツアー」/「AT-RADgateのバックアップとリストア」を参照してください。現在稼働中のAT-RADgateシステムの全体を外部イメージファイルにバックアップして、リストアすることができます。
Note
「システムのバックアップ」以外のバックアップでは、ライセンスの情報を保存することはできません。
Note
AT-RADgate アプリケーションを削除すると、次回以降のインストールに既存ライセンスを使用できなくなります。
ライセンスの再発行が必要になりますので、新しくインストールしたAT-RADgateの「システム管理」/「概要」画面に表示されるシリアル番号を控えて弊社窓口までお問い合わせください。

付録 / AT-VST-VRTのバージョンアップ



ファームウェアバージョン 3.10.2以前からのバージョンアップについて

AT-VST-VRT ファームウェアバージョン 3.12.1は、3.10.2以前のバージョンとはサポートする仮想化環境が異なります(参考:AT-VST-VRTの動作環境)。
そのため、ファームウェアバージョン 3.10.2以前からバージョンアップすることはできません。
ファームウェアバージョン 3.10.2以前を使用している場合には、物理サーバーの準備、仮想化環境の構築からの再セットアップが必要になります。
手順を簡潔に示します。
  1. 既存環境で使用中のすべてのアプリケーションでバックアップを取得
  2. Virtual Box環境からHyper-V環境へ移行
  3. Hyper-V環境にAT-VST-VRTをインストール
  4. 手順1で取得した各アプリケーションのバックアップファイルをリストア
AT-VST-VRTの動作環境やインストールについては「AT-VST-VRTのインストール」を、アプリケーションのバックアップとリストアについては「AT-VST-VRTのバックアップとリストア」を参照してください。
Note
2025年6月現在におけるソフトウェアサポート対象のAT-VST-VRTのファームウェアバージョンは 3.9.1以降です。
最新の情報は弊社ホームページをご確認ください。

AT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)について

AT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)は、同一のファームウェアバージョンでのみリストアできます。そのため、ファームウェアバージョン 3.10.2以前で取得した設定ファイルを、3.12.1でリストアすることはできません。
再度設定が必要になります。

各アプリケーションについて

バックアップファイルを取得して、設定内容をリストアすることができます。
詳しくは、「AT-VST-VRTのバックアップとリストア」をご覧ください。

ファームウェアバージョン 3.11.1/3.11.2からのバージョンアップ

ここでは、ファームウェアバージョン 3.11.1/3.11.2から3.12.1へのバージョンアップの手順を説明します。

ファームウェアバージョン 3.11.1/3.11.2からのバージョンアップについて

ファームウェアバージョン 3.11.1/3.11.2をHyper-Vの仮想化環境で使用している場合のみ、同じHyper-V環境のままであればファームウェアバージョン 3.12.1へのバージョンアップができます。
ファームウェアバージョン 3.12.1をVMware ESXiまたはNutanix AHVの仮想化環境で使用する場合には、バージョンアップはできません。仮想化環境の構築からの再セットアップが必要になります。
 
サポートしている仮想環境とバージョンアップの可否を次の表に示します。
表 1:バージョンアップの可否
バージョンアップ前の
バージョンと仮想環境の組み合わせ
バージョンアップ後のバージョンと仮想環境の組み合わせ
3.12.1
Hyper-V
3.12.1
VMware ESXi
3.12.1
Nutanix AHV
3.10.2以前 VirtualBOX × × ×
3.11.1 Hyper-V × ×
3.11.2 Hyper-V × ×
 
AT-VST-VRTのファームウェアバージョン、各アプリケーションのソフトウェアバージョンを次の表に示します。
表 2:バージョン一覧
パッケージバージョン AT-VST-VRT
ファームウェアバージョン
Vista Manager アプリケーション Wireless Controller アプリケーション AMF Security アプリケーション AMF Cloud アプリケーション SNMP Plug-in アプリケーション AT-RADgate アプリケーション
3.12.1 3.12.1 3.14.0 3.14.0 2.6.0 5.5.5-0.2 2.13.0 1.1.0
3.11.2 3.11.2 3.13.2 3.13.2 2.6.0 5.5.4-2.3 2.12.1 1.0.0
3.11.1 3.11.1 3.13.1 3.13.1 2.6.0 5.5.4-2.3 2.12.0 1.0.0

AT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)について

AT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)は、同一のファームウェアバージョンでのみリストアできます。そのため、ファームウェアバージョン 3.11.1/3.11.2で取得した設定ファイルを、3.12.1でリストアすることはできません。
再度設定が必要になります。

バージョンアップの流れ

バージョンアップの流れを次に示します。
  1. ファームウェアファイルを準備する
  2. AT-VST-VRT、アプリケーションのバックアップファイルを取得する
  3. アプリケーションの状態を確認する
  4. AT-VST-VRTをシャットダウンする
  5. AT-VST-VRTをアップデートする
  6. アプリケーションをアップデートする

ファームウェアファイルを準備する

弊社ホームページからAT-VST-VRT ファームウェアバージョン 3.12.1のファイル(VST-VRT-3.12.1.iso)をダウンロードします。

AT-VST-VRT、アプリケーションのバックアップファイルを取得する

AT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)を取得すると、バージョンアップ後に現在のファームウェアバージョンに戻したときに、設定のリストアができます。
アプリケーションのバックアップファイルを取得すると、バージョンアップ後にライセンスや設定などを使用することができます。
詳しくは、付録「AT-VST-VRTのバックアップとリストア」を参照してください。

アプリケーションの状態を確認する

AT-VST-VRTをアップデートする前のアプリケーションの状態は、停止済み、実行中のどちらでも問題ありません。
ただし、Wireless Controller アプリケーションおよびSNMP Plug-in アプリケーションはアップデート時に削除するため、ここで停止しておくことをおすすめします。
アプリケーションの停止方法は、クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」/「アプリケーションの停止」をご覧ください。

AT-VST-VRTをシャットダウンする

「システム」/「ファイル管理」画面で、「シャットダウン」ボタンをクリックします。

AT-VST-VRTをアップデートする

「Hyper-V マネージャー」で仮想マシンの設定を変更します。
  1. スタートメニューなどから「Hyper-V マネージャー」を起動します。
  2. 「仮想マシン」ペインの仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「設定」を選択します。

  3. 左ペインの「管理」>「名前」を選択すると「名前」画面が表示されます。
    本バージョンなどに変更して「適用」ボタンをクリックします。

  4. 左ペインの「ハードウェア」>「DVD」を選択すると「DVD」画面が表示されます。
    「イメージ ファイル」欄の「参照」ボタンをクリックし、AT-VST-VRTのインストール用ISOイメージファイルを指定して、「OK」ボタンをクリックします。

  5. 「仮想マシン」ペインの仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「起動」を選択します。

  6. 再度、「仮想マシン」ペインで本製品の仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「接続」を選択します。

  7. 本製品の仮想マシンウィンドウが開いてコンソール画面が表示され、IPアドレスが表示されれば、AT-VST-VRTの起動は完了です。ログインは不要です。

アプリケーションをアップデートする

アプリケーションごとにアップデートの手順を説明します。
Note
使用していないアプリケーションを含め、更新可能なすべてのアプリケーションをアップデートしてください。
Note
Vista Manager アプリケーションのバージョンアップを行ったあと、一部の機能を動作させるためにはトポロジーの更新が必要です。
Vista Manager アプリケーションのバージョンアップ直後はデバイス管理の情報収集のため大きな負荷がかかるため、Vista Manager アプリケーションにログイン後、数時間経過してからトポロジー更新を実行することをおすすめします。
なお、ネットワーク規模やPCのリソース状況によっては、トポロジーの更新後に最新の状態が表示されるまで、さらに数時間程度かかる場合があります。
Note
AMF Security アプリケーションはアップデート不要です。

Vista Manager、AMF Cloud、AT-RADgate アプリケーション


  1. 「ダッシュボード」画面を開き、「インスタンスを更新」ボタンが追加されていることを確認します。

    また、アプリケーションのアップデートができる場合は以下のような表示が出ます(AMF CloudとVista Manager アプリケーションのみ)。

  2. 「ダッシュボード」画面で「インスタンスを更新」ボタンをクリックします。
    「インスタンスを更新」ダイアログが表示されますので、アップデートするアプリケーションのバージョンを確認します。
    アップデートできるアプリケーションには「アクション」項目にチェックボックスが表示され、チェックを付けるとアプリケーションを更新できます。

    Note
    アプリケーションが「実行中」または「停止済み」の場合に更新できます。
    また、Wireless Controller、SNMP Plug-in アプリケーションは更新ができないようになっています。
  3. 「インスタンスを更新」ダイアログで、「選択したものを更新」ボタンをクリックします。
    アップデートが開始され、「状態」項目に「更新中。」と表示されます。

  4. 「状態」項目に「このインスタンスは最新の状態です」と表示されたら、アップデートが完了です。
    画面右上の「X」ボタンをクリックして、「インスタンスを更新」ダイアログを閉じます。

  5. 「ダッシュボード」画面を開きます。
    各アプリケーションの「開く」ボタンが表示されたら起動完了です。
    アプリケーションが「実行中」のまま更新を行った場合は、自動でアプリケーションが起動されます。
    アプリケーションが「停止済み」のまま更新を行った場合は、手動でアプリケーションを起動してください。
    Note
    Vista Manager アプリケーションのアップデート後、はじめてVista Manager アプリケーションにアクセスすると、データベースのマイグレーションを促すダイアログが表示される場合があります。画面に従ってバックアップをダウンロード後、マイグレーションを実行してください。なお、マイグレーションには数分~数十分かかることがあります。

Wireless Controller、SNMP Plug-in アプリケーション


ほかのアプリケーションのアップデートが終わったあとで、アップデートを行います。
アップデートの流れを次に示します。
  1. Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)アプリケーションを停止・削除する
  2. 新しいWireless Controller(またはSNMP Plug-in)アプリケーションを有効化する
  3. AWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)を再登録する
  4. AWCプラグインの外部IPアドレスを設定する
  5. AWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)をリストアする
Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)アプリケーションを停止・削除する
  1. AT-VST-VRTにログインします。
  2. 画面左側メニュー欄で「Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)」をクリックします。
  3. Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)の管理画面が表示されますので、「停止」ボタンをクリックします。
  4. 「状態」の項目が「停止中」から「停止済み」になるまで待ちます。
  5. 状態が「停止済み」になりましたら、表示された「削除」ボタンをクリックして、Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)を削除します。
新しいWireless Controller(またはSNMP Plug-in)アプリケーションを有効化する
  1. AT-VST-VRTにログインします。
  2. 画面左側メニュー欄で「Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)」をクリックします。
  3. Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)の管理画面が表示されますので、右端にある「有効化」ボタンをクリックします。
  4. アプリケーション設定画面における「イメージバージョン」右にある矢印をクリックし、新しい Wireless Controller(またはSNMP Plug-in)のバージョンを選択します。
  5. クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」/「設定項目」を参照して設定し、「適用」ボタンをクリックします。
  6. 画面右上の「保存」ボタンをクリックして、設定を保存します。
AWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)を再登録する
  1. Vista Managerアプリケーションにログインし、「システム管理」/「プラグイン」画面を開きます。
  2. 「AWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)」をクリックし、表示される「編集」ボタンをクリックします。
    「プラグインを登録」サイドパネルに旧バージョンのプラグインの登録内容が表示されます。
  3. 「サーバー URL」の入力内容を削除し、登録するプラグインに対応したURLを再入力します。
    https://(AWCプラグインサーバーのIPアドレス):5443/wireless_plugin
    https://(SNMPプラグインサーバーのIPアドレス):6443/NetManager
    
  4. 証明書フィンガープリントが更新されたら「フィンガープリントの一致を確認」ボタンをクリックします。
AWCプラグイン(またはSNMPプラグイン)をリストアする
  1. Vista Manager アプリケーションにログインし、「プラグイン」/「システム設定」画面を開きます。
  2. 「システム管理」の「復元」ボタンをクリックします。
  3. 「ファイルを選択」ボタンをクリックして、バックアップファイルを選択します。
  4. 「実行」ボタンをクリックします。
  5. 確認ダイアログが表示されますので、「OK」をクリックします。
  6. リストア完了のダイアログが表示されますので、「OK」をクリックします。
Note
AWCプラグインを旧バージョンからアップデートした場合は、初回のAP管理時に無線APに対して設定適用が行われます。また、本動作により無線通信が一時的に停止しますのでご注意ください。
 
AT-VST-VRTのバージョンアップは以上です。
AT-VST-VRTおよび各アプリケーションが正常に動作することを確認してください。
また、バージョンアップ後のAT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)、各アプリケーションのバックアップファイルを取得しておくことをおすすめします。

付録 / AT-VST-VRTのバージョンダウン



ファームウェアバージョン 3.10.2以前へのバージョンダウンについて

AT-VST-VRT ファームウェアバージョン 3.12.1は、3.10.2以前のバージョンとはサポートする仮想化環境が異なります(参考:AT-VST-VRTの動作環境)。
そのため、3.10.2以前にバージョンダウンすることはできません。
3.10.2以前のバージョンを使用するには、物理サーバーの準備、仮想化環境の構築からの再セットアップが必要になります。
詳しくは、お使いになるバージョンの「AT-VST-VRT リファレンスマニュアル」をご参照ください。
Note
2025年6月現在におけるソフトウェアサポート対象のAT-VST-VRTのファームウェアバージョンは 3.9.1以降です。
最新の情報は弊社ホームページをご確認ください。

AT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)について

AT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)は、取得したときのファームウェアバージョンと、同じファームウェアバージョンでのみリストアができます。例えば、ファームウェアバージョン 3.12.1でバックアップした設定ファイルは、ファームウェアバージョン 3.12.1でのみリストアできます。
そのため、使用するファームウェアバージョンで設定ファイルを取得していない場合には、設定のリストアはできません。再度設定が必要になります。

各アプリケーションについて

バックアップファイルを取得して、設定内容をリストアすることができます。
詳しくは、「AT-VST-VRTのバックアップとリストア」をご覧ください。

ファームウェアバージョン 3.11.1/3.11.2へのバージョンダウン

ここでは、ファームウェアバージョン 3.12.1から3.11.1/3.11.2へのバージョンダウンの手順を説明します。

ファームウェアバージョン 3.11.1/3.11.2へのバージョンダウンについて

ファームウェアバージョン 3.12.1をHyper-Vの仮想化環境で使用している場合のみ、同じHyper-V環境のままであればファームウェアバージョン 3.11.1/3.11.2へのバージョンダウンができます。
ファームウェアバージョン 3.12.1をVMware ESXiまたはNutanix AHVの仮想化環境で使用している場合には、バージョンダウンできません。仮想化環境の構築からの再セットアップが必要になります。
 
サポートしている仮想環境とバージョンダウンの可否を次の表に示します。
表 1:サポートしている仮想環境とバージョンダウンの可否
バージョンダウン前の
バージョンと仮想環境の組み合わせ
バージョンダウン後のバージョンと仮想環境の組み合わせ
3.10.2以前
VirtualBOX
3.11.1
Hyper-V
3.11.2
Hyper-V
3.12.1 Hyper-V ×
3.12.1 VMware ESXi × × ×
3.12.1 Nutanix AHV × × ×
 
AT-VST-VRTのファームウェアバージョン、各アプリケーションのソフトウェアバージョンを次の表に示します。
表 2:バージョン一覧
パッケージバージョン AT-VST-VRT
ファームウェアバージョン
Vista Manager アプリケーション Wireless Controller アプリケーション AMF Security アプリケーション AMF Cloud アプリケーション SNMP Plug-in アプリケーション AT-RADgate アプリケーション
3.12.1 3.12.1 3.14.0 3.14.0 2.6.0 5.5.5-0.2 2.13.0 1.1.0
3.11.2 3.11.2 3.13.2 3.13.2 2.6.0 5.5.4-2.3 2.12.1 1.0.0
3.11.1 3.11.1 3.13.1 3.13.1 2.6.0 5.5.4-2.3 2.12.0 1.0.0

AT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)について

AT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)は、取得したときのファームウェアバージョンと、同じファームウェアバージョンでのみリストアができます。例えば、ファームウェアバージョン 3.12.1でバックアップした設定ファイルは、ファームウェアバージョン 3.12.1でのみリストアできます。
そのため、使用するファームウェアバージョンで設定ファイルを取得していない場合には、設定のリストアはできません。再度設定が必要になります。

各アプリケーションについて

バックアップファイルを取得して、設定内容をリストアすることができます。
詳しくは、「AT-VST-VRTのバックアップとリストア」をご覧ください。

バージョンダウンの流れ

バージョンダウンの流れを次に示します。
  1. ファームウェアファイルを準備する
  2. AT-VST-VRT、アプリケーションのバックアップファイルを取得する
  3. アプリケーションの状態を確認する
  4. AT-VST-VRTの設定ファイルをリストアする
  5. AT-VST-VRTをシャットダウンする
  6. AT-VST-VRTをバージョンダウンする
  7. アプリケーションをリストアする

ファームウェアファイルを準備する

弊社ホームページからAT-VST-VRT ファームウェアバージョン 3.11.1/3.11.2のファイル(VST-VRT-3.11.1.iso または VST-VRT-3.11.2.iso)をダウンロードします。

AT-VST-VRT、アプリケーションのバックアップファイルを取得する

設定内容のリストアや、バージョンダウンする場合に必要なバックアップファイルを取得します。
詳しくは、付録「AT-VST-VRTのバックアップとリストア」を参照してください。

アプリケーションの状態を確認する

AT-VST-VRTをアップデートする前のアプリケーションの状態は、停止済み、実行中のどちらでも問題ありません。
ただし、Wireless Controller アプリケーションおよびSNMP Plug-in アプリケーションはアップデート時に削除するため、ここで停止しておくことをおすすめします。
アプリケーションの停止方法は、クイックツアー「アプリケーションの設定と起動」/「アプリケーションの停止」をご覧ください。

AT-VST-VRTの設定ファイルをリストアする

バージョンアップ前に使用していたAT-VST-VRTで取得したAT-VST-VRTの設定ファイルがあり、設定をリストアする場合

ファームウェアバージョン 3.11.1/3.11.2で取得したAT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)がある場合には、設定をリストアすることができます。
  1. 「設定画面へのログイン」を参照して、設定画面にログインします。
  2. 「設定ファイルのリストア手順」を参照して、バージョンアップ前に使用していたAT-VST-VRTで取得したAT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)をリストアし、「保存」ボタンをクリックせずにシャットダウンします。AT-VST-VRTの設定をリストアします。
    Note
    「保存」ボタンがオレンジ色に変わりますが、クリックしないでください。上記手順でアップロードしたAT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)の設定内容が、「保存」ボタンをクリックした時点の設定内容に上書きされます。

バージョンアップ前に使用していたAT-VST-VRTで取得したAT-VST-VRTの設定ファイルがない、もしくは設定をリストアしない場合

ファームウェアバージョン 3.11.1/3.11.2で取得したAT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)がない場合には、設定をリストアすることができません。
  1. 「設定画面へのログイン」を参照して、設定画面にログインします。
  2. 「システム」/「ファイル管理」画面を開いて、「default.cfg」ファイルを削除します。
  3. 「default.cfg」ファイルがない状態にしてから、「保存」ボタンをクリックせずにシャットダウンします。
    バージョンダウン後に起動すると初期設定で動作します。「AT-VST-VRTの初期設定」を参照して、再度設定してください。

AT-VST-VRTをシャットダウンする

「システム」/「ファイル管理」画面で、「シャットダウン」ボタンをクリックします。

AT-VST-VRTをバージョンダウンする

「Hyper-V マネージャー」で仮想マシンの設定を変更します。
  1. スタートメニューなどから「Hyper-V マネージャー」を起動します。
  2. 「仮想マシン」ペインの仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「設定」を選択します。

  3. 左ペインの「管理」>「名前」を選択すると「名前」画面が表示されます。
    本バージョンなどに変更して「適用」ボタンをクリックします。

  4. 左ペインの「ハードウェア」>「DVD」を選択すると「DVD」画面が表示されます。
    「イメージ ファイル」欄の「参照」ボタンをクリックし、AT-VST-VRTのインストール用ISOイメージファイルを指定して、「OK」ボタンをクリックします。

  5. 「仮想マシン」ペインの仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「起動」を選択します。

  6. 再度、「仮想マシン」ペインで本製品の仮想マシンを右クリックし、コンテキストメニューから「接続」を選択します。

  7. 本製品の仮想マシンウィンドウが開いてコンソール画面が表示され、IPアドレスが表示されれば、AT-VST-VRTの起動は完了です。ログインは不要です。

アプリケーションをリストアする

アプリケーションのバックアップファイルを使って設定をリストアします。
 
AT-VST-VRTのバージョンダウン、アプリケーションのリストアは以上です。
AT-VST-VRTおよび各アプリケーションが正常に動作することを確認してください。
また、バージョンダウン後のAT-VST-VRTの設定ファイル(default.cfg)、各アプリケーションのバックアップファイルを取得しておくことをおすすめします。

付録 / 別の仮想環境のAT-VST-VRTへのリストア



ここでは、運用中のAT-VST-VRTから、別の仮想環境のAT-VST-VRTにリストアする方法を説明します。
本説明では、以下のように区別して記載します。

AT-VST-VRT(仮想環境B)のバージョンが同じ場合

AT-VST-VRT(仮想環境A)から同じバージョンのAT-VST-VRT(仮想環境B)にリストアする手順を説明します。
Note
2025年6月現在におけるソフトウェアサポート対象のAT-VST-VRTのファームウェアバージョンは 3.9.1以降です。
最新の情報は弊社ホームページをご確認ください。

AT-VST-VRT ファームウェアバージョン「3.12.1」

AT-VST-VRTのファームウェアバージョン、各アプリケーションのソフトウェアバージョンを次の表に示します。
表 1:ファームウェアバージョン「3.12.1」
AT-VST-VRT
ファームウェアバージョン
Vista Manager アプリケーション Wireless Controller アプリケーション AMF Security アプリケーション AMF Cloud アプリケーション SNMP Plug-in アプリケーション AT-RADgate アプリケーション
3.12.1 3.14.0 3.14.0 2.6.0 5.5.5-0.2 2.13.0 1.1.0

バックアップとリストア

AT-VST-VRT(仮想環境B)のファームウェアバージョンが異なる場合

AT-VST-VRT(仮想環境B)のファームウェアバージョンが上の場合

AT-VST-VRT(仮想環境A)よりファームウェアバージョンが上のAT-VST-VRT(仮想環境B)にリストアする手順を説明します。
まずAT-VST-VRT(仮想環境A)のファームウェアバージョンを、AT-VST-VRT(仮想環境B)と同じバージョンにするため、AT-VST-VRT(仮想環境A)をバージョンアップします。
付録「AT-VST-VRTのバージョンアップ」を参照してください。
その後、付録「別の仮想環境のAT-VST-VRTへのリストア」を参照してリストアしてください。

AT-VST-VRT(仮想環境B)のファームウェアバージョンが下の場合

AT-VST-VRT(仮想環境A)よりファームウェアバージョンが下のAT-VST-VRT(仮想環境B)にリストアする手順を説明します。
まずAT-VST-VRT(仮想環境A)のファームウェアバージョンを、AT-VST-VRT(仮想環境B)と同じバージョンにするため、AT-VST-VRT(仮想環境A)をバージョンダウンします。
付録「AT-VST-VRTのバージョンダウン」を参照してください。
その後、付録「別の仮想環境のAT-VST-VRTへのリストア」を参照してリストアしてください。